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  • 正解は君の The answer A to Z

児童文庫ロワ

正解は君の The answer A to Z

最終更新:2021年12月11日 23:36

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だれでも歓迎! 編集
 兄である鑑隼人が竜宮レナと柿沼直樹の両名を爆殺していた頃、弟の秀人は未だ赤い霧に包まれた森から動けずにいた。
 彼は兄のように戦士としての手ほどきも軍人としての訓練も受けてはいない。もちろん、ラ・メール星の人間として常人を超える身体能力はあるが、それでも視界も効かない見知らぬ森を歩く技量など無かった。
 なにより、彼が心配したのは今の自分が殺し合いに巻き込まれたという事実だ。自分の身が惜しいというわけではない。もちろん死にたくなどないが、いい加減そんな小さいことを気にする自分に嫌気も差しているし、なにより気がかりなことがあまりに多い身の上た。それに今の隼人は半ば人質の立場である。その彼を気づかれぬ間に拉致できる存在は極めて限られている。彼がパセリたちを裏切り軍門に降った赤い鳥軍団か、でなければその監視をも凌ぐ想像もつかないような存在か。

「このダンゴムシもだ。これは死んでるんじゃなくて、もともとこういうふうに生産されたものか?」

 隼人は後者であると、石をひっくり返したところにいたダンゴムシを見て思った。
 彼が育った火の国の科学技術は軽く百年は現代世界の先を行っている。特に機械工学はロボット兵やレーザー兵器を実戦配備しているほどだ。もちろん軍事分野だけが先進的なわけではなく、民生用のロボットやエアバイクなども広く普及している。その最たるものが、工業的に『生産』された自然だ。火の国では環境破壊により地上の生命は死に絶え、人類は地下に建設された都市に住んでいる。当然日の光が差さぬ場所では動植物などあるはずもなく、食糧以外の自然はあらかた工場で生産されたものだ。
 驚くべきはその精度だ。基本的に似せようとしたものは全くと言っていいほど本物と区別がつかない。そして隼人が見つけたダンゴムシは、彼が知る火の国のものよりもなお先を行っていた。隼人は火の国と北海道で自然物と人工物の両方を見ているため辛うじて区別がつくが、普通の人間ならばまず見抜けないだろう。高い技術で作られた製品であるがゆえに個体差が無いことは、プラスチックなどの無機物ではなく有機物で作られたらしいダンゴムシ達にも共通していた。

「バイオテクノロジーによるクローンか。これを作った奴らはどれだけの技術を持ってるんだ……?」

 石を戻して隼人はまた慎重に歩き始めた。最初にいた場所から渦を描くように森を散策する。こうしておけばさほど最初にいた場所から離れずに抜かりなく調べられる。
 そのかいがあって、彼は一時間ほど歩いた末に木に刻まれた傷を目にした。
 高さはちょうど彼の腰の位置。そこに横に一本傷が付いている。その傷の向きに歩くと何本か先の木に矢印の傷が付けられていた。矢印に従い歩くと、傷の付けられた木が続きまた何本か先に矢印の傷が付けられた木がある。

「迷わないように自分が通った道に目印を残したのか。」

 もしくは罠か。嫌な想像が頭をよぎるが、隼人は足を早めた。この一時間で全く人と会えていない。このまま状況に変化がないことは耐えられなかった。彼の兄である秀人や裏切ったとはいえ友人であるパセリたち、そして彼と家族のように育ち――そして今は彼を軟禁している『彼ら』もまたこの場所にいるかもしれないからだ。
 しばらくして隼人は、森の中に人影を見つけた。男女のコンビが歩いている。首には同じように首輪が巻かれているため参加者だろう。武器も持っていないし、複数で行動しているのなら殺し合いに乗っているとも思えない、それに普通の人間には負ける気はない。そう思っていると、肩にポンと手が置かれた。

「うわあっ!?」
「あらごめんなさい。驚かせてしまったかしら?」
「小川くん、後ろ!」
「……渡辺直美?」

 慌てて振り返る。
 和服の少女を連れた、銃を肩に担ぎメイド服のようなものに身を包んだふくよかな女性、シスター・クローネが彼にニッコリと笑いかけていた。


「牛の頭のバケモノ?」
「ここから少し行ったところにある廃村で襲われてね……信じられない?」
「それは……いや、信じます。」

 隼人が出会ったのは三人の子供と一人の大人だった。
 紅月飛鳥と小川凌平の二人組は、飛鳥が付けていた木の傷を凌平が見つけてから小一時間一緒に行動しているらしい。自分も同じように釣られた、ということに思うものはあったが、それ以上の存在感ある情報に隼人の注目がいった。
 シスター・クローネと名乗るライフルを提げた女性。それだけで個性的なのに、なぜか半裸で泣きじゃくる幼女を連れている。そんな怪しさの塊のような女性が言った荒唐無稽な話を、しかし隼人達は信じざるを得なかった。

「ヒック……へんな……黒い服の男の人に……ヒック!」
「この子も、廃村の近くで変な男に襲われたらしくてね。男の子が助けてくれて逃げてきたらしいのよ。たぶん、私を助けてくれた男の子と同じ子ね。」
「男の子、ですか。」
「金髪って言ってたからたぶんね。私も彼に助けられて逃げてきたのよ。」

 脱げかけた服を自分ごと抱きしめるように抑えつつ話した幼女の言葉に、隼人達は言葉を失った。ずっと俯き一向に顔をあげようとしない幼女からは、ぽたりぽたりと涙がこぼれ落ちて止まらない。よほど怖い目にあったのだろうと、いやがおうにも感じさせる。
 そんな幼女を見て、隼人も俯きつつ渋い顔になった。この殺し合いの場にバケモノがいることよりも、不審な男がいることのほうが彼には恐ろしかった。いわゆるバケモノならばロボットなどと同様に破壊する手段が思いつくが、同じ人間で幼女相手に乱暴するような大人を相手にすることなど、今まで考えたことがなかった。火の鳥軍団の連中も相当な外道だと思っていたが、それを軽く上回る人間がいるなどと想像もできない。それにこんな状況でそんなことをしようとするなど隼人には発想すらできないものだ。
 隼人だけでなく飛鳥も同様だ。彼女も怪盗としてあくどい人間については普通の中学生よりはるかに詳しいが、さすがに突然誘拐されて殺し合えと言われておいて小さな女の子に襲い掛かるオッサンなど見たことも聞いたこともない。凌平もまた幼なじみである絢羽に変態の手が及ぶことを想像した。ただでさえ相棒と殺し合わなくてはならないかもしれないのにそんなスケベ親父がいるなど考えたくもない。
 隼人たち五人はそれから一通り情報交換しつつ、森の中を歩き始めた。幼女を保護したクローネも飛鳥の付けた傷を辿って合流したことから、幼女を襲った男が同じように傷を辿って来ることを考えて足を止めずに進み続ける。幸いクローネが自然の中にある孤児院で働いているために森の中を歩くことも慣れていて、五人の移動速度はそれなりのものだ。
 隼人はその間、全員を観察していた。普通の人間とは体力が違う自分だが、それでも疲れるものは疲れる。サッカーをやっているという凌平もさすがに疲労の色が見え、この時点で彼はこの集団で一番信頼出来るのが彼だと感じた。まず銃を持ちバケモノの話をしたクローネを信頼することはない。いくら慣れているとはいえ疲れた様子を見せないことから、見かけよりも高い持久力を持っていると推測できる。銃を持ったままなら尚更だ。そして飛鳥もまた疲れを感じさせない歩きぶりで隼人は警戒する。たしかに持久力という意味では隼人たちは常人とそこまで差があるわけではないが、それでもふつうの、ましてや女子に負けるというのは考えがたいことだ。そして彼が一番警戒するのが、幼女。一度も顔を上げず、それでいて全く歩くスピードが落ちない。子供ならそもそも歩くことすら困難な森をクローネの誘導があるとはいえ誰よりも疲れ知らずで歩き続ける。その時点で隼人は幼女に目が釘付けになっていた。と、その幼女が足を止める。なんだと思って幼女の手を引くクローネを見ると、彼女は森の一画を見ていた。

「私たちは殺し合う気なんてないわ。出てきてもらえる?」
「こりゃ参った、大した勘の鋭さだ。」

 意外なほど近くから男の声がした。ついで男の姿が現れた。黒いスーツにもみあげと一体化するほど毛深い黒いヒゲ。黒いクツと合わせて、全身黒ずくめの男が、二三本先の木の影から出てくる。

「ん? その服はさっきの――」
「いやあああああっ!!!」

 なにか男が言いかけたところで、悲鳴が響く。幼女が彼の姿を見たとたんに顔を抑えてうずくまった。同時に、クローネと飛鳥の空気が変わった。

(この二人、場馴れしてる?)
「オッケー、だいたいわかった。」
「もしかして、あなたが……」
「……なるほど、面白くなってきやがったぜ。」

 男がそう言って背を向けて走り出すのと、クローネが安全装置を外して発砲するのは同時だった。


「マリオネットなら糸を切ればいいって言ってもな。」

 次元大介は、死体の我妻善逸が振るう刃を寸前で躱すと、その身体に付着する糸を撃ち抜く。すると即座にどこからか糸が結びなおされ、また次元へと刃が振られる。

「繋ぎ直せるのは反則だろ!」

 ギリギリで避ければ悪態を最後に、踵を返して逃げ出した。
 次元が蜘蛛の鬼(母)の操る善逸ゾンビと戦い始めて数分、如実に追い詰められていた。
 敵のタネは割れている。死体にワイヤーをつけて操るというものだ。ならばそれを銃弾で打ち抜けばいい。無論それは次元であっても極めて困難なのだが、この程度のピンチならば今までにいくらでもあった。しかし。

「うおっ!」

 直ぐ様追いつかれて転がるようにして刀を避け、その最中に撃った弾丸は糸を断ち切るもすぐに繋ぎ直される。ほぼ同時に自分に付けられた糸を同じように撃ち抜くと、次元は廃屋へと文字通りに転がり込んだ。
 侍相手にあえて接近して至近距離からワイヤーを撃ち抜くという離れ業による攻略法は、どれだけ撃ってもすぐに繋ぎ直されることで無効化されていた。ならばと手足の関節を撃ち抜くも、死体だからかほとんど動きが鈍らない上、何発目からは回避されるようになった。そのおかげで攻撃の手は少しは緩まったが、事態が好転したかと言えばNO。マリナを守るために終わりのないディフェンスを強いられている都合、先に次元の体力がなくなるのは明白だった。
 次元は隠れていた廃屋でライフルを見つけると、すぐさま飛び出す。追撃が来なかったということは、狙いはマリナに移ったということだ。この状況でマリナまで操られれば終わりだ。単に守る対象が敵の手に落ちるというだけではない、敵が一人増えかねないのだ。

「つくづく悪趣味なやり口だぜ。」

 案の定マリナへと背を向けて駆ける侍に向けて連射する。二発当たったがそれだけで腕を吹き飛ばせるわけもなく、侍は人間離れした動きで残りの弾丸を回避するとこちらに狙いを移した。

「次元さん!」

 マリナの声に反射的に回避に移る。それは直感だった。一瞬後、次元の頭に衝撃が走る。愛用の帽子が飛ぶ。何かが掠めた、そう思ったときには侍に切りかかられていた。
 ライフルで糸を切るべく狙い撃つ。弾丸は、当たらない。

(帽子が――)

 次元の神技的な射撃技術は、帽子で狙いをつけることがその源泉にある。無くなれば素人並みの腕になることもあるが、基本的には少し劣るレベルの射撃が可能だ。だが、今求められているのは蜘蛛の糸を撃ち抜くレベルの技術。それでは足りない。つまり。

「ぐ、おおおおおっ!」

 咄嗟にライフルを盾にする。受け流そうと斜めにしたそれは、容赦無く斜めに切断されほとんど勢いを落とさずに次元の腹を切り裂いた。その痛みが来るより早く、次元は抜き撃ちで侍の首輪を撃ち抜いた。
 頼むから効いてくれよ、と言おうとして走った痛みで悲鳴に変わる。傷の感じからして内臓まではいっていないが、皮膚で止まらず肉まで切られた。たまらず仰向けに倒れる次元の目の前で、侍が刀を振りかぶる。それが振り下ろされて、目の前で止まった。


「予想通りだ!」

 なるほど、この首輪は死体だろうと容赦無くカチコチにするようだ。糸よりは狙い易いと思い、オープニングでの光景から一か八かの悪あがきで狙ってみたが、幸運の女神は次元に微笑んだようだ。
 次元はすぐに立ち上がり、侍の身体に付いた糸を肉ごと吹き飛ばした。同時に後ろから襲ってきた相手から距離を取る。追撃が無かったことから同じようなゾンビだろうと当たりをつけてそれを見てギョッとした。
 首の無い、馬のような体表の身体が慌てたように腕を首輪の盾にしていた。そしてその後方の廃屋の屋根にいる白尽くめの和服の女と目が合った。その瞬間、ビクリと言う音が聞こえてきそうなほど馬人間のゾンビが震えた。
 判断が遅い! 次元は自分を殴りたいと思いながらも拳銃を女へと発砲した。同様で射撃が半秒ほど遅れた。そして帽子が無い事で生まれた照準のブレが、少し前の次元のように無様に転がって女が弾丸を回避する結果をもたらす。首輪を狙って撃った弾丸は肩を浅く割いただけに終わった。女はそのまま背を向けて逃げ出す。そこを狙おうとして、次元は地面に這いつくばった。ゾンビ馬人間がピーカーブースタイルで首輪を守りながらハイキック、蹴りも馬並みなのか廃屋の柱を真っ二つに叩き折っていた。

「マリナ、向こうに走れ!」
「は、はい!」

 ゾンビ馬人間が腕をうなじを守るような形にしたことで、次元はその意図を察した。走り出したマリナを、ゾンビ馬人間は追いかける。狙いを完全にマリナに移したようだ。回避も攻撃も捨てて、マリナを捕まえるための防御に振っている。だが、それなのに追う足は遅い。そして次元へと迫るのは糸。こちらも動きはやけに遅い。そして、女の行動。遠目に見える女は明らかに慌てた様子で森の中へと消えていく。間違いなく、あの女は糸の制御よりも自分の逃走を優先している。
 次元はここで勝負を決めることにした。マリナを守りながらでは今の状況でもまたジリ貧だが、タイマンに持ち込めるのならやりようはある。そのためにマリナを女とは逆方向へ逃げさせた。あとは、ゾンビを倒すだけだ。

「敵さんの狙いに乗るのは癪だが、仕方ねえ。」

 這ってでもマリナを追いかけていたゾンビが一転して首を守りながら次元へと向き直る。そしてそのままジリジリと迫りときおり蹴りを繰り出してきた。次元はそれを冷静に躱して、手足を撃ち抜いていく。しばらくして次元は、腕のガードの隙間から銃弾を首輪へと叩き込んだ。

「見事に逃げられたな。」

 先の侍との戦いが嘘のように簡単に倒せた馬人間を見て、次元は周囲を見渡した。
 途中から明らかにゾンビの動きは落ちていた。次元が放置できないギリギリの程度に襲いかかり、足止めされている間に逃げた、というところだろう。もっとも、そういう展開にしたのは次元だったが。これでマリナを守りながらだったらもっと苛烈に襲われただろうが、こちらがマリナとの合流のためにあの女の追撃に移れない状況を作ってやれば、適当なところで諦めると踏んだ。

「さて、ここからどうするか――」


「――それでこうなるのかよ!」

 そして現在、次元はシスター・クローネからの銃撃から逃げていた。
 あの後マリナを追って森を探索し、飛鳥の付けた傷を追った可能性を考え次元も辿ったのだが、その傷を先に見つけたのは彼から逃げていた蜘蛛の鬼であった。
 次元の誤算は、蜘蛛の鬼の人間性を測りちがえたことだ。
 蜘蛛の鬼は外見こそ成人しているが、それは鬼特有の身体変形によりそうしているだけで、中身は子供である。そんな彼女は侍のゾンビを倒された時点でパニック状態にあった。というより元々パニック状態にあったために善逸の死体だけ操って馬頭鬼の死体を操らなかったり、銃を使うという発想が無かったため、次元もマリナも無傷だったのだ。
 そんな彼女が、自分を殺した鬼殺隊の死体を鬼殺隊でもないオッサンに謎の手段で無力化されたらどうなるか。もちろんパニクる。パニクった末にいつもの癖でゾンビに首を守らせ、なんとか足止めのために戦うもすっかり調子を乱され、その上またやられたのを見ると完全にパニックになった。姿も元のものに戻り、脱げかけた服を僅かに残った羞恥心で抱えて走り、そこをクローネに見つかったということである。

(顔見た途端に半裸の幼女に悲鳴を上げられる。ダメだ、言い訳のしようがねえや。)
「待ちなさい変態!」
「あの渡辺直美足速すぎんだろ!」

 どうやら完全に自分があの幼女に乱暴したと思われているようだと、ため息も吐けずに次元は走る。
 さしもの次元も、あの幼女と先の戦いの女が同一人物とまでは思い至らない。服が同じところまでは察せられたが、成人が子供になるというレベルの変装は彼の相棒であるルパンでも不可能である以上その変装は無いとした。実際、変装ではなく骨格からして変わっている以上無理も無い。

「女難の相ってのは聞いたことあっても幼女難の相なんて聞いたことねえぞ全く……うおっ!」

 服を掠めた銃弾に驚く。どうやら追ってきてるのはかなりの手練だ。そんな相手に敵対視されるのは先が思いやられるが、今は走る。誤解を解く時間はない。こうしている間にもマリナがあの女に狙われているかもしれないのだから。
 その女がさっきの幼女だとはまるで気づかず次元は森を駆けた。



【0200前 廃村周辺の森】

【鑑隼人@パセリ伝説 水の国の少女 memory(8)(パセリ伝説シリーズ)@講談社青い鳥文庫】
【目標】
●小目標
 クローネ達と一緒に行動する

【シスター・クローネ@約束のネバーランド 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 優勝する
●中目標
 対主催集団を作っておく
●小目標
 とりあえず次元を子どもたちに引かれない範囲で攻撃しておく

【蜘蛛の鬼(母)@鬼滅の刃 ノベライズ~きょうだいの絆と鬼殺隊編~(鬼滅の刃シリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 生き延びる
●小目標
 ???(パニック中)
【備考】
※蜘蛛の鬼(母)が見つけた刀は、「三日月宗近@劇場版刀剣乱舞」です

【紅月飛鳥@怪盗レッド(15) 最高のパートナーを信じろ☆の巻(怪盗レッドシリーズ)@集英社みらい文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いを打破する
●中目標
 知り合いが巻き込まれていたら合流したい
●小目標
 クローネさん達と一緒に行動する

【小川凌平@未完成コンビ(1) 帰ってきた転校生(未完成コンビシリーズ)@角川つばさ文庫】
【目標】
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 よくわからないがとにかく早く明日の練習のために帰りたい
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【次元大介@ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE(名探偵コナンシリーズ)@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
 殺し合いからの脱出
●中目標
 マリナと合流する
●小目標
 この場を切り抜ける

【二神・C・マリナ@ミステリー列車を追え! 北斗星 リバイバル運行で誘拐事件!?@角川つばさ文庫】
【目標】
●大目標
 この事件を解決したい
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 次元さんと合流したい

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