騒がしい。
なぜ一人のときは人が恋しくなるのに、多すぎるとなぜ人は煩わしいのだろう?
「どうしたの?何かあった?」
「えっ?」
不意をつかれて少し慌ててしまう。
「初デートはやっぱり緊張する?」
少し意地悪そうな表情。
その表情を見ると煩わしさも少し和らぐ。
「はい…少しだけ、あまりこうゆうところには来たことがないので」
「まあ、アキバに初めて来た人はかなり戸惑うけどそのうち慣れるよ~」
そうしてこなたさんは笑ってくれた。
この笑顔を見ることができるだけでもこの人ごみにいる意味は十分すぎる。
なぜ一人のときは人が恋しくなるのに、多すぎるとなぜ人は煩わしいのだろう?
「どうしたの?何かあった?」
「えっ?」
不意をつかれて少し慌ててしまう。
「初デートはやっぱり緊張する?」
少し意地悪そうな表情。
その表情を見ると煩わしさも少し和らぐ。
「はい…少しだけ、あまりこうゆうところには来たことがないので」
「まあ、アキバに初めて来た人はかなり戸惑うけどそのうち慣れるよ~」
そうしてこなたさんは笑ってくれた。
この笑顔を見ることができるだけでもこの人ごみにいる意味は十分すぎる。
しばらく街を詮索していた。こなたさんは色々と欲しいものがあったようで、手荷物もそれなりの量である。
気付くともう12時を回っていた。私たちは昼食のためにお店に来ていた。
「今日は午前中に私の行きたいとこで、午後はみなみちゃんの行きたい所に行くことになっているけどみなみちゃんはどこに行きたいの?」
「銀座に…行こうと思ってます」
「銀座!?それはまたエライ対象年齢が高めなところを選んだね~」
「……あの銀座のヤマハに行こうと思っていたので」
「えっ、みなみちゃんって何かやってるの?」
「少しだけ、ピアノを…趣味のうちですけど」
そう言うとこなたさんは満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ今度さ、引いてほしい曲があったらみなみちゃんにリクエストしていい?」
「はい…私でよければ」
「ホントに?」
そう言うとこなたさんは楽しそうに鼻歌を歌った。
「東方も捨てがたいけど、やっぱり最初は鳥の詩かな~」
聞いたこともない曲名だけどこなたさんの趣味なのだろうから私はきっと耳にしたこともないのだろう。
いつかこうゆう話でも通じるようになりたいと私は思う。きっと私の人生の中で長い時間を共有するであろう人だから。今の私はそう願い続けるから。
「こなたさんも…」
だからこそ求めてしまうのだ。
「こなたさんも今度私の好きな曲を聴いてくださいね」
そうしてまた表情が変わる…、私の大好きなあの表情に。
「そうだったね、近づき合いたいのはお互い様だもんね」
そんなことを言われてしまうとあの時のことを思い出す。
初めてキスをした日のことを…
「……はい、」
少し顔が熱くなるのを感じる。きっと今の私の顔は赤くなっていると思う。
「むふふ~~、みなみちゃんもだいぶ笑ってくれるようになったね、お姉さんはうれしいよ~」
顔の熱量が増すのを感じた。さすがにもう目で見てもわかるだろう。
「……こなたさんのおかげです」
私はこなたさんの瞳を見据える。私の心が伝わるように…
そして笑うのだ、この人の為に…
「……こなたさんのおかげでこんなにも笑えるんです」
気付くともう12時を回っていた。私たちは昼食のためにお店に来ていた。
「今日は午前中に私の行きたいとこで、午後はみなみちゃんの行きたい所に行くことになっているけどみなみちゃんはどこに行きたいの?」
「銀座に…行こうと思ってます」
「銀座!?それはまたエライ対象年齢が高めなところを選んだね~」
「……あの銀座のヤマハに行こうと思っていたので」
「えっ、みなみちゃんって何かやってるの?」
「少しだけ、ピアノを…趣味のうちですけど」
そう言うとこなたさんは満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ今度さ、引いてほしい曲があったらみなみちゃんにリクエストしていい?」
「はい…私でよければ」
「ホントに?」
そう言うとこなたさんは楽しそうに鼻歌を歌った。
「東方も捨てがたいけど、やっぱり最初は鳥の詩かな~」
聞いたこともない曲名だけどこなたさんの趣味なのだろうから私はきっと耳にしたこともないのだろう。
いつかこうゆう話でも通じるようになりたいと私は思う。きっと私の人生の中で長い時間を共有するであろう人だから。今の私はそう願い続けるから。
「こなたさんも…」
だからこそ求めてしまうのだ。
「こなたさんも今度私の好きな曲を聴いてくださいね」
そうしてまた表情が変わる…、私の大好きなあの表情に。
「そうだったね、近づき合いたいのはお互い様だもんね」
そんなことを言われてしまうとあの時のことを思い出す。
初めてキスをした日のことを…
「……はい、」
少し顔が熱くなるのを感じる。きっと今の私の顔は赤くなっていると思う。
「むふふ~~、みなみちゃんもだいぶ笑ってくれるようになったね、お姉さんはうれしいよ~」
顔の熱量が増すのを感じた。さすがにもう目で見てもわかるだろう。
「……こなたさんのおかげです」
私はこなたさんの瞳を見据える。私の心が伝わるように…
そして笑うのだ、この人の為に…
「……こなたさんのおかげでこんなにも笑えるんです」
そうして私はこなたさんと初めて会った時のことを思い出す。
あれは今年の夏だった。私は進路に陵桜を選択していた。そのために担任から夏休み中に学校への移動方法を調べろとの指示があった、受験当日に迷うことのないようにとのことだった。
ただ受験の当日には家の車で送ってもらえば迷うこともないし、時間の節約にもなるだろう。そう考えると行く意味の薄いと感じてしまうことではある。
しかし、だからと言ってそれを行わないのはまるで大切なイベントを逃しているようで寂しい、結局私はその寂しさに耐えきれず陵桜まで行くことにした。
ただ受験の当日には家の車で送ってもらえば迷うこともないし、時間の節約にもなるだろう。そう考えると行く意味の薄いと感じてしまうことではある。
しかし、だからと言ってそれを行わないのはまるで大切なイベントを逃しているようで寂しい、結局私はその寂しさに耐えきれず陵桜まで行くことにした。
道をなぞるだけなら陵桜の生徒であるみゆきさんと一緒に行くよう頼もうと思ったのだがどうも都合が合わず一人で行くことになった。
場所を調べるために高校の資料を見るとかわいいデザインの制服を着た女の子が笑っている写真が載っていた。
私にはどうしてもその写真のように自分が笑うことが想像できなかった。学校で友人と呼べる様な人間が少なかった、というよりほとんどいなかった私にとって表情という感情を伝える道具の世話になることは皆無であり、笑顔の自分を想像するのも難しかった。
場所を調べるために高校の資料を見るとかわいいデザインの制服を着た女の子が笑っている写真が載っていた。
私にはどうしてもその写真のように自分が笑うことが想像できなかった。学校で友人と呼べる様な人間が少なかった、というよりほとんどいなかった私にとって表情という感情を伝える道具の世話になることは皆無であり、笑顔の自分を想像するのも難しかった。
一人きりのイベントのクライマックス(陵桜への到着)にさしかかろうとして私は、一人の少女と出会った。
それはびっくりするぐらいあっけない出会いだった。その少女は蒼い髪の長さを気にも留めないような歩みをしながらこちらを不思議に見据えていた。
その制服は資料で見たのと同じものであり一目で陵桜の生徒であることが分かった。しかしこの時期は夏休みであるはずであり、本来なら生徒はいないはずである(後から聞いた話では何かのクラブの手伝いだったとか)
少女と歩みは止まると同時に言葉がかけられる。
「どちらさまでしょうか?」
訝しみの瞳がこちらをとらえる。私は状況を説明しようとし思い焦る。
「えっ…と、高校の見学で陵桜に来たんですが…」
目の前の少女の瞳の色が変わる。先ほどの訝しみはまるで見られない。
「見学? ってことは中学生?」
「はい、こんな時期に申し訳ないんですが…」
「ヘ~そんな時期なんだね。一人?」
「一応…一人です」
少女の瞳に輝きが宿る。少し怖い気様な気がするほどに。
「そっか~じゃあ、お姉さんがこの陵桜をご案内しましょう!」
「…そんな悪いです。こんなあったばかりなのに…」
「い~のい~の、どうせ暇だし」
「ん…でも」
「じゃあ出発しましょう!」
そういうとその少女は私に背を向け、校舎へ歩き出した。もう私が少女の瞳を見ることは出来なくなっていた。私はその蒼い髪に惹かれるようにその少女の背を追いかけた。
「ここが…でね」
「…学食は…がおいしくて」
「駅まではバスが…」
正直なところ緊張してはいたが、最後には私個人、落ち着きを取り戻していたがしかし、ここまで長く陵桜にいると思っていなかった。もう外は夜の青と夕時の赤が混ざり始めていた。
「最後に…、ここが私のいるクラスだよ。」
夕日と影の為、少女の動きがまるで影絵のように見えた。その姿に私は言いようもない思いがあふれた。今まで私の感じてきた感情では説明できない感情が私を満たす。
「有り難うございます」
彼女に伝える。
また必ずこの教室に来ることをそしてこの感情を
「また、案内よろしくお願いします」
そう言って、彼女の顔を覗く、そこにはやわらかい笑顔があった。
「そういえば自己紹介がまだだったね。私の名前は……」
それはびっくりするぐらいあっけない出会いだった。その少女は蒼い髪の長さを気にも留めないような歩みをしながらこちらを不思議に見据えていた。
その制服は資料で見たのと同じものであり一目で陵桜の生徒であることが分かった。しかしこの時期は夏休みであるはずであり、本来なら生徒はいないはずである(後から聞いた話では何かのクラブの手伝いだったとか)
少女と歩みは止まると同時に言葉がかけられる。
「どちらさまでしょうか?」
訝しみの瞳がこちらをとらえる。私は状況を説明しようとし思い焦る。
「えっ…と、高校の見学で陵桜に来たんですが…」
目の前の少女の瞳の色が変わる。先ほどの訝しみはまるで見られない。
「見学? ってことは中学生?」
「はい、こんな時期に申し訳ないんですが…」
「ヘ~そんな時期なんだね。一人?」
「一応…一人です」
少女の瞳に輝きが宿る。少し怖い気様な気がするほどに。
「そっか~じゃあ、お姉さんがこの陵桜をご案内しましょう!」
「…そんな悪いです。こんなあったばかりなのに…」
「い~のい~の、どうせ暇だし」
「ん…でも」
「じゃあ出発しましょう!」
そういうとその少女は私に背を向け、校舎へ歩き出した。もう私が少女の瞳を見ることは出来なくなっていた。私はその蒼い髪に惹かれるようにその少女の背を追いかけた。
「ここが…でね」
「…学食は…がおいしくて」
「駅まではバスが…」
正直なところ緊張してはいたが、最後には私個人、落ち着きを取り戻していたがしかし、ここまで長く陵桜にいると思っていなかった。もう外は夜の青と夕時の赤が混ざり始めていた。
「最後に…、ここが私のいるクラスだよ。」
夕日と影の為、少女の動きがまるで影絵のように見えた。その姿に私は言いようもない思いがあふれた。今まで私の感じてきた感情では説明できない感情が私を満たす。
「有り難うございます」
彼女に伝える。
また必ずこの教室に来ることをそしてこの感情を
「また、案内よろしくお願いします」
そう言って、彼女の顔を覗く、そこにはやわらかい笑顔があった。
「そういえば自己紹介がまだだったね。私の名前は……」
「みなみちゃん?どうかした?」
こなたさんの瞳が不思議そうな色を纏ってこちらを見ている。
「いえ、ちょっと昔の事を思い出していて…」
「ふーん、あっ!そういえば話は変わるけど今度うちの従妹が陵桜に入学するんだよ。みなみちゃんと同じ学年だからもし同じクラスだったら仲良くしてね」
「…わかりました、楽しみにしてますね。」
あの教室から始まったものがまだここに存在する実感を感じながら私は幸せを夢想する。
こなたさんの瞳が不思議そうな色を纏ってこちらを見ている。
「いえ、ちょっと昔の事を思い出していて…」
「ふーん、あっ!そういえば話は変わるけど今度うちの従妹が陵桜に入学するんだよ。みなみちゃんと同じ学年だからもし同じクラスだったら仲良くしてね」
「…わかりました、楽しみにしてますね。」
あの教室から始まったものがまだここに存在する実感を感じながら私は幸せを夢想する。
続く
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- なんかいい雰囲気だなぁ…
こういう作品大好きだ -- 名無しさん (2010-02-15 03:40:10) - 長期連載を強く希望!!
-- コメント職人U (2009-11-22 13:13:44)