山岸由花子は、とある民家の中で殺し合いのスタートを迎えた。
(なんでこんなことを……!)
由花子はひどく不機嫌だった。
殺し合いを強制された者としてその反応自体は自然だったが、彼女の場合は感情の動きが人一倍大きかった。
殺し合いを強制された者としてその反応自体は自然だったが、彼女の場合は感情の動きが人一倍大きかった。
(どうして善良な一般市民の私が、殺し合いなんてしなくちゃいけないのよ~ッ!
ああ、腹が立つ! あのクソウサギの息の根止めてやらないと、気が済まないわ!)
ああ、腹が立つ! あのクソウサギの息の根止めてやらないと、気が済まないわ!)
そんな決意を抱きながら、由花子は立ち上がる。
だが次の瞬間、けたたましい音が彼女の鼓膜を叩く。
そして、複数の弾丸が彼女の胸を貫いた。
だが次の瞬間、けたたましい音が彼女の鼓膜を叩く。
そして、複数の弾丸が彼女の胸を貫いた。
(は……?)
窓の外から撃たれた。
彼女がそう理解したのは、鮮血をまき散らしながら床に倒れ込んだ後だった。
彼女がそう理解したのは、鮮血をまき散らしながら床に倒れ込んだ後だった。
(ふ……ふざけるんじゃないわよ……。
私はまだ、何も……)
私はまだ、何も……)
恨み言を最後まで言いきることもできず、由花子の命は潰えた。
◆ ◆ ◆
一人の女性が、近くの民家に向かって手当たり次第にマシンガンの弾をまき散らしている。
どこか昭和を感じさせるファッションに身を包んだ、端整な顔立ちの女性だ。
いや、本来は端整な顔立ちである、と言った方が正確だろう。
今の彼女の顔は、悪鬼のごとく歪んでいた。
どこか昭和を感じさせるファッションに身を包んだ、端整な顔立ちの女性だ。
いや、本来は端整な顔立ちである、と言った方が正確だろう。
今の彼女の顔は、悪鬼のごとく歪んでいた。
女性の名は、弱井トト子。
彼女はずっと楽しみにしていた新作の乙女ゲーを購入し、今まさにプレイを始めようというところでこの場に連れてこられた。
それ故、もうこれ以上ないと言うくらいに不機嫌だった。
その鬱憤を晴らすために、たまたまスタート地点近くにあったマシンガンを無差別にぶっ放していたのである。
彼女はずっと楽しみにしていた新作の乙女ゲーを購入し、今まさにプレイを始めようというところでこの場に連れてこられた。
それ故、もうこれ以上ないと言うくらいに不機嫌だった。
その鬱憤を晴らすために、たまたまスタート地点近くにあったマシンガンを無差別にぶっ放していたのである。
「あー、もう! この程度じゃ全然気が晴れないわ!
次よ、次!」
次よ、次!」
やがてマシンガンの銃弾が切れると、トト子はそれを投げ捨てて歩き出す。
次なる憂さ晴らしの道具を求めて。
なお、彼女は自分が手当たり次第に撃った弾が死者を出していることに気づいていない。
次なる憂さ晴らしの道具を求めて。
なお、彼女は自分が手当たり次第に撃った弾が死者を出していることに気づいていない。
由花子にとって、唯一にしてあまりに大きな不運。
それはすぐそばに、自分よりもいかれた女が配置されていたことであった。
それはすぐそばに、自分よりもいかれた女が配置されていたことであった。
【0020 住宅地】
【弱井トト子@小説おそ松さん 6つ子とエジプトとセミ@小学館ジュニア文庫】
【目標】
●大目標
主催者をぶっ殺す
●中目標
気分が晴れるまで暴れる
【目標】
●大目標
主催者をぶっ殺す
●中目標
気分が晴れるまで暴れる
脱落
【山岸由花子@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】
【残り参加者 278/300】
【山岸由花子@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】
【残り参加者 278/300】