部屋の前で深呼吸をして息を整える。もう、すでに日課になりつつある行為なのに
この瞬間だけは、未だに慣れることが出来ないでいた。
コンコンと目の前にあるドアを数度ノックすると中から
「どぞー♪」
という声が聞こえて私は中に入ることにした。
この瞬間だけは、未だに慣れることが出来ないでいた。
コンコンと目の前にあるドアを数度ノックすると中から
「どぞー♪」
という声が聞こえて私は中に入ることにした。
私、小早川ゆたかは実の従姉妹である…こなたお姉ちゃんと…その、付き合っている。
まだ誰にも、みなみちゃんにだって言っていない私とお姉ちゃん二人だけの秘密。
まだ誰にも、みなみちゃんにだって言っていない私とお姉ちゃん二人だけの秘密。
何歩か足を踏み入れるとパソコンの電源を切ったお姉ちゃんが椅子を回転させて体をこっちに向ける。
「ささ、座って座って」
「あ、う、うん」
部屋の真ん中にある小さなテーブルの方を指で指し示されて、私は慌ててそこに腰をおろした。
すぐにお姉ちゃんも隣に座って来て、私の心臓がどくん、と
音をたてて高鳴ったのがわかった。それに気付いているのかいないのかは
わからないけれど、お姉ちゃんがくすりと笑った。
「ささ、座って座って」
「あ、う、うん」
部屋の真ん中にある小さなテーブルの方を指で指し示されて、私は慌ててそこに腰をおろした。
すぐにお姉ちゃんも隣に座って来て、私の心臓がどくん、と
音をたてて高鳴ったのがわかった。それに気付いているのかいないのかは
わからないけれど、お姉ちゃんがくすりと笑った。
「いつまで経っても慣れないね、ゆーちゃんは。
まあ、そこが可愛い所でもあるんだけど」
「……だって……きな人の部屋に入るっていうのは……なんだか恥ずかしい、よう…」
「ああもう!!」
「わ……!?」
ぷるぷると肩を震わせたお姉ちゃんが、がばっと抱き着いて来て
支えきれずに私の体は後ろ向きに倒れそうになる。
反射的に目を閉じたけれど、すんでの所で頭の後ろに手をまわされて痛みを感じることはなかった。
まあ、そこが可愛い所でもあるんだけど」
「……だって……きな人の部屋に入るっていうのは……なんだか恥ずかしい、よう…」
「ああもう!!」
「わ……!?」
ぷるぷると肩を震わせたお姉ちゃんが、がばっと抱き着いて来て
支えきれずに私の体は後ろ向きに倒れそうになる。
反射的に目を閉じたけれど、すんでの所で頭の後ろに手をまわされて痛みを感じることはなかった。
――そう、これが私とお姉ちゃんの『デート』。
クラスはおろか学年すら違う私たちは、平日の日中に時間を取れることはほとんどないし
休日だってお互いの友達と遊ぶことがあるから、普通にしてたら二人きりの時間は意外に少ない。
だから、夕食を食べ終えお風呂に入った後の時間が私たちのデートタイム。
今日のようにただ抱きしめあうだけの日もあれば、取り留めのない会話をして終わることもある。
たった一時間足らずの時間だけれど、私もお姉ちゃんも満足していたし
これからもそうなんだと思っていた。
クラスはおろか学年すら違う私たちは、平日の日中に時間を取れることはほとんどないし
休日だってお互いの友達と遊ぶことがあるから、普通にしてたら二人きりの時間は意外に少ない。
だから、夕食を食べ終えお風呂に入った後の時間が私たちのデートタイム。
今日のようにただ抱きしめあうだけの日もあれば、取り留めのない会話をして終わることもある。
たった一時間足らずの時間だけれど、私もお姉ちゃんも満足していたし
これからもそうなんだと思っていた。
首筋にほっぺを擦り付けていたお姉ちゃんが、思い出したように顔をあげて
目だけでいい?と聞いてくる。
私も返事の代わりにまぶたを閉じて、いいよっていうサインを送った。
何秒もしないうちに柔らかい感触を唇に感じてぴくん、と背中が震えた。
羽のように軽いキスを何度かした後は、肩の辺りに顔を埋めてぎゅううと抱きしめられる。
目だけでいい?と聞いてくる。
私も返事の代わりにまぶたを閉じて、いいよっていうサインを送った。
何秒もしないうちに柔らかい感触を唇に感じてぴくん、と背中が震えた。
羽のように軽いキスを何度かした後は、肩の辺りに顔を埋めてぎゅううと抱きしめられる。
告白した時にお姉ちゃんは『キス以上もする』みたいなことを言っていたけど
あれから一ヶ月以上たった今でも、キスより先に進んだことはない。
私の体調を思ってのことなのか、それとも違う理由があるのかはわからない。
でも、まるで私から求めるのを待ってるみたいだ…と思ったのは私の考え過ぎなのかな。
……だけど、もしそうだとしたらその作戦は成功だと思う。
この前からキスされるたびに体の奥の方…自分でもよくわからない所が、
熱くなってどうしようもなくなってしまう。
――もっと触れられたい、って思ってしまう。
それでも恥ずかしさが先だって口には出していなかったけど
それもそろそろ限界みたいで。
じわりと体の芯に熱が灯るのを感じて、私はこくんと一つ唾液を飲み込んだ。
あれから一ヶ月以上たった今でも、キスより先に進んだことはない。
私の体調を思ってのことなのか、それとも違う理由があるのかはわからない。
でも、まるで私から求めるのを待ってるみたいだ…と思ったのは私の考え過ぎなのかな。
……だけど、もしそうだとしたらその作戦は成功だと思う。
この前からキスされるたびに体の奥の方…自分でもよくわからない所が、
熱くなってどうしようもなくなってしまう。
――もっと触れられたい、って思ってしまう。
それでも恥ずかしさが先だって口には出していなかったけど
それもそろそろ限界みたいで。
じわりと体の芯に熱が灯るのを感じて、私はこくんと一つ唾液を飲み込んだ。
「…あ、の…こなたおねえ、ちゃん…?」
「んー?」
服の裾を少しだけ引っ張って名前を呼ぶとお姉ちゃんが顔をあげる。
首をちょっと動かせばキスだってできる距離。近すぎて目を逸らすこともままならない。
そのかわりに目を固くつぶって言葉を紡いだ。
「んー?」
服の裾を少しだけ引っ張って名前を呼ぶとお姉ちゃんが顔をあげる。
首をちょっと動かせばキスだってできる距離。近すぎて目を逸らすこともままならない。
そのかわりに目を固くつぶって言葉を紡いだ。
「…っと……して……?」
「え…………?」
「も……なん、か…がまん…できな……っ」
さっきよりもさらに鼓動が速くなる。普段は聞こえないはずの自分の心音が聞こえて来る。
「ゆー、ちゃ……いい、の?体は?」
「いい……から、だいじょうぶ、だから…っ」
顔がら火が出そうなくらい熱くて、無駄だと知りつつも
私は自分の顔を見られないようにぎゅっとお姉ちゃんに抱き着いた。
「え…………?」
「も……なん、か…がまん…できな……っ」
さっきよりもさらに鼓動が速くなる。普段は聞こえないはずの自分の心音が聞こえて来る。
「ゆー、ちゃ……いい、の?体は?」
「いい……から、だいじょうぶ、だから…っ」
顔がら火が出そうなくらい熱くて、無駄だと知りつつも
私は自分の顔を見られないようにぎゅっとお姉ちゃんに抱き着いた。
お姉ちゃんのベッドの上に横たえられ、間を置かず唇が塞がれる。
薄く開いた唇の間からお姉ちゃんの舌がぬるんと入って来て私の舌を搦め捕って行く。
薄く開いた唇の間からお姉ちゃんの舌がぬるんと入って来て私の舌を搦め捕って行く。
「んっ……ふ、ん……」
深いキスは初めてというわけじゃなかったけれど、慣れたと言うほど経験が有るわけでもない。
いつもよりも長いそれに、だんだんと頭がぼうっとしてくる。
深いキスは初めてというわけじゃなかったけれど、慣れたと言うほど経験が有るわけでもない。
いつもよりも長いそれに、だんだんと頭がぼうっとしてくる。
「ん、んんっ!!?」
くちづけをしながら器用にパジャマのボタンを外して、お腹の辺りをさ迷っていた
手が薄い胸の頂点に触れて、声があがった。
ぴりっとした刺激に戸惑っていると、唇を離したお姉ちゃんがもう片方の胸に舌を這わせて来る。
「んあっ…は、あっ……あ…っ」
これが『キモチイイ』ってこと、なのかな?前にお姉ちゃんが
「小さいと感じやすいんだよ」
と言っていたのは本当だったみたい。
…それともこんなに気持ちいいのは好きなひとにされているから、なのかな。
つままれたり、吸われたり、歯をたてられたりするたびに
体の奥にある熱が大きく強くなっていって、ただもう声帯を震わすことしか出来ない。
少しして、お姉ちゃんの右手が脇腹を通ってもっと下のほう……大事な所へと伸びていく。
手が薄い胸の頂点に触れて、声があがった。
ぴりっとした刺激に戸惑っていると、唇を離したお姉ちゃんがもう片方の胸に舌を這わせて来る。
「んあっ…は、あっ……あ…っ」
これが『キモチイイ』ってこと、なのかな?前にお姉ちゃんが
「小さいと感じやすいんだよ」
と言っていたのは本当だったみたい。
…それともこんなに気持ちいいのは好きなひとにされているから、なのかな。
つままれたり、吸われたり、歯をたてられたりするたびに
体の奥にある熱が大きく強くなっていって、ただもう声帯を震わすことしか出来ない。
少しして、お姉ちゃんの右手が脇腹を通ってもっと下のほう……大事な所へと伸びていく。
「ぁ、……ひゃっ……やぁ…」
「大丈夫だから……任せて…?」
「ん…うん…っ」
緊張をほぐすように鎖骨や耳、ほっぺたにくちづけられて、少しだけ力が抜けた。
恐怖感はなかった。お姉ちゃんになら何をされてもよかったし
なにより、早くこの熱から開放されたかった。
下着ごと下のパジャマを膝まで下ろされて指がそこに触れる。
ちゅぷ、と恥ずかしい音が漏れて私はいたたまれなくて、顔を背けてシーツを握りしめた。
「わ……ゆーちゃん…すご…」
「…やぁ…っ…いわない、で…」
「可愛いよ、ゆーちゃん。…初めてだし、いきなりするのは難しいだろうから
今日は一本だけ、ね?」
何度か、ぬるぬると入り口の所だけを行き来させていた指がゆっくり入ってくる。
覚悟していたけれど、十分に潤っているせいか思っていたより痛みは少なかった。
それよりも圧迫感とか異物感の方が大きくて、肺から空気が押し出される。
「大丈夫だから……任せて…?」
「ん…うん…っ」
緊張をほぐすように鎖骨や耳、ほっぺたにくちづけられて、少しだけ力が抜けた。
恐怖感はなかった。お姉ちゃんになら何をされてもよかったし
なにより、早くこの熱から開放されたかった。
下着ごと下のパジャマを膝まで下ろされて指がそこに触れる。
ちゅぷ、と恥ずかしい音が漏れて私はいたたまれなくて、顔を背けてシーツを握りしめた。
「わ……ゆーちゃん…すご…」
「…やぁ…っ…いわない、で…」
「可愛いよ、ゆーちゃん。…初めてだし、いきなりするのは難しいだろうから
今日は一本だけ、ね?」
何度か、ぬるぬると入り口の所だけを行き来させていた指がゆっくり入ってくる。
覚悟していたけれど、十分に潤っているせいか思っていたより痛みは少なかった。
それよりも圧迫感とか異物感の方が大きくて、肺から空気が押し出される。
「…はっ…ふあ……ひゃ、ああああっ!?」
探るように中で蠢いていた指がある一点を掠めた途端、ぴりぴりが……
キモチイイが、これまでにない大きさで背筋を駆け抜けてびくん、と意図せず体が跳ねた。
「ここ?」
「んあっ、ひあああっ!あ…お、ねぇ、ちゃ……そこ、だめぇ……っ」
その周辺を細い指が刺激するだけで、頭の中が真っ白く塗り潰されていって涙が滲む。
探るように中で蠢いていた指がある一点を掠めた途端、ぴりぴりが……
キモチイイが、これまでにない大きさで背筋を駆け抜けてびくん、と意図せず体が跳ねた。
「ここ?」
「んあっ、ひあああっ!あ…お、ねぇ、ちゃ……そこ、だめぇ……っ」
その周辺を細い指が刺激するだけで、頭の中が真っ白く塗り潰されていって涙が滲む。
「そかそか、ゆーちゃんの感じる所はここかー」
いつもみたいに猫口で嬉しそうに笑うお姉ちゃんに対して、ちょっとだけ
自分ばっかり弱い所を見つけられて悔しいな、
なんて思ったけどそんな思いもすぐに掻き消されていく。
いつもみたいに猫口で嬉しそうに笑うお姉ちゃんに対して、ちょっとだけ
自分ばっかり弱い所を見つけられて悔しいな、
なんて思ったけどそんな思いもすぐに掻き消されていく。
「…じゃあ、ここは?」
「ふぁあ!?ぁんん…っ…な、にっ…!?」
「気持ちいいでしょ?ここ、クリトリスっていうんだよ」
中の指はそのままに、親指でそこをぐりぐり押し潰されて
許容範囲をはるかに越えた快感に、目の前が白くスパークする。
「んうっ……ぉねぇ…ちゃ…なんか、わたし…っ」
「ん、いいよ。イっても」
寒くもないのに、ぴんとたった胸のてっぺんを甘噛みされて
右手が感じる場所を二カ所とも一際強く擦った瞬間、お腹の下のあたりで
なにかがはじけたみたいな感覚が私を襲った。
「――――――っ!!」
びくびく勝手に背中が浮いて、それが治まると虚脱感と達成感が私の体を包んだ。
「んー、やっぱ可愛いねぇ。ゆーちゃんは。
…さて、冷えない内に拭いちゃおっか」
そう言って、どこからか持って来たタオルで汗や…いろんなもので
ぐちゃぐちゃになった私の体を丁寧に拭っていく。
…………あれ?
「……は、あ……お姉ちゃん、は……?」
そういえば、お姉ちゃんはTシャツ一つ脱いでいない。
「ん?あー私、は……まあ辛いといえば辛いけど…最初から飛ばすのはゆーちゃんがキツイでしょ?
だから今日はここまで」
…今日よりも激しいなんて…最後までされたら一体どうなっちゃうんだろう?
感じたのは少しの不安と、期待。
「…時間はこれからもまだたっぷりあるんだし、私は急がなくても平気だから……多分。
あんまり無理、させたくないし…。…好きだもん、ゆーちゃんのこと」
「ふぁあ!?ぁんん…っ…な、にっ…!?」
「気持ちいいでしょ?ここ、クリトリスっていうんだよ」
中の指はそのままに、親指でそこをぐりぐり押し潰されて
許容範囲をはるかに越えた快感に、目の前が白くスパークする。
「んうっ……ぉねぇ…ちゃ…なんか、わたし…っ」
「ん、いいよ。イっても」
寒くもないのに、ぴんとたった胸のてっぺんを甘噛みされて
右手が感じる場所を二カ所とも一際強く擦った瞬間、お腹の下のあたりで
なにかがはじけたみたいな感覚が私を襲った。
「――――――っ!!」
びくびく勝手に背中が浮いて、それが治まると虚脱感と達成感が私の体を包んだ。
「んー、やっぱ可愛いねぇ。ゆーちゃんは。
…さて、冷えない内に拭いちゃおっか」
そう言って、どこからか持って来たタオルで汗や…いろんなもので
ぐちゃぐちゃになった私の体を丁寧に拭っていく。
…………あれ?
「……は、あ……お姉ちゃん、は……?」
そういえば、お姉ちゃんはTシャツ一つ脱いでいない。
「ん?あー私、は……まあ辛いといえば辛いけど…最初から飛ばすのはゆーちゃんがキツイでしょ?
だから今日はここまで」
…今日よりも激しいなんて…最後までされたら一体どうなっちゃうんだろう?
感じたのは少しの不安と、期待。
「…時間はこれからもまだたっぷりあるんだし、私は急がなくても平気だから……多分。
あんまり無理、させたくないし…。…好きだもん、ゆーちゃんのこと」
お姉ちゃんはずるい。私を嵐のように翻弄したと思ったら、次の瞬間にはこんなにも優しくされる。
お姉ちゃんがもっともっと好きになって、どんどん溺れて行くのが解る。
でも、それは嫌な気分なんかじゃなくてむしろ…。
お姉ちゃんがもっともっと好きになって、どんどん溺れて行くのが解る。
でも、それは嫌な気分なんかじゃなくてむしろ…。
まだちょっと力が入らない腕をお姉ちゃんの首に回して自分からキスをする。
そして、ありったけの想いを込めて囁いた。
「好き……。好きだから…ずっといっしょにいてちょうだい?」
そして、ありったけの想いを込めて囁いた。
「好き……。好きだから…ずっといっしょにいてちょうだい?」
次の日二人して寝坊して遅刻したのは言うまでもないこと、かな?
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- 作者一覧の方にはなかったので発見が遅れてしまった!
こんなところに続編があったとは…
相変わらず甘々な2人にニヤニヤせざるを得ないww -- 名無しさん (2008-04-25 23:33:47) - いいよ〜GJ! -- 名無しさん (2007-12-01 14:19:20)