「みゆきさ~ん」
昼食を食べ終えた昼休み、こなたがノートを持って、みゆきのところに向かった。
「なんですか、泉さん?」
「みゆきさん、悪いんだけど、宿題見せてくれない?実は昨日、ネトゲで盛り上がっちゃってさ、
全然宿題してなかったんだよ」
みゆきはハァと溜息をついた。
「あのう、泉さん、いつかは言おうと思っていたので、言わせてもらいますが、
泉さんは最近、だらけすぎではないですか?」
みゆきの言うとおり、最近のこなたはだらけすぎではないかと思う。
もうすぐ受験だというのに、いつまでもアニメやネトゲばっかりしている。
「いつまでもこの調子でなんていられないんですよ?これからのことを決める大切なこの時期に、
いつまでも私たちを頼りにしていては、いざというときには困りますよ」
「むぅ、確かにそうだけど……、分かったよ。自分でやってみ――」
「……はい。これが宿題です。勝手に移してください」
みゆきは、こなたが言い終わる前に、自分の宿題を机の上に出した。
「え?えーっと、ありがとう、みゆきさん」
こなたは、有無を言わさずノートを出すみゆきに疑問を感じつつ、
宿題を写し始める。
ノートを開いて、宿題の部分には、大きな文字で『泉さん、ここが出ます!』とか
『泉さん、ここは重要ですよ!』と大きい文字で書かれている。
「みゆきさん……」
「な、なんですか?」
みゆきの顔が若干赤い。
「やっぱ、みゆきさんもツンデレだねぇ~♪ほら、ノートに私の名前を使っているだなんて。
みゆきさんは厳しいこというけどやっぱり私のことを気遣ってくれてるんだねぇ~♪」
こなたにおちょくられたことによって、みゆきはだんだんと顔が赤くなっていく。
「な、そ、それは別に、ただ単に、泉さんの名前を使ったのは……、
そ、そう、たまには変わったノートの使い方をしたかっただけですから、
なんとなくですからね!勘違いしないでください!」
みゆきの顔がさらに赤くなっていく。
「だ、大体、泉さんは毎回こうやってノートを借りていくじゃないですか。
いちいち泉さんが見やすいように書くのも、大変ですから、少しは努力してください。
こ、こっちだって迷惑していますから!」
「うん。みゆきさん、いつもありがとう」
「と、当然のことですよ……」
みゆきはプイと顔を背けた。
こなたはせっせと宿題を書き終えた後、隣のクラスのかがみに会いにいった。
去り行くこなたの後ろ姿を見て、みゆきはハァと溜息をついた。
(どうして私はこんなにきつく当たってしまうのでしょう……。泉さんとはもう少しじっくりと
お話できれば、泉さんだって、勉強をがんばってくれると思うのに……)
どうして私は泉さんのことばかり考えているのでしょうか……
泉さんのことが好き――?
そう思いかけてみゆきはブンブンと首を振った。
(泉さんは女性ですよ……好きになるなんておかしいじゃないですか……。
それに、きっと泉さんも迷惑だと思いますし……)
しかし、みゆきの想いはだんだんと膨らんでいった。
みゆきは一つ溜息をついた。
(私はどうして素直になれないのでしょうか……。
小さい頃から素直になれずに友達もできずに……。
でも、泉さんは違う。かがみさんやつかささんも、そして私も、
変わらず接してくださる……)
みゆきの頭の中には、さきほど自分をおちょくったこなたの顔が浮かんでは消えていく。
(やっぱり私は、泉さんのことが――)
「みゆきさん?」
「ひゃぁ!?」
いきなり声をかけられて、みゆきは驚いた。
「い、泉さん?さきほどかがみさんのところに行ったのでは?」
「ん?なんか突然みゆきさんに会いたくなっちゃってね~(=ω=.)」
「わ、私に……?」
みゆきは先ほどこなたのことを考えていたため、どんどん顔が赤くなっていく。
「お!みゆきさんがデレた!」
「で、デレてませんよ!失礼な……」
みゆきはコホンと咳をして、あわててこなたから視線を外した。
「み~ゆきさん♪」
「うひゃぁ!?」
こなたは、いきなりみゆきに抱きついた。
「やっぱりみゆきさんはツンデレだー!」
「だ、だからツンデレじゃないですよ!やめてください……!」
みゆきは、こなたの顔をチラッと覗きこんだ。
こなたは、本当に楽しそうな笑顔をしており、みゆきもつられて笑い出した。
「みゆきさん?」
「もう……」
――だからあなたのことが好きなんですよ?
昼食を食べ終えた昼休み、こなたがノートを持って、みゆきのところに向かった。
「なんですか、泉さん?」
「みゆきさん、悪いんだけど、宿題見せてくれない?実は昨日、ネトゲで盛り上がっちゃってさ、
全然宿題してなかったんだよ」
みゆきはハァと溜息をついた。
「あのう、泉さん、いつかは言おうと思っていたので、言わせてもらいますが、
泉さんは最近、だらけすぎではないですか?」
みゆきの言うとおり、最近のこなたはだらけすぎではないかと思う。
もうすぐ受験だというのに、いつまでもアニメやネトゲばっかりしている。
「いつまでもこの調子でなんていられないんですよ?これからのことを決める大切なこの時期に、
いつまでも私たちを頼りにしていては、いざというときには困りますよ」
「むぅ、確かにそうだけど……、分かったよ。自分でやってみ――」
「……はい。これが宿題です。勝手に移してください」
みゆきは、こなたが言い終わる前に、自分の宿題を机の上に出した。
「え?えーっと、ありがとう、みゆきさん」
こなたは、有無を言わさずノートを出すみゆきに疑問を感じつつ、
宿題を写し始める。
ノートを開いて、宿題の部分には、大きな文字で『泉さん、ここが出ます!』とか
『泉さん、ここは重要ですよ!』と大きい文字で書かれている。
「みゆきさん……」
「な、なんですか?」
みゆきの顔が若干赤い。
「やっぱ、みゆきさんもツンデレだねぇ~♪ほら、ノートに私の名前を使っているだなんて。
みゆきさんは厳しいこというけどやっぱり私のことを気遣ってくれてるんだねぇ~♪」
こなたにおちょくられたことによって、みゆきはだんだんと顔が赤くなっていく。
「な、そ、それは別に、ただ単に、泉さんの名前を使ったのは……、
そ、そう、たまには変わったノートの使い方をしたかっただけですから、
なんとなくですからね!勘違いしないでください!」
みゆきの顔がさらに赤くなっていく。
「だ、大体、泉さんは毎回こうやってノートを借りていくじゃないですか。
いちいち泉さんが見やすいように書くのも、大変ですから、少しは努力してください。
こ、こっちだって迷惑していますから!」
「うん。みゆきさん、いつもありがとう」
「と、当然のことですよ……」
みゆきはプイと顔を背けた。
こなたはせっせと宿題を書き終えた後、隣のクラスのかがみに会いにいった。
去り行くこなたの後ろ姿を見て、みゆきはハァと溜息をついた。
(どうして私はこんなにきつく当たってしまうのでしょう……。泉さんとはもう少しじっくりと
お話できれば、泉さんだって、勉強をがんばってくれると思うのに……)
どうして私は泉さんのことばかり考えているのでしょうか……
泉さんのことが好き――?
そう思いかけてみゆきはブンブンと首を振った。
(泉さんは女性ですよ……好きになるなんておかしいじゃないですか……。
それに、きっと泉さんも迷惑だと思いますし……)
しかし、みゆきの想いはだんだんと膨らんでいった。
みゆきは一つ溜息をついた。
(私はどうして素直になれないのでしょうか……。
小さい頃から素直になれずに友達もできずに……。
でも、泉さんは違う。かがみさんやつかささんも、そして私も、
変わらず接してくださる……)
みゆきの頭の中には、さきほど自分をおちょくったこなたの顔が浮かんでは消えていく。
(やっぱり私は、泉さんのことが――)
「みゆきさん?」
「ひゃぁ!?」
いきなり声をかけられて、みゆきは驚いた。
「い、泉さん?さきほどかがみさんのところに行ったのでは?」
「ん?なんか突然みゆきさんに会いたくなっちゃってね~(=ω=.)」
「わ、私に……?」
みゆきは先ほどこなたのことを考えていたため、どんどん顔が赤くなっていく。
「お!みゆきさんがデレた!」
「で、デレてませんよ!失礼な……」
みゆきはコホンと咳をして、あわててこなたから視線を外した。
「み~ゆきさん♪」
「うひゃぁ!?」
こなたは、いきなりみゆきに抱きついた。
「やっぱりみゆきさんはツンデレだー!」
「だ、だからツンデレじゃないですよ!やめてください……!」
みゆきは、こなたの顔をチラッと覗きこんだ。
こなたは、本当に楽しそうな笑顔をしており、みゆきもつられて笑い出した。
「みゆきさん?」
「もう……」
――だからあなたのことが好きなんですよ?
この風景を見ていた田村ひよりが、鼻血をダバダバ流しながらスケッチしていた。
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- みゆきさん可愛ゆすなあ。goodjobっす!
しかしひよりん毎回盗み見はイカんぜよっw
-- アオキ (2012-03-03 23:54:01) - っちょ!ひよりん…
あ、私もつかさ編希望します! -- 名無しさん (2009-01-28 19:27:07) - やばっ
これは 考えてなかったな
ツンデレみゆきさん萌え -- ラグ (2009-01-28 16:14:54) - 本家のかがみに負けないツンデレっぷりだ。
これは(・∀・)イイ!! -- まじかる☆あんばー (2008-12-25 13:59:15) - 次はつかさ編を頼みます! -- 名無しさん (2008-12-22 17:30:56)
- この発想はなかったと言わざるを得ない。 -- 名無しさん (2008-12-22 00:52:46)