…………
変だ。
意識を失ったはずなのに、立っている感覚がある。
目を開けてみる。
変だ。
意識を失ったはずなのに、立っている感覚がある。
目を開けてみる。
長い廊下だ。壁一面が本棚で構成されていて、どこまでも続いている。
歩いていくと一冊の本が白く光っているのが見える。
この本に触れようとした瞬間に、目の前の一つの本棚が溶けて消えた。
道が続く。暗いがどこか安心感がある。
進んでみよう。
歩いていくと一冊の本が白く光っているのが見える。
この本に触れようとした瞬間に、目の前の一つの本棚が溶けて消えた。
道が続く。暗いがどこか安心感がある。
進んでみよう。
オリヴィア「どこ………ここ。
あっみんな。」
みんながその場にそろった。どうやら全員で同じ夢に来ているようだ。
オリヴィア「ここは……図書館?
でも、なんで図書館?」
広い部屋のような場所に着いた。
オリヴィア「誰もいないけど………
あっ、猫ちゃん!」
猫?「みゃああ?
ふみゃ!」
猫はオリヴィアの顔を蹴飛ばして、飛び上がった。
オリヴィア「んぐぁ!!」
オリヴィアが見上げると猫は奇妙な姿に変わっていた。
梟?「ホー、ホー。」
オリヴィア「え!いきなり梟になった!?」
梟は部屋の中央の机の上に乗り、ボタンを突いて押す。
オリヴィア「なにしてるの?」
机の正面に光が溢れ出す。
光が大きくなり、目を開けられない。
光は収まり、そこには人がいた。
????「ふむ、随分と長い間身体を休めていたせいか、私も気楽に動けなくなってしまったようだ。」
オリヴィア「え……えっと……ダレ?」
カーベル「私の名はカーベル。
かつてあなた様の父、テラ様の精神に隠れていた身です。
テラ様が自らは心配がいらないと悟ったようでしたので、数年前より、オリヴィア様の精神に潜伏させていただき、ずっと見守らせていただきました。」
オリヴィア「お父さんの言ってた、カーベルさん!?
ってことは、こっちの動物はネミアさん!?」
猫なのか梟なのかわからない動物は同様に光り、降りてきた。
ネミア「アッタリ〜。オリヴィアちゃんと話せるのを楽しみにしてたよ〜!!」
カーベル「ずっとお待ちしておりました、オリヴィア様。ネミアとはぜひ仲良くしてくださいね。
ここは精神図書館。テラ様やオリヴィア様を含め、過去関わった多くの方の経験を記録しています。
私はここの管理をする者として、さまざまな助言を行ってきました。
そしてそれは、ついにあなた様にも。」
オリヴィア「助言って……もしかして異現物質のこと?」
カーベル「ええ。
ですが、あくまで可能性の話となってしまうことをお詫び申し上げます。」
オリヴィア「それで、一体どうすれば?」
カーベル「私が過去に潜伏していた、サラザンドの民の記憶によれば、どうやらそれらしき巨大物が飛来したとあります。
サラザンドはすでに死滅した土地であり、立ち入っても身動きは取れません。グジャ空想生命体の破界のエネルギーに、侵食されてしまいますから。」
オリヴィア「じゃあ、どうしようもないってこと?」
カーベル「いいえ。ここからが本題です。
その異現物質を回収できる、唯一の可能性が残っています。
みなさんは、マトゥアリシアという世界をご存知でしょうか。」
その世界のことを聞いたことがあった。
2023年の、グジャ空想生命体の現実侵攻に対抗した「ゲーマーズ」が育成された世界のことだ。
長らく話題には出ていなかった。
オリヴィア「マトゥアリシアって……お父さんが初めて入った空想世界?」
カーベル「はい。マトゥアリシアは、サラザンドから逃げおおせた人々が暮らす地。
その際に、浮遊船都ルジュラに多くの遺品を乗せて旅立ちました。」
オリヴィア「つまりその中で、異現物質が一緒に運ばれた可能性があるってこと?」
カーベル「あくまで可能性です。それを見つけるためにもリスクは伴います。」
オリヴィア「具体的に、どう見つければ………ですね。」
カーベル「そこに関して、私から一つアイデアがございます。
それは、マトゥアリシア全域を把握できる創造主を復活させること。
つまり、2025年の冬、終点グジアルドに向かい、命を落とした……
ゲームマスター………グジャ・ル・ワルドの復活です。」
オリヴィア「ゲームマスターの破界核を甦らせる……?
沈黙者の実験棟で、鉱物体の生成の研究が進んでいないのも、破界のエネルギーが足りないからだったっけ。
じゃあ、マトゥアリシアに残ってる、ゲームマスター本人の膨大な破界のエネルギーで、解決できる可能性がある!」
カーベル「これですることは決まりましたね。
ゲームハブの入り口は、地上の下北沢に一ヶ所存在することがわかっています。
ゲームハブにてゲームマスターが復活すれば、異現物質も見つかるかもしれません。
みなさんにはネミアを同行させましょう。きっと役に立つはずです。
私はここで、みなさんの訪れを待っています。成功報告をお待ちしておりますよ。」
あっみんな。」
みんながその場にそろった。どうやら全員で同じ夢に来ているようだ。
オリヴィア「ここは……図書館?
でも、なんで図書館?」
広い部屋のような場所に着いた。
オリヴィア「誰もいないけど………
あっ、猫ちゃん!」
猫?「みゃああ?
ふみゃ!」
猫はオリヴィアの顔を蹴飛ばして、飛び上がった。
オリヴィア「んぐぁ!!」
オリヴィアが見上げると猫は奇妙な姿に変わっていた。
梟?「ホー、ホー。」
オリヴィア「え!いきなり梟になった!?」
梟は部屋の中央の机の上に乗り、ボタンを突いて押す。
オリヴィア「なにしてるの?」
机の正面に光が溢れ出す。
光が大きくなり、目を開けられない。
光は収まり、そこには人がいた。
????「ふむ、随分と長い間身体を休めていたせいか、私も気楽に動けなくなってしまったようだ。」
オリヴィア「え……えっと……ダレ?」
カーベル「私の名はカーベル。
かつてあなた様の父、テラ様の精神に隠れていた身です。
テラ様が自らは心配がいらないと悟ったようでしたので、数年前より、オリヴィア様の精神に潜伏させていただき、ずっと見守らせていただきました。」
オリヴィア「お父さんの言ってた、カーベルさん!?
ってことは、こっちの動物はネミアさん!?」
猫なのか梟なのかわからない動物は同様に光り、降りてきた。
ネミア「アッタリ〜。オリヴィアちゃんと話せるのを楽しみにしてたよ〜!!」
カーベル「ずっとお待ちしておりました、オリヴィア様。ネミアとはぜひ仲良くしてくださいね。
ここは精神図書館。テラ様やオリヴィア様を含め、過去関わった多くの方の経験を記録しています。
私はここの管理をする者として、さまざまな助言を行ってきました。
そしてそれは、ついにあなた様にも。」
オリヴィア「助言って……もしかして異現物質のこと?」
カーベル「ええ。
ですが、あくまで可能性の話となってしまうことをお詫び申し上げます。」
オリヴィア「それで、一体どうすれば?」
カーベル「私が過去に潜伏していた、サラザンドの民の記憶によれば、どうやらそれらしき巨大物が飛来したとあります。
サラザンドはすでに死滅した土地であり、立ち入っても身動きは取れません。グジャ空想生命体の破界のエネルギーに、侵食されてしまいますから。」
オリヴィア「じゃあ、どうしようもないってこと?」
カーベル「いいえ。ここからが本題です。
その異現物質を回収できる、唯一の可能性が残っています。
みなさんは、マトゥアリシアという世界をご存知でしょうか。」
その世界のことを聞いたことがあった。
2023年の、グジャ空想生命体の現実侵攻に対抗した「ゲーマーズ」が育成された世界のことだ。
長らく話題には出ていなかった。
オリヴィア「マトゥアリシアって……お父さんが初めて入った空想世界?」
カーベル「はい。マトゥアリシアは、サラザンドから逃げおおせた人々が暮らす地。
その際に、浮遊船都ルジュラに多くの遺品を乗せて旅立ちました。」
オリヴィア「つまりその中で、異現物質が一緒に運ばれた可能性があるってこと?」
カーベル「あくまで可能性です。それを見つけるためにもリスクは伴います。」
オリヴィア「具体的に、どう見つければ………ですね。」
カーベル「そこに関して、私から一つアイデアがございます。
それは、マトゥアリシア全域を把握できる創造主を復活させること。
つまり、2025年の冬、終点グジアルドに向かい、命を落とした……
ゲームマスター………グジャ・ル・ワルドの復活です。」
オリヴィア「ゲームマスターの破界核を甦らせる……?
沈黙者の実験棟で、鉱物体の生成の研究が進んでいないのも、破界のエネルギーが足りないからだったっけ。
じゃあ、マトゥアリシアに残ってる、ゲームマスター本人の膨大な破界のエネルギーで、解決できる可能性がある!」
カーベル「これですることは決まりましたね。
ゲームハブの入り口は、地上の下北沢に一ヶ所存在することがわかっています。
ゲームハブにてゲームマスターが復活すれば、異現物質も見つかるかもしれません。
みなさんにはネミアを同行させましょう。きっと役に立つはずです。
私はここで、みなさんの訪れを待っています。成功報告をお待ちしておりますよ。」
ネミア「さっき来た道を戻れば、起きられるよ。
さあ、行こうか。」
さあ、行こうか。」