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年の差FRIEND

最終更新:

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
授業が終わり、帰路につく。
中学生の頃に比べると、やはり授業の内容は難しい。
でも、学校に行くのは苦ではない。
どんなに私が疲れていても、心を癒してくれる…
そんな友達ができたから。

元々、私は人付き合いは上手くない。
私自身は何もしていないつもりでも、
人に避けられてしまうことが多かった。
高校でも…多分変わらない。
そう、思っていた。

あの時、無意識でした一つの親切。
それがこれほど重要なことになるなんて…
あの時の私に想像できただろうか?


そんなことを考えるうちに、私の足は公園に差し掛かった。
いつもなら素通りするのだけれど…
今日はそこに見知った顔を見つけた。
ベンチに腰掛けているその人に近づき、声をかける。

「こなた…さん」
「おー、みなみちゃん」

ゆたかの『お姉さん』…こなたさんだ。
私より二つ年上の先輩だけど、あまりそうは見えない。
そういえば…いつもゆたかを交えていたから、
二人だけで話したことはあまりなかったような気がする。
やはり、ゆたか以外の人には少し苦手意識があるのかも知れない。
でも、今日は少し…この人と話してみたい気分だった。
自分の知らないゆたかを知っている、こなたさんと。

見ると、こなたさんは変わった色の飲み物を手にしていた。
えっと…「ペプシエッグプラント(=なすび)」…
……よくは知らないけれど、何か怪しい雰囲気がする。
あまり触れないほうがよさそうだ。
私が黙ってしまっていると、こなたさんの方から話しかけてきた。

「いつもありがとね、みなみちゃん」
「え…?」

何故かいきなり、お礼を言われてしまった。
私…こなたさんに何かしただろうか?
私の困惑を感じ取ったのか、こなたさんが続ける。

「んー…ほら、いつもゆーちゃんと仲良くしてくれてるからさ。
 おねーさんとしては、それが嬉しいわけですよ」

でも、私の困惑はますます大きくなるばかりだ。
それこそ、お礼を言われるようなことではないと思う。
むしろ…私の方こそお礼を言わなくちゃいけないぐらいだ。
だから私はこなたさんに直接、そう言ってみた。
すると、こなたさんは少し真面目な顔で、
お礼の「理由」を話してくれた。

「ゆーちゃんさ、昔から体弱くってね…
 中学の時も、あんまり学校行けなかったんだよ。
 学校の行事にもあんまり参加できなかったから、
 クラスでも浮いてたらしくて…友達いなかったんだよね…」

中学校時代のゆたか。
私の知らない、その時間。
想像することは、少し困難だった。
今のゆたかは…確かに時々保健室には行くけれど…
学校を休むほどのことはあまりない。
それにあんなに優しい性格のゆたかに、
友達がいなかったなんて。
それじゃ…私と、同じ?
理由は違っても…
私達は二人とも友達がいなくて。
そしてお互いが『初めての親友』?

「まぁ中学でそんな感じだったから、
 ゆーちゃん、学校行くの全然楽しそうじゃなかったんだ。
 だから私、こっちの高校に来ないかって言ったんだよね。
 一緒の高校だったら色々見てあげられるし、
 ゆーちゃんも楽しくなれるかな、って思ってさ」

いいお姉さんだ…
正直なところ、少しとっつき辛い人だと思っていたけど。
もの凄くいいお姉さんだった。
…ゴメンナサイ。

「でもやっぱり学年違うと限界あるしねー。
 同い年の友達ができたのは嬉しいよ。
 ゆーちゃんも毎日楽しそうにしてるし。
 だから、ありがと、みなみちゃん」

こなたさんはまた私にお礼をすると、

「まぁ私も友達なんてつかさとみゆきさんぐらいしかいないし、
 他人のこと言えないけどね」

なんて自嘲気味に言って笑う。
でも…

おかしい、と思う。
ゆたかと同じように…
この人に友達がいないのも、おかしいと思う。
こんなに…いい人なのに。
だから。

「あの…私でよければ…その…
 こなたさんの友達に…」

それを聞いたこなたさんは、もの凄く驚いた顔をした。
…やはり不躾だっただろうか。
先輩に対して友達、だなんて。
そう思っていると。

「ふふっ…やっぱいい子だねー、みなみちゃんは。
 ありがと、嬉しいよ」

そう言って、今日一番の笑顔を見せた。
少し…ゆたかの笑顔に似ているかも知れない。

「友達になってくれたお礼、っていうのもなんだけど。
 相談乗ってあげよか?主にゆーちゃんのことで」
「!?」

そう言ってこなたさんはベンチから立ち上がると、
私の顔を覗き込む…にま~っと意味ありげな笑みで。

「あ、あぅ…何で…」
「にゅふふ、私を甘く見てはいかんよみなみちゃん?
 もうすぐだからねー、ゆーちゃんの誕生日」

…そう。
元々、私がこなたさんに話しかけた理由は…
ゆたかの誕生日に何をあげればいいか相談したかったからで。
どうやら、完全に見抜かれていたらしい。

「まー私もかがみと付き合うようになってから、
 そーいうのにスルドくなったわけですよ」

そう言ってこなたさんは得意げに胸を張る。
そういえばかがみさんとこなたさんってそういう関係だったっけ…
どうりでさっき友達の名前を挙げた時に出てこなかったわけだ。

「うし、んじゃちょっと色々店見て回りながら話しますかね。
 行こか、みなみちゃん」
「…はい!」

そうして私達はショッピングに向かった。
家でのこと、学校でのこと。
ゆたかのこと、こなたさんのこと、私のこと。
色々話して、時々笑いながら。

多分、周りの人にはどちらが年上かなんて分からないだろう。
でも間違いないのは…
周りの人にも私達が仲の良い友達として見られているということ。

それぐらい自然に、私はこの時間を楽しんでいた。
この――新しくできた、年上の友達と。


201 :3-115:2007/06/23(土) 23:17:26 ID:6ezscRxP
以上、こなた&みなみのお話でした。
あー…何か盛大に空気をぶち壊したような気がしないでもないですが…
ちなみに実はもの凄く時期外れな話だったりします。


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コメント:
  • ものすごくきれいでピュアな
    話ですね、心が洗われたよう
    です。ありがとうございました。 -- チャムチロ (2012-08-28 17:56:11)
  • なんか和んだ。
    良い話をありがとう。 -- 名無しさん (2009-10-18 04:38:28)



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