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かがみんのなく頃に

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匿名ユーザー

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「はろー、かがみぃ」
「おっす、こなたー」
休み時間、いつもみたいに私が3-B組へ遊びに行こうとしたところ、廊下でばったりとこなたと出会った。
「おおーグッドタイミング!ちょうど今、かがみのトコに行こうとしてたのだよ。」
「へえ、めずらしいじゃない。アンタの方から私のクラスに来るなんて。」
「いやー、じつはかがみんにお願いがあってさ~」
こなたは体をモジモジとゆすりながら言う。
つかさならともかく、アンタには似合わないからやめて欲しいんだが。
「ふーん、何よお願いって。」
「かがみん、私とガマン大会やらない?」
「・・・・・・・・・・ハァ?(゚Д゚)」

おまえは何を言っているんだ?

「だからぁ、ガマン大会だってば。かがみ知らないの?ガマン大会ってのは夏の真っ盛りに、あえて暑さの限界に挑むky」
「いや、まてまてまて。ガマン大会の意味は私も知ってる。私が聞きたいのは、なんでアンタが私とガマン大会をやりたいのかという、その理由だ。」
「理由?決まってんじゃん? ―ひとえに愛だよ。」
ビシッとポーズを決めるこなたを、私はジト目でにらんだ。
「まったく理由になってねーよ。そもそも我慢って言葉ほどアンタに似合わないものはない気がするんだが。」
「まあ、いいじゃん。かがみ~、ガマン大会やろうよ~」
今度は腰にしがみついておねだりモードになるこなた。
「この蒸し暑い日にガマン大会だなんて冗談じゃないわよ。私はお断わりよ。」
「ね~、お願いだってば、かがみん~」
「えーい、暑苦しいわ!アンタいいかげんにっ・・・」
私を見上げるこなたの目を見た瞬間、いいけげんにしなさい!!と出掛かった言葉が止まる。
その目は、いつものこなたの目ではなかったのだ。
ヲタ知識を語る時のキラキラした目、私をからかう時のニヤニヤした目、ネトゲ徹夜した時の死んだ魚の目。そんないつものこなたの目ではなかった。
それをあえて例えるなら、そう・・・まるで獲物を狙う鷹のような眼だ!!
「ちょっと、こなた?今日はアンタ何か変よ!?」
「私は変じゃないよ? かがみ、私のどこが変なのかな・・・かな?」
虚ろにクスクスと嗤うこなた。
違う!こんなの、こなたじゃない!
私はこなたをふりほどくと、全力疾走で逃げ出した。

昼休み

「・・・とまあ、そういうことがあってさ。なんかこなたと顔をあわせにくいのよね~。」
「へえ、そんなことがあったの」
いつもならこなたのクラスに行ってる私だけど、今日は峰岸達とお昼ごはんを食べている。
「ふーん、ガマン大会ねえ。それにしてもちびっ子のヤツ、私の柊に勝負をいどむとはいい度胸じゃん。」
「度胸とかそういう問題じゃなくて・・・って、まてよオイ。私の柊ってなによ?」
私が突っ込みを入れる暇も無く、日下部は「その勝負、私が買ったー!」と叫びながら教室を飛び出していった。
「あーもー、まったく。どいつもこいつも・・・」

そして数分後。

「おーい、柊ー。」
「てか早っ!!勢い良く飛び出して行ったわりには、あっさりと戻ってきたわね。」
「柊ー、柊ー、柊ー、柊ぃぃぃぃー!!」
私のつっこみはシカトして、日下部は犬のように私にじゃれついてくる。
「あーもうやかましいわね。何なのよ?」
「私とガマン大会しよー!」
「ぶううううううううう!!!」
コーヒー牛乳、吹いた。
うん、ごめん峰岸。決してワザとじゃないんだ。全部コイツのせいだから。
「まったくもう、アンタまで何を言って・・・」
そう文句を言いかけて・・・日下部の顔を見た瞬間、体が凍った。
そこには、あの眼があった。
こなたと同じ、あの『獲物を狙う鷹のような眼』だ。
「なあ、柊ー。ガマン大会しよーぜー。」
「ああもう、一体何なのよおおおおお!!」
私はみさおをふりほどいて殴り倒すと、全力疾走で逃げ出した。

「ああもう、今日は散々だったな・・・」
放課後、かがみは一人で図書室に残っていた。
いつもなら授業が終わったらすぐにこなた達のクラスへ行ってみんなと一緒に帰るのだが、さすがに今日はそんな気にはなれなかった。
「ガマン大会、か。」
今日の出来事をもう一度考えてみた。
とにかく今の状況は異常だ。
私の周りで何かが起きている、これは間違いない。
しかし、その『何か』の意味は分からない。
ただ分かってるのは、それが「ガマン大会」に関係しているだろうという事だけだ。
その他に共通点があるとすれば・・・
「3年B組・・・か?」
そう、こなたは3年B組の生徒。
そして、日下部が変になったのも3年B組へ行ってからだった。
でも、もしそうだとすると非常にマズイんじゃないか?
「おねーちゃーん」
ビクッと肩が震える。
「あ、つかさ・・・」
そう、もう一人いるんだ。私のすぐ身近に3年B組の生徒が。
「どうかしたの、お姉ちゃん?」
心配そうに私の顔をのぞきこむつかさには、特におかしな点はない・・・と思う。
私の気にしすぎだろうか?
「ところでお姉ちゃん、今日はどこにいたの? ずっと探していたのに、見つからないんだもん。」
それはそうだろう。今日は休み時間のたびに学校中をひたすら逃げ回っていたんだから。
「あ、ごめんごめん。ちょっと・・・いろいろ用事があって忙しくってさ。あははは」
「なーんだ、そっかあー。それは大変だったね、お姉ちゃん。」
にっこりと笑うつかさ。
うん、やっぱりつかさの笑顔は癒されるなあ。
「ところで、私を探していたって、つかさ、私に何か用事があったの?」
「うん。実はね、お姉ちゃんにお願いしたいコトがあって。」
あれ?
「・・・え?・・・お願いって?」
あれ?何か変だぞ、つかさ?
「あのね、お姉ちゃん・・・」



「私と一緒にガマン大会やらない?」

 私、柊かがみは皆に狙われています。
 なぜ私が狙われているのかはわかりません。
 ただひとつ判る事は、ガマン大会と関係があるということです。
 こなたと日下部、そしてつかさは主謀者の一味。
 他にも仲間がいるかもしれません。

 どうしてこんな事になったのか、私にはわかりません。
 これをあなたが読んだなら、その時、私はガマン大会に連行されているでしょう。
 そこで私がナニをされるのかは知りませんが。
 これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。
 それだけが私の望みです。


 柊かがみ


~~~~ かがみんのなく頃に (了) ~~~~


TIPS 1  ~~~ 7月△日 3年B組にて、ある生徒達の会話の記録 ~~~

女子生徒A
「それ本当なの!?」
女子生徒B
「ええ、本当ですよ。ガマン大会にはそのような効果がありまして、極度の緊張と興奮、血圧と心拍数の増大によって生理的に興奮してると同じ状態になり、一緒にいる相手と恋人になりやすいのです。
これを『つりばし効果』と言いまして、1974年にカナダの心理学者によって実証されている学説なんです。」
女子生徒C
「恋人かあ、なんて素晴しい言葉。これはもうヤルしかないねぇ。」
女子生徒B
「しかもそれだけじゃないんですよ。むしろここからがすごい事なんです。
ガマン大会では長時間の暑さ当たりによって精神的な疲労がおきます。思考能力の低下、意思の薄弱化、記憶の混濁などですね。このような状況ではマインドコントロール、つまり洗脳がとても効きやすくなるのです。
その昔、あるカルト集団が薬物を使って信者を洗脳していたという事件がありましたが、そのような違法行為をしなくてもガマン大会をすればこれと同じ効果があるのですよ。」
女子生徒C
「せ、洗脳っ!?」
女子生徒A
「どどど、どんだけ~っ!?」
女子生徒B
「もし自分のモノにしたい相手がいらっしゃるのであればオススメですよ。あ、もういっそのこと調教なんていいかもしれませんね。ふふ・・・」

TIPS 2  ~~~ 7月×日 3年C組にて、ある生徒達の会話の記録 ~~~

女子生徒B
「・・・なんてコトを冗談で言ったら、皆さん本気で信じてしまって。どうしましょうwww」
女子生徒K
「全部お前のせいかよっ!!」



















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  • みwikiさんがアンサイクロペディア級にテキトーな事言ってるw -- らんらんるー (2008-11-12 04:49:34)
  • 妄想が蔓延る!! -- キョン (2008-11-09 22:42:10)
  • このあとかがみが、そしてみゆきさんがどうなったのかが、凄く気になります
    GJ!! -- にゃあ (2008-10-17 03:02:59)
  • しかしガマン大会を一緒にしてくれる人がいない -- 名無しさん (2008-10-16 22:34:20)
  • ちょっと俺、ガマン大会してくる! --    (2008-10-16 17:10:47)

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