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にゃにゃにゃ? その1・雨の中から

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だれでも歓迎! 編集
 しとしとと、外の雨音が部屋にまで響く。
 それと一緒に聴こえるのは、無機的なPCの駆動音と、
「はあ……」
 俺の不細工なため息だけ。
「ネタ……出てこねーなぁ」
 一つぼやきながら、座椅子の背もたれにぐいっと寄りかかる。
 頭の中でネタがぐるぐる回っていても、まぜこぜになっているばかりで全然まとまる
気配は無い。よく経験してることではあるんだが、今日は特に重症っほい。
「こういう展開じゃ、池原さんも怒るだろうし」
 担当の池原さんの怒り顔を思い浮かべながら、エディター上の文章をバックスペースで消していく。
 いつも温厚な人だけど、物語のこととなったら人一倍厳しい。俺が納得行ってないまま
見せたりしたら、絶対ダメ出しするに決まってる。
「もっと主人公が気になっていく動機付けとか、自然に出て来ないもんかね」
 何度考えを巡らせても、納得行く書き出しすら浮かんでこない。下手したら、アタマっから
書き直したほうがマシかもしれないとまで思えてくる。
「昨日まではいい感じだったのに……」
 言いたくない独り言も、つきたくないため息もキリがないほど出てくる。
 いい話になりそうだって思ってる時ほど、どうしてこう壁にぶつかるんだろうな。
「とりあえず、一休みするか」
 ゆっくりと立ち上がり、軽く伸びをしてから台所へ。確か、一昨日買っておいたリンゴ
ジュースがあったはず……おお、あったあった。
 冷蔵庫を開けると、目当てのジュースがポケットに入っていた。これで頭をスッキリ――
「ぐぁ」
 と思って手にしたら、ほとんどカラでやんの。そういえば、昨日はこなたの友達が来てたから、
その時に飲まれたのかもしれないな。
 だからといって、雨の中をジュースだけ買いに行くのもめんどくさい。でも、このまま
鬱々とした気分のままじゃいいネタも書けるはずがないわけで。
 そう思いながら時計を見てみると、午後三時を少し回ったところ。買い物に行くには
まだ早い時間だが、PCの前にただ座ってるよりはずっとよさそうだ。
「んじゃ、行ってきますかね」
 居間に戻った俺は、ノートPCをスリープモードにしてから傍らにある車のキーを手にした。
寒さ対策に半纏は着てるし、家の鍵も持ったし……よし、これでいいか。
 廊下に出ると、居間や台所とは違って冷い空気が容赦なく襲いかかってきた。これだけ
寒いとさすがに堪えるが、車に乗ればエアコンもあるし大丈夫だろう。
 靴を履いてから戸を開ければ、外はまだ本降りの雨。こなたとゆーちゃんが帰る頃には
上がって欲しいもんだが、それも難しい空模様だ。
 また憂鬱になりそうなのを振り切って、とりあえずは外に――
「みゃあ」
「ん?」
 一歩出たとたん、か弱い声が俺の耳に飛び込んできた。
「……お前か?」
 声がした方を見下ろすと、そこには小さな黒い影。
「みゃ~」
 雨に濡れた仔猫が、軒下に座り込んで俺のことを見上げていた。
「どうしたんだ? 雨宿りか?」
 かがんで視線を近づけながら、判るはずもないのにしゃべりかけてみる。
 まだ幼い猫みたいで、近づいてみてもかなり小さい感じがする。普通、こうやって
近づけば警戒されるはずなんだが、
「みゃあ」
 仔猫はとてとてと俺に近づいてくると、可愛らしく鳴いてみせた。
「あははっ、ここがお気に入りか?」
 人差し指で軽く撫でても、嬉しそうにすり寄ってくるだけ。もしかしたら、どこかに
飼われてて慣れてるのかもしれない。
「俺はこれから買い物に行かなきゃならないんだ。気が済むまで、ここにいていいからな」
 ぽんっと指で触れてから、立ち上がる俺。ここで雨宿りするぐらいなら、いくらいて
もらってもかまわない。
 気をとりなおして、ガレージのほうへ――
「おーい?」
「みゃあ?」
 行こうとすると、仔猫まで俺についてこようとしていた。
「おーい、濡れちまうぞ?」
 そう言っても通じるはずがなく、仔猫は俺にぴたっとついて離れようとしない。
 このまま行けば、こいつまで一緒についてきそうな勢いだが、このままじゃ買い物に
までついてきかねない。
「……参ったなぁ」
「みゃ」
 途方に暮れる俺をよそに、仔猫は濡れた身体を俺の作務衣の裾にすり寄せていた。

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 にゃにゃにゃ?   その1・雨の中から
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「……で、こうなったってわけ?」
 天ぷらそばをちゅるちゅるすすってから、こなたが呆れたように言い放つ。
「面目ない……」
「だけどお姉ちゃん、たまにはいいと思うよ? こういう店屋物も」
 かき玉うどんのスープを飲んでいたゆーちゃんが、フォローするように言ってくれる。
ううっ、ホントにええ子や。
「まあ、確かにたまにはいいけど。でもまさか、理由が仔猫に引き留められたからだなんて」
「だって、ちょこちょこついてくるもんだから危なっかしくてさ」
「だからって、家にまで上げるかなぁ。普通」
 苦笑いしながら、畳の方に視線を移すこなた。そこには、お皿にちまっと載せられた
蕎麦――別個に頼んでおいたざる蕎麦を懸命に食べている仔猫の姿があった。
「仕方ないだろ。俺についてきてるのに、すぐに追い返すわけにもいかないじゃないか」
 ため息混じりの俺の言葉にも、仔猫は我関せずとばかりに蕎麦を食べ続けていた。

 どこまでもついてこようとする仔猫に参った俺は、結局買い物を諦めて家へと戻った。
ついには家の中にまで入ってきた仔猫だが、さすがに濡れたまま入れるわけにはいかず、
軽く身体を拭いてから家に上げた。
 普通、猫は他人にそういうことをされるのは嫌がるはずなんだが、この仔猫は暴れる
どころか、むしろ自分からすり寄ってくるほどだった。それだけ、人に馴れてるってこと
なのかもしれない。
 で、そのままじゃれてくる仔猫に懐かれていた結果、こなたとゆーちゃんが帰ってくる
時間になってしまって、そのままそば屋の出前を頼む羽目になったというわけだ。

 ゆーちゃんは仔猫を見て喜んでいたし、こなたも出前の事に関しては全然文句を言わなかった。
「でもさ、この子ってどこかの飼い猫じゃないの?」
 代わりに、こなたにとってはそのほうが気にかかっていたようで。
「俺もそう思ったんだが、首輪とかタグとかの類が一切無いんだ」
「どこかのおうちから逃げ出しちゃったとかじゃないんですか?」
「だとしたら、普通はこんなに人には懐かないと思うんだけどな」
「だよねー」
 家に上げる際に確かめてはみたんだが、この仔猫の身元が判るようなものは一切無い。
それどころか、首輪をしていたならあるはずの痕跡も無かった。
「でも、野良にしては妙にお行儀もいいよね」
「そうなんだよなぁ」
 見ると、蕎麦をたいらげて舌をぺろりとさせている仔猫。
「みゃあ」
 ひと声鳴くと、仔猫はそのままうずくまって満足げに目を閉じた。
「まさか、捨てられてたとか……」
「だとしたら……どうしたもんか」
 言われてみれば、捨て猫という線も無いわけではない。人に飼われていて大事にされていたけど、
止ん事無き事情で手放さざるを得なくなって、街をさまようことになって……たまたま、
俺の家の軒下を借りていた、と。
 もしそうだった場合、もう飼い主がいないわけだから俺たちに打てる手は本当に少ない。
「ねえ、お父さん」
「ん?」
「昔言ってた『オキテ』って、まだ有効かな?」
「『オキテ』?」
 こなたの言葉に、ゆーちゃんが不思議そうに首を傾げる。
「『オキテ』……なぁ」
 俺はというと、小さく呟いて思案するしかなかった。

 我が家、というかこなたと俺の間には、昔作ったある決まり事――『オキテ』があった。
『オキテ』の中身はというと『家では動物を飼ったりしない』ということ。昔、こなたから
そんな相談をされて決めた事だ。
 ある種、俺の身勝手から作った決まり事だったんだが、それからはこなたが相談を
持ちかけてくることはなかった。
 理由としては……まあ、昔あったことが元だとだけ言っておこう。
 そんなわけで、我が家とこういった動物は無縁だったはずなんだが。

「まだ決まったわけじゃないけどさ。もしも、この子が一匹っきりだとしたら……
どうにか、できないかな?」
「えっと、私からもお願いします。私もいっしょに手伝いますから」
 こなたといっしょに、『オキテ』のことを察したらしいゆーちゃんが俺のことを見つめてくる。
 どっちも切実そうな瞳で、確かに俺もその気持ちはわかる。わかるんだが……
「でもな、こなたにゆーちゃん。動物を飼うってことは、軽くない責任をたくさん負うことになるんだぞ?」
 最終的には、そういう考えに行き着くことになる。
「もちろんわかってるよ。『生きている命を預かる』ってことだもんね」
「私も、みなみちゃんからお話を聞いたことがあります。みなみちゃんの家も、チェリー
ちゃんっていう大きな犬を飼ってますから」
「むぅ」
 俺の言葉にも、二人の瞳は切実なまま。こういう風に真摯に言われると、さすがにぐらついてくる。
「そりゃ、もしかしたら飼い主が見つかったりするかもしれないよ? でも、その時までは
ちゃんと預かっててあげたいし、それがお父さんの言う『責任』の一つとも言えるでしょ。
もしもの時のことも、ちゃんと考えておいたほうがいいと思うしさ」
「まさか、この子をすぐに外に出しちゃうとか……しませんよね?」
「うっ」
 理路整然と言ってくるこなたと、ストレートにココロへと訴えかけてくるゆーちゃん……
ああっ、ゆーちゃんってばそんなに涙目にならんでくれっ!
「わかったわかった、わかりましたってば。ただし、とりあえず一週間は待ってくれないか?
飼い主が見つかる可能性だってあるし、それまではちゃんとここで世話するよ。それに、
もしも何も動きがなかったとしても、その時は俺もしっかり結論を出すから」
「ホントっ?!」
「本当ですかっ?!」
「ああ、ちゃんと約束する。だから、二人とも心配しなくても大丈夫だよ」
「わーいっ! ありがとう、お父さんっ!」
「おじさん、ありがとうございますっ!」
 二人とも両手を上げながら、俺のほうに駆け寄ってきて、
「おおぅっ?!」
 い、いきなり抱きつきデスカっ?!
「こっ、こらこら、まだ決まったわけじゃないんだぞ?」
「だけど、しばらくはちゃんと面倒見てくれるんでしょ? それだけでも嬉しいってば」
「私も、優しいおじさんですっごく嬉しいですっ!」
「い、いやぁ、二人からそう言われたらなぁ」
 きわめて平静に言う俺だけど、女の子二人から密着されりゃあそりゃもう心臓はバクバクですよ!
まさか、娘と姪のサンドイッチだなんて! ゼロ距離だよ?! ゼロ距離! 俺、すっげー
感無量っス! いいって言ってよかったっス!
「あいたっ」
 ……とか思っていたら、足の裏の痛みで一気に現実へと引き戻された。
「ん? なんだ、自分を放っておくなってか?」
 見ると、うずくまっていたはずの猫が俺の足元に来てカリカリと足を軽く引っ掻いていた。
「ありゃりゃ、ごめんごめん。キミのことを面倒見てもいいって言ってくれたからさー」
「しばらくの間、よろしくねっ」
 仔猫の姿に気付いた二人も、俺から離れると仔猫のことをのぞき込む。
「みゃあっ」
 俺が主役だと言わんばかりに、可愛らしく鳴く仔猫。はいはい、今日はお前さんが我が家の主役ですよ。
「ほれほれ。二人とも、さっさと食べんと蕎麦とうどんが伸びるぞー」
「あっ、そうだね。猫ちゃん、おいでー。いっしょに食べよ」
「おじさん、おそばもう少しもらってもいいですか?」
「ああ、いいよ。但し、あんまり食べさせすぎないようにな」
「「はーいっ」」
 元気に言ってから、向かいの席に戻りまた箸を手にする二人。仔猫はというと、とてとてと
歩いていって二人の間にちょこんと座った。
 警戒心が強いはずなのに、見知って間もない二人にもすぐ懐くとは。大物というか、
のんびりしすぎというか。でも、二人とも喜んでるしよしとしよう。
「あっ、お姉ちゃん、ちゃんと食べてくれたよ!」
「おー、キミってばいい食べっぷりだねぇ。その仕草も実に萌えるヨ!」
 わいわいはしゃぎながら、仔猫に蕎麦をあげているこなたとゆーちゃん。こうして見てると、
こなたも普通に女の子してるんだなって思える。
「名前は何にしよっかー。『ぴろ』がいいかな? それとも『うたまる』とか『シャモン』がいいかなぁ」
「おいおい、こなたサン。まだ飼うって決まったわけじゃないぞ」
「でも『ネコ』って呼ぶのもしっくりこないじゃん。ちょっとの間だけでも、ちゃんと
呼んであげないと」
「そうだよね。えっと、私はどんな名前がいいかなぁ」
「おーい、『さばみそ』。もうちょっと食べるかい?」
 ……が、つけようとしてる名前は全然普通とは言えないな。
 そんな二人を横目に見てから、ほんのちょっとだけ後ろのほうに視線を移す。

 ――結局、俺は怖がりすぎてるだけなのかね。

 いつも俺たちを見守ってくれているほうを見やりつつ、俺は心の中でつぶやいた。

  *   *   *

 せいろと蕎麦猪口、三つの丼が乗ったお盆を、ゆっくりと玄関先に置く。
 あとは、明日の朝にでも軒下に移せば蕎麦屋さんが持っていってくれる。
「これでよし、と」
「みゃあ」
 仔猫はというと、こんな何でもない時でも相変わらず俺の側についてきていた。
 こなたと話していた『オキテ』の手前もあって最初は複雑な気持ちだったんだが、
こう気を許してみると、仕草の一つ一つが可愛らしく感じられる。
「ほーんと、俺ってば単純」
「みゃ?」
「ただの独り言だから、お前は気にすんな」
 か細い鳴き声を聴いてるだけで、なんだか構いたくなってくるほど。
 かがんで頭を撫でてやると、うっとりとした瞳で俺の指にすり寄ってきた。ああっ、
可愛いなぁこんちくしょう! 猫にやられる人の気持ちがようやくわかってきたよ。
「よし、俺の部屋に来るか?」
 片手でもしっかり持てるぐらい小さな身体を抱き上げても、仔猫は嫌がる素振りを
かけらも見せずにされるがまま。
 ――猫ってのは警戒心が強いと思ってたんだが、もしかしたらただの思い込みなのか?
 そう考えてしまうほど、この仔猫は俺たちに対してすっかり懐いている。でも、よく
動物番組を見てると馴れるまでが大変とか言ってたし……うーん、よくわからん。
「ほれ、着いたぞ」
 部屋に入ってから猫を下ろすと、仔猫は興味津々とばかりにあたりを見回し始めた。
「あんまりおいたしちゃダメだぞ」
 家に入れてからずっと大人しくしてるとはいえ、ちゃんと見ておかないといつイタズラ
されるかもわからない。キーボードに粗相をされたりしたら、たまったもんじゃないからな。
 だけど、仔猫はそんな心配をよそに、デスクトップPCの前に座った俺の膝の上へ
ぴょんと乗っかってきた。
「むぅ、そんなに俺の側がいいのか?」
 俺の言葉を肯定するように、そのまま丸まってあくびをする仔猫。どんだけ俺のことが
好きなんだよ、この子は。
「まあ、別に乗っかられても問題ないけどな」
 左手で仔猫を撫でながら、俺はPCの電源を入れた。しばらくしてデスクトップの画面が
出てきたのを確認して、右手のほうでマウスを握る。
 ポインタをデスクトップにあるワープロソフト……はスルーして、そのままスタート
ボタンへ。それをクリックしてから、出てきたアイコンの中から最近プレイしている
エロゲのアイコンを選んでクリックした。
「グッドエンドルートがわからないんだよなぁ。だからといって、攻略サイトはまだ見たくないし」
 こなたから「このゲームは難しいよー」と渡されたエロゲ。確かに、一歩間違えれば
即ゲームオーバーだったり、男だらけルートに飛ばされたりと手応えがあってなかなか
クリアできずにいた。
 ……ん? 仕事? そんなのは後だ後。今はエロゲでクールダウンするほうが先決だ。
 ロード画面から最新のデータを読み込んで、プレイ開始。確か、前は下の選択肢を
選んでバッドだったから今度は上で行ってみることにするか。
 ゲームを進めていくにつれ、ヒロインとのイベントに入るたびに選択肢が出てくる。
前回間違ったときに学んだんだが、どうやらこのヒロインには出来るだけ厳しいほうで
接した方がいいらしい。普通にプレイしてるとどうしても優しいほうを選ぶんだが、
このメーカーは一癖も二癖もあるシナリオで攻めてくるようだ。
 その考えは正解だったようで、だんだんヒロインがツンからデレへと変わってきた。
しかし、ここで優しく転換したほうがいいのか、このまま厳しく接したほうがいいのか……
むぅ、迷うところだ。
『大丈夫だよ、君ならきっと』『そんな弱気な君なんて、失望しちゃうな』という選択肢を前に、
俺は背もたれに寄りかかって考えを巡らせることにした。
「…………」
「ん?」
 ふと膝元を見ると、さっきまで寝かけていた仔猫がお座り状態で画面を見ている。
もしかしたら、こいつもこういうゲームに興味があったりするのかな?
「お前も興味あるのか? よしよし、おとーさんがしっかり見せてあげようじゃないか」
 せっかくウチに来たんだ。ゆーちゃんを染めるのはさすがに無理だったけど、こいつも
この家の一員ってことでエロゲに染めてやろう。
 とりあえず、ここで一旦セーブして、と。あとは選択肢なんだが、ここはせっかくヒロインが
デレって来たんだから、それに見合うよう『大丈夫だよ、君ならきっと』のほうを選んでみるか。
 んで、結果は……おおっ、ヒロインが元気になって抱きついてきたぞ? このままなら
先に進めそうな感じがするな。
 続いてクリックしていくと、すっかりデレデレになったヒロインが主人公に依存していく
展開が待っていた。よしよし、このまま行けば……って、いきなりきたぁぁぁぁぁぁっ!!
「空いてるとはいえ、体育の授業中に教室でって凄い展開だなぁ」
 呟いてる間に画面に映し出されたのは、ヒロインと主人公のキスシーン。このまま体操着で
突入だなんて、スタッフも実にわかってるじゃないか!
 頭の中で大音響の「やっちまえっ! やっちまえっ!」コールが鳴り響く中、クリックし
続けると二人の間に甘ったるい雰囲気が流れ始める。しかも、今度はディープキスかいっ!
いきなりそういうシーンに行かずに前菜をしっかり用意してくれるとはっ!
 濃厚なオトナのシーンが展開されようとしていて、俺の心臓もすっかりフィーバーですよ!
「ふーっ……」
 ん? なんかこいつは唸っているが……まあいいか、このまま続けよう。俺たちの冒険は
まだ始まったばかりだ!
 ディープキスから逃げようとしたヒロインは、結局主人公に抱きしめられて陥落。
そのまま服に手を入れられて、甘い声を出して軽く嫌がり始めた。だからといって抵抗する
わけでもなく、そのまま主人公に体操服を脱がされ――
「みゃあっ!!」
「おわっ?!」
 CGが変わった瞬間、仔猫は突然鋭く鳴いて液晶モニターに飛びかかった!
「ちょっ、おまっ、いくらなんでもそれははしゃぎすぎだ!」
 しかも、カリカリとモニターをひっかき始めてるし! 保護シートを着けてるとはいえ、
ひっかかれ続けたらさすがに傷がつく!
「おっ、おいっ、ダメだってばっ!」
「ふみゃっ! みゃあぁっ!」
 なんとか両手で引きはがしても、仔猫はじたばたと暴れたまま。いくら小さいといっても、
こう力強くじたばたされると――
「あっ、こらっ、逃げるなっ!」
「ふーっ!」
 仔猫はするりと俺の手から離れると、デスクのパームレスト部分に座って俺のことを睨みつけてきた。
 えーっと……まさか、これってもしかして?
「おいおい、いきなりエロゲを見て発情か?!」
 猫は発情すると気が立つって聞いたことがあるけど、まさかエロゲを見て気が立つって、
なんて仔猫だよオイ。
 そう思っているうちに、仔猫はツンとそっぽを向くとトコトコとパソコンデスクの上を歩き出して、
「……おーい」
 俺に背を向けた形で、マウスの上に座り込んでしまった。
「あのー、このままじゃ先に進められないんですけどー」
 どかそうとして手を伸ばすと、しっぽをふりふりさせて俺の手を払いのけようとしてる。
「せっかくこのシーンまで来たんだから、一緒に見ようぜ?」
「ふみゃっ!」
「おぉぅっ?!」
 猫なで声で言ったのに、振り向きざまにしっぽを逆立てながら鋭く鳴く仔猫。
 えーっと……これって、もしかして怒ってるのか?
「お父さん、『ヒメ社長』、猫砂買ってきたよー……ってうぉいっ! 何やってんの?!」
「ん?」
 声がしたほうを見ると、襖を開けたままの体勢でこなたが口をあんぐりと開けてこっちを見ていた。
「いや、こいつに我が家の教育をほどこしてみようかと思って」
「私だけじゃ飽きたらず、仔猫にまでって……お父さんはどこまで鬼畜なのさ」
「あっはっはっはっ、冗談だって冗談だって」
「だったら、そのモニタに映ってるCGも冗談って言うんだね?」
 おおっと、そういやヒロインが半脱ぎなままだった。こいつぁいけねぇ。
「あ、えーっと、いや、その……ゴメンナサイ」
「別にいいけどさ。お父さんに染められる前に私色に染めるつもりだから」
「お前も同類か!」
「みゃ~……」
 俺が呟くのと同時に、なんだか疲れたような鳴き声を上げる仔猫。
「まあ、冗談はおいといて……はい、ちゃんと猫砂とか買ってきたよ。多分これでいいと思うんだけど」
「おお、お疲れさん」
 ドラッグストアの袋を受け取って中を見ると、中にはトイレ用の砂やキャットフード、
猫用のミルクやネズミの形をした猫のおもちゃが入っていた。
「当分はこれくらいでいいと思うんだけど、どうかな?」
「本格的に飼うって決まったわけじゃないんだし、だいたいこれくらいでいいだろ」
「りょーかい。よーし、『ねねこ』おいでー」
「みゃあっ」
 その呼びかけに、仔猫はマウスから飛び降りて素早くこなたの足元へと駆けていった。
 ……しかし、これだけいろんな名前を呼ばれてもすぐに駆け寄るとは、利口なのか、
それともよくわかってないのか。飼うとなったら、これからの行く先がちょっと不安だ。
「それじゃ、お風呂に入れてくるねー」
「お、おい、お風呂か?」
 両手で仔猫を抱き上げるこなたに、俺は思わず確かめるように問いかけた。
「うん。ほら、この子雨に濡れてたって言ってたでしょ。だったら、お風呂に入れてあげようと思って」
「おいおい、猫ってお風呂嫌いなんだろ? 下手したら暴れたり嫌われるかもしれないぞ?」
「その点は大丈夫。ネットでいろいろ調べてみたんだけど、小さい猫なら風呂桶に浅めに
水を溜めて、それに浸からせながら汚れを洗い流すんだってさ。逆にシャワーとかは音で怖がったりするから、あんまりやらないほうがいいって書いてあったよ」
「なるほど。それにしても、お前よく調べたな」
「今のところはしばらくの間だけど、いっしょに暮らす子だもん。色々知っておかないと」
 当然とばかりに、胸を張って言うこなた。自分から言った手前、その分責任を感じてるのかも
しれないが……ゆーちゃんのことといい、本当に面倒見のいい女の子に育ってくれたなぁ。
「だったら、俺も手伝うよ」
「えっ、本当?」
「どうせ、ネタが浮かばなくて時間もあるしな」
 ――それと、頑張ってくれてるこなたへのご褒美も込めて、だ。
 心の中でそう付け加えていると、こなたは嬉しそうに仔猫を抱き寄せた。
「ありがと、お父さんっ。拭いたり乾かすのはゆーちゃんにお願いしてるから、お父さんは
ゆすぐのとかお願いしようかな」
「それぐらいだったらお安いご用だ。おい、お前さん。これから俺らが風呂に入れてやっからなー」
「みゃあっ」
 顔を寄せてそっと撫でてやると、さっきまでの不機嫌が嘘のように可愛らしく鳴く仔猫。
「できるだけ優しく洗ってやるから、あんまり暴れないでくれよ」
「みゃ~」

 こなたの言葉がわかったのか、それとも俺たちの気持ちが伝わったのか……
 お風呂に入れてる間、仔猫は心地よさそうに鳴きながら温もりに身を任せていた。

 *   *   *

「お父さんに『モカ』、行ってくるよー」
「おじさん、猫ちゃん、行ってきまーす」
「おうっ、行ってらっしゃーい」
「みゃ~」

 次の日の朝――こなたたちが登校する時間。
 俺と仔猫は、玄関でいっしょに二人のことを見送っていた。
「良い天気だな」
「みゃあ~」
 玄関に腰掛けて喉のあたりを撫でてやると、仔猫は気持ちよさそうな鳴き声を上げた。
 見上げてみれば、夜半頃までの雨が嘘のように空が晴れ渡っている。散歩をするのにも、
ちょうど良さそうな日和だ。
「さて、と」
 腰掛けたまま、下駄を履いて履き心地を整える。
「俺も、ちょいと行ってくるとしますかね」
 俺は立ち上がりながら、内ポケットから家の鍵を取り出した。
「みゃ」
「って、おい」
 鳴き声とともに、俺の頭の上にほんの少し重みがのしかかる。
 その重みの原因らしきものを取ろうと、頭に手を回すと――
「お前なぁ、俺は出掛けなきゃなんないんだぞ?」
 ほーら、やっぱりいたよ。ちまっこい仔猫が。
「ほれほれ、家でおとなしく留守番しとけー」
「みゃっ!」
「のわっ!」
 だが、かがんで床へと下ろした途端に仔猫はまた頭へと飛び乗っていた。
 も、もう少しでフローリングとキスするところだったぜ……
「お、お前なぁ」
 しかし、ここまでするってことは、もしかして『連れてけ』ってことなのか?
「わかったわかった。連れてってやるから、逃げたりするんじゃないぞ?」
「みゃあっ」
 ――近所に散歩するだけなのに、いらん心配はかけてくれるなよ。
 苦笑いしながら、俺は仔猫を頭に乗せたまま外へと出た。

 空気はまだ少し冷えているが、陽射しが暖かくて気持ちいい。
 本当ならこのままぼーっと散歩していてもいいんだが、今日はそうもいかなかったりする。
 お目当ての物を見つけようと電信柱や壁を見ていくものの、なかなかそれは見あたらない。
「さすがに、昨日の今日じゃまだ無いか」
 残念なような、ちょっとほっとしたような……そんな気持ちで、小さくため息をつく俺。
「ふぁ~」
 頭の上の仔猫は、逃げるそぶりをみせるどころかあくびをするほどリラックスしている。
 まったく、無防備にも程があるっての。

 こうやって馴れてくれるのは嬉しいんだが、あくまでもこいつは『迷い猫』であることを
忘れちゃいけない。もしかしたらどこかの飼い猫かもしれないし、そうだとしたら飼い主
だって心配していることだろう。
 こなたやゆーちゃんも……たぶん、俺もきっと寂しがるというのはわかる。だけど、
やはり飼われていたのなら元いた場所に帰るべきだと思う。

 しかし、ある程度散歩してみてもそれらしき貼り紙が見つかることはなかった。
 これからしばらくは、この朝の散歩が日課になりそうだ。

「もうしばらくは、お前もウチの子のままか」
「みゃあ」
 家に入る前、頭から離して抱き寄せると安心したようにすり寄ってくる仔猫。
 陽射しのせいか、黒いはずの毛並みがほんの少し青がかったものに見えた。

「ほいっ、昼メシできたぞー」
「みゃっ」
「さてと、俺も昼飯にするかね」

 日曜や休日以外は、一人で静かな昼飯。だけど、今日は仔猫がいたせいがほんのちょっと賑やかだった。
 用意したのは、冷ましたご飯とかつお節を混ぜた『ねこまんま』。キャットフードは
好きじゃないのか全然食べなかったけど、こっちは量が少ないながらもちゃんと食べてくれた。

「ほらほら、この子が昨日来たお客さんだよ」
「わあっ、ちゃっちゃくてかわいいね!」
「まだ生まれたばかりなのでしょうか?」
「まるでこなたみたいね。ちんまりとしてて、のんびりしてて」
「そっ、それって喜んでいいんだかフクザツだなぁ」

 土曜ってこともあってか、午後にはこなたのクラスメイトがやってきた。
 みんな楽しそうに仔猫のことをかまってあげて、仔猫も楽しそうにみんなと遊んでいた。
 もう少しで卒業という時期だけど、こうやって変わらず仲良しなのはいいことだ。

「みゃぁ~」
「お、おおっ! ねっ、猫がっ、猫が触らせてくれてるっス!」
「よかったね、田村さんっ」
「……とっても人なつっこくて、いい子」

 よっぽど仔猫が来たのが嬉しかったのか、ゆーちゃんもクラスメイトの二人を連れてきた。
 田村さんのほうはどうも動物に好かれないタイプらしいのだが、仔猫はまったくお構いなし
という感じで田村さんの手にじゃれついていた。
 抱き上げてたときは感極まって涙目になっていたけど、そんなに嬉しかったのかね。

「くー……」
「すー……」
「みゃ~……」
「おーい、そろそろ夕飯の用意するんだけど……って、おいおい、実に仲が良いことで」

 夕方頃、居間を覗くとこなたとゆーちゃん、それに仔猫が川の字になって寝ていた。
 きっと遊び疲れたんだろうけど、それにしてもみんなして仲が良いことで。
 結局、夕飯はいつ起きても食べられるようなものを用意しておくことにした。

 とまあ、仔猫に振り回されっぱなしな俺たちの一日。
 エロゲの続きをするヒマもなかったし、むしろこいつに振り回されてる時間のほうが
長かったかもしれない。

 ……えっ? 原稿? ナニソレ、食べられるの?

「酒も持ってきたし、つまみも持ってきたし……よし、これでいいな」
 そんなこんなで、俺としては珍しくほとんどゲームやワープロを立ち上げることなく
夜更けを迎えた。
「みゃ?」
 昨日はこなた・ゆーちゃんと一緒に寝ていた仔猫だが、今日は俺の部屋で就寝することに。
「あっ、こらこら。猫はスルメを食べたらダメだぞ」
 その仔猫は、布団の上で虎視眈々と畳の上に置いておいたスルメ入りの皿を狙っていた。
 昨日の晩にネットで調べてみたんだが、海の物なら大丈夫と思っていたらいろいろと
ダメなものもあるらしい。魚だって、生では与えてはいけなかったり骨をしっかりと
取り除いたりしないとダメだということが書いてあった。
「お前のは別に用意してるから、もうちょって待ってろな」
「みゃ~……」
 待てないとばかりに鳴いて伏せる仔猫だが、それ以上はスルメを追いかけることなくおとなしくしていた。
「よいせっと」
 部屋の灯りを消して、枕元の灯りを点けようと手を伸ばす。
 しかし、俺は途中で手を止めて窓から空を見上げた。
「……今日は、いらないか」
 空に浮かんでいるのは、昨日の雨雲とは正反対に明るく輝いた半月。
 優しい明かりが、暗いはずのこの部屋の中をほのかに照らしている。
 俺はそのまま布団に座って、枕の横に置いておいた猫用のおやつを手にした。
「ほれ、お前のおやつはコレだぞー」
 袋を開けると、中から出てきたのは小さなカニかま。ちゃんと、猫用に成分を調整して
作られたものらしい。
 目の前に差し出すと、仔猫はカニかまをぱくんと口にした……が、一度には食べきず、
畳の上に下ろしてからちまちまと食べていった。
「んじゃ、俺もいただきますか」
 そう言いつつ、俺もお銚子からお猪口にお酒を注いで、ちびっと飲み降す。
 ほんのりとした辛さが、喉の奥へと流れていくのが心地良い。スルメの塩辛さも、この味によく似合うんだ。
「みゃあ」
「ん、まだ欲しいのか? あんまり食べすぎるなよ」
 催促の声に、俺はまた袋の中からカニかまをちょいとつまんで仔猫に食べさせてやった。
「"仔猫"、か」
 一つ呟いて、お猪口の中に残っていたお酒を飲み干す。
「そろそろ、そう呼ぶのはお前さんに失礼かもしれないな」
 そして、苦笑しながらまたお銚子を手にした。
 こなたは昨日からずっと名前を――そのどれもがどっかで聞いたような名前にせよ――
考えているし、ゆーちゃんも今日は試行錯誤しながら仔猫の名前を考えていた。
 そうなると、俺だけ"仔猫"呼ばわりなのはどうかと思う。一時だけかもしれない仲とはいえ、
ちゃんと名前を呼ばないっていうのは相手に対して失礼にあたる。例え、それが小さな仔猫だとしてもだ。
「名前、かぁ」
 酒をお猪口に注ぎながら、思案に暮れる。
 名付けは俺の職業にとって当たり前のことだが、こうやって猫に対しての名付けというのは
初めてだし、フィクションのキャラたちとはまた気持ちが違う。
 考えているうちに、ぼんやりと浮かんでくる名前はあるんだが……
「さすがに、この名前だけはな」
 打ち消すように首を振りながら苦笑するが、代わる名前はなかなか浮かんでこない。
 こなたのようにいろんな猫キャラの名前を思い浮かべてみても、そのどれもがしっくりとこなかった。
「どうしたもんか」
 独りごちながら、満足そうに舌をぺろりと舐める仔猫を見やる。
 小さいけど、いつもとことこと追いかけてくる仔猫の姿。
 出会ったときから、俺にときどき見せるその仕草。
 その姿が重なってしまうのは、気のせいなのかもしれないけど。
「あいつにも、それにお前にも失礼だもんな」
 脳裏に浮かぶ面影を思い出しながら、お酒をちびりと飲む。
 喉の奥を酒の辛さが流れていくけど、想いまでは流れていってくれない。
 そういえば、ここでこうやって一緒に酒を呑んだこともあったな……
「……――た」
 思わず、その名前が口から漏れる。
 ほんの小さなつぶやきだったけど、
「みゃあ」
 仔猫はひとつ鳴いて、俺の手にすり寄ってきた。
「おいおい、ただ言ってみただけなんだぞ」
 こうして懐いてくれるのは嬉しいんだが、さすがにその名前をつけるわけにはいかん。
 まあ、まだまだ時間はあるんだ。今夜はじっくり考えてみるとしよう。
 月明かりを浴びる仔猫を見ながら、俺は残っていた酒を喉へと流し込んだ。

 *   *   *

 けだるさが、体全体にのし掛かってくる。
 重いまぶたを開けると、そこは掛け布団の上。
「……んっ」
 頭の中に重り入ったような感じがして、覚めかけの意識もはっきりしてくれない。
「あのまま寝ちまったのか……」
 言うことを聞かない体をどうにか起こして、頭を軽く振る。
 空を見上げてみれば、まだ半月が夜空に浮かんだまま。
 月は呑んでいた時からかなり傾いているとはいえ、相変わらず部屋を淡く照らしていた。
 しみるような寒さも、じわじわと体の芯へとしみていく。
 ――酔ったまま寝ると眠りが浅いともいうし、これじゃ起きて当たり前か。
「んじゃ、もう一度寝直すか」
 心の中で自嘲しながら、寝直そうと布団をめくる。
 明日はこなたたちも休みだし、あとはゆっくりと寝れ……ば……
 そう思っていた俺だったが、ある一点で視線が止まる。
 敷き布団で眠っているのは、小さい影。
 確かに、黒い耳と尻尾をつけた小さな影。
「えーっと……」
 眠気と酔いで視覚がおかしくなったのかと、思わず自分の頬をつねってみる。
「……痛い」
 だけど、頬に走る痛みを感じても目の前の影は変わらない。
 頬を叩いてみても、引っ掻いてみても全然変わらない
 それどころか、目がだんだん慣れてその姿がはっきりと見えていく。

 頭の上にちょこんと乗っかった、黒い猫耳。
 それが埋もれるように、敷き布団の上に流れる長く青い髪。
 そして、月明かりに照らされた白い裸体に……あの、あどけない寝顔。

「く~……」

 ちんまりサイズのまま、寝息を立てる仔猫……じゃなくて"彼女"。

「ま……マジ?」

 それは、十八年前に逝ってしまったはずの妻――かなただった。
























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  • 続きは? -- 名無しさん (2010-01-24 16:23:09)
  • 途中で感づいていたが
    萌えた! -- 名無しさん (2010-01-23 18:26:25)
  • ネコかなたさんかなり萌える 続きが見てぇー -- 空我 (2010-01-23 00:57:02)
  • ねこ好きでかなたさん好きな自分にはたまらん……!
    待ってますからねー! -- 名無しさん (2008-11-16 13:09:57)
  • 萌えたよ…萌えつきたぜ…
    まっピンクにな… -- 名無しさん (2008-03-17 20:37:51)
  • 作者はかなた好きですか? -- 名無しさん (2008-03-14 11:02:25)
  • 続きは? -- 名無しさん (2008-03-10 22:42:41)
  • 萌やされた。 -- 名無しさん (2008-03-10 02:44:50)

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