八月のなかば、郊外にある墓地公園にこなたの姿があった。
「ふぅ、相変わらず無駄に広いねぇ、ここは・・・」まるで寂しさをまぎらわす様に独り言を漏らす。こなたはぐるりと辺りを見渡し
「えぇっとたしか・・・あ、あった、これだね」
目当ての墓石を見付けると、ゆっくりと歩みよる。
「久しぶりだね・・・かがみ。」
そう呟くと、鞄からポッキーをとりだした。
「ふぅ、相変わらず無駄に広いねぇ、ここは・・・」まるで寂しさをまぎらわす様に独り言を漏らす。こなたはぐるりと辺りを見渡し
「えぇっとたしか・・・あ、あった、これだね」
目当ての墓石を見付けると、ゆっくりと歩みよる。
「久しぶりだね・・・かがみ。」
そう呟くと、鞄からポッキーをとりだした。
遡る事、半年。
高校卒業からそろそろ丸一年になろうかと言う頃、かがみから連絡が入った。
久々に会いたいと、かがみはそう告げた。
何のことは無い、たまには友達同士集まってほんの少し前の事で盛り上がる
言うならプチ同窓会のようなもの。誰にでもあるごく普通の行事である。
ただ、指定された場所が何故か病院だった事を除いて。
高校卒業からそろそろ丸一年になろうかと言う頃、かがみから連絡が入った。
久々に会いたいと、かがみはそう告げた。
何のことは無い、たまには友達同士集まってほんの少し前の事で盛り上がる
言うならプチ同窓会のようなもの。誰にでもあるごく普通の行事である。
ただ、指定された場所が何故か病院だった事を除いて。
なんの不安も無かったと言えば嘘になる。
しかし、入院してるからと言ってそれ即ち命に関わる事、と言う訳でもない。
むしろ命に関わる方が少数である。大方、骨でも追って暇を持て余しているのだろう
こなたはそうたかをくくっていた。
だが、その予想は最悪の形で裏切られる事になる。
しかし、入院してるからと言ってそれ即ち命に関わる事、と言う訳でもない。
むしろ命に関わる方が少数である。大方、骨でも追って暇を持て余しているのだろう
こなたはそうたかをくくっていた。
だが、その予想は最悪の形で裏切られる事になる。
「・・・うそ、でしょ?」
「こんな嘘言ってどうすんのよ。何か私が得する事でもある?」
「いや、そ、そう!この機会に積年の恨みを晴らすため!でしょ!?」
「あぁ、そうね。確かに積年の恨みはあるわね。死ぬ前に晴らしとこうかしら。」
かがみはそう言うとけらけらと笑った。
そして、短い沈黙が病室を包んだ。
「・・・まぁ、ね、安心して。別に恨んだりなんかしてないから。」
「・・・」
「寧ろ感謝してる。あんたには、沢山思い出を貰ったしね。」
かがみは窓の向こうに視線を移し、さらに続けていく。
「なんだかんだ言っていつでも側にいてくれたし。楽しかった、あんたといると。」
「かがみ・・・」
「ねぇ、こなた・・・ありがとね、友達でいてくれて。あんたの事、忘れ・・・」
「やだっ!」
「こんな嘘言ってどうすんのよ。何か私が得する事でもある?」
「いや、そ、そう!この機会に積年の恨みを晴らすため!でしょ!?」
「あぁ、そうね。確かに積年の恨みはあるわね。死ぬ前に晴らしとこうかしら。」
かがみはそう言うとけらけらと笑った。
そして、短い沈黙が病室を包んだ。
「・・・まぁ、ね、安心して。別に恨んだりなんかしてないから。」
「・・・」
「寧ろ感謝してる。あんたには、沢山思い出を貰ったしね。」
かがみは窓の向こうに視線を移し、さらに続けていく。
「なんだかんだ言っていつでも側にいてくれたし。楽しかった、あんたといると。」
「かがみ・・・」
「ねぇ、こなた・・・ありがとね、友達でいてくれて。あんたの事、忘れ・・・」
「やだっ!」
「やだよ!聞きたくない!」
「こなた・・・」
「私はただ、かがみに会いにきただけだよ!そんな遺言染みた事、聞きたくない!」
こなたはそう叫ぶと、ドアを開け駆けだそうとノブに手を伸ばした。
しかし、かがみは言葉によりそれを制止する。
「違う!遺言なんかじゃない!」
「じゃあ何!?そうとしか!っ・・・そうとしか・・・聞こえないよ・・・」
かがみにとって、瞳に涙を浮かべ言葉を詰まらせるこなたは
不謹慎だがとても可愛く見えた。自分の為に涙してくれている事もあいまって、だ。
それにより、かがみは自分の中で強固にしていた決心をさらに揺らぎ無いものとして
ゆっくりと口を開く。
「まぁ、遺言に近いものはあるけど・・・心残りがね、あるのよ。」
「心残りって・・・近いどころかほぼいっしょじゃん・・・」
「こなた・・・」
「私はただ、かがみに会いにきただけだよ!そんな遺言染みた事、聞きたくない!」
こなたはそう叫ぶと、ドアを開け駆けだそうとノブに手を伸ばした。
しかし、かがみは言葉によりそれを制止する。
「違う!遺言なんかじゃない!」
「じゃあ何!?そうとしか!っ・・・そうとしか・・・聞こえないよ・・・」
かがみにとって、瞳に涙を浮かべ言葉を詰まらせるこなたは
不謹慎だがとても可愛く見えた。自分の為に涙してくれている事もあいまって、だ。
それにより、かがみは自分の中で強固にしていた決心をさらに揺らぎ無いものとして
ゆっくりと口を開く。
「まぁ、遺言に近いものはあるけど・・・心残りがね、あるのよ。」
「心残りって・・・近いどころかほぼいっしょじゃん・・・」
「まぁ聞きなさいよ・・・
えと、なんだ。その、私さ、今まで恋愛なんてした事なかったじゃない?」
「ん・・・」
「でもね、ずっと好きだった人は居るのよね。」
「・・・橋渡ししろって事?」
「そんな面倒くさい事する必要は無いわよ」
「面倒くさいって・・・かがみは私にどうしてほしいの?」
こなたは瞳に涙を浮かべながら訝しげに訪ねる。
普段の人の生活では中々見られない光景だ。
「んと・・・そこで私の話を聞いてくれてるだけでいいわ。」
「?よくわからないけど告白とかはしないの?」
「するわよ。」
「え?誰に?・・・っ!?いや、ちょっと待って!!ないよね?それは無いよね!?」
さっきの表情はどこへやら、慌ただしく騒ぎ出すこなた。
「あるわよ。多分。」
「いやいやいやいや、ちょ、タンマ、タンマね」
「あのねぇ・・・何もそこまで嫌がる事」
「あー!違っ!嫌ななわけないっ!そうじゃなくて、違くて、えと・・・マジですか?」
「ん。本気。・・・好きだよ、こなた。」
「あ・・・う・・・」
「・・・嫌?」
「だから!そうじゃないよ!私だって!・・・かがみの事、好き・・・」
「そっか。うん、よかった。」
こなたの返事にかがみは満面の笑みでそう答えた。
二人とも顔は真っ赤でまるで中学生。ただ、それはとても幸せな事だった。
えと、なんだ。その、私さ、今まで恋愛なんてした事なかったじゃない?」
「ん・・・」
「でもね、ずっと好きだった人は居るのよね。」
「・・・橋渡ししろって事?」
「そんな面倒くさい事する必要は無いわよ」
「面倒くさいって・・・かがみは私にどうしてほしいの?」
こなたは瞳に涙を浮かべながら訝しげに訪ねる。
普段の人の生活では中々見られない光景だ。
「んと・・・そこで私の話を聞いてくれてるだけでいいわ。」
「?よくわからないけど告白とかはしないの?」
「するわよ。」
「え?誰に?・・・っ!?いや、ちょっと待って!!ないよね?それは無いよね!?」
さっきの表情はどこへやら、慌ただしく騒ぎ出すこなた。
「あるわよ。多分。」
「いやいやいやいや、ちょ、タンマ、タンマね」
「あのねぇ・・・何もそこまで嫌がる事」
「あー!違っ!嫌ななわけないっ!そうじゃなくて、違くて、えと・・・マジですか?」
「ん。本気。・・・好きだよ、こなた。」
「あ・・・う・・・」
「・・・嫌?」
「だから!そうじゃないよ!私だって!・・・かがみの事、好き・・・」
「そっか。うん、よかった。」
こなたの返事にかがみは満面の笑みでそう答えた。
二人とも顔は真っ赤でまるで中学生。ただ、それはとても幸せな事だった。
それから二人は、友達から恋人になった。
と、いっても二人の関係に何か大きな変化が表れたわけではない。
いつものようにラノベやゲームについて語ったり。こなた節にかがみが突っ込んだり。
こなたが「かがみデレの変」と名付け、それをイジってかがみを怒らせたり。
ただ、一つ変わった事と言えば、キスをするようになった事。
ただ触れ合うだけのキス。しかしそれは、甘美でいてとても切ないものだった。
と、いっても二人の関係に何か大きな変化が表れたわけではない。
いつものようにラノベやゲームについて語ったり。こなた節にかがみが突っ込んだり。
こなたが「かがみデレの変」と名付け、それをイジってかがみを怒らせたり。
ただ、一つ変わった事と言えば、キスをするようになった事。
ただ触れ合うだけのキス。しかしそれは、甘美でいてとても切ないものだった。
「あれから、ふた月か・・・はやいねぇ・・・」
いつもの様に、いつもの口調で独り言を漏らす。
かがみにみっともない姿を晒す訳にはいかないから。
遠い将来、もしそれをネタにイジられたりしたらたまったものじゃない。
「さて、と・・・」
こなたはポッキーの袋を開けると、中身を一本だけ口にくわえる。
そしてもう一本取り出すと、墓石の前にそっと置いた。
「あんま食べ過ぎると太るかんね。一本だけ~。」
いつものニヤニヤにゃんこ口で意地悪く言ったその瞬間。
「わっ!」
何の前ぶれもなしに、一陣の風が吹き、こなたは思わず顔を隠す。
そして顔を上げた瞬間、こなたの瞳に映るポッキーは、確かに折れていた。
「ははは、帰ってたんならはやく言ってよ、かがみん。」
涙を浮かべ、必死で笑顔をつくるこなたは、とても強がりなのだった。
いつもの様に、いつもの口調で独り言を漏らす。
かがみにみっともない姿を晒す訳にはいかないから。
遠い将来、もしそれをネタにイジられたりしたらたまったものじゃない。
「さて、と・・・」
こなたはポッキーの袋を開けると、中身を一本だけ口にくわえる。
そしてもう一本取り出すと、墓石の前にそっと置いた。
「あんま食べ過ぎると太るかんね。一本だけ~。」
いつものニヤニヤにゃんこ口で意地悪く言ったその瞬間。
「わっ!」
何の前ぶれもなしに、一陣の風が吹き、こなたは思わず顔を隠す。
そして顔を上げた瞬間、こなたの瞳に映るポッキーは、確かに折れていた。
「ははは、帰ってたんならはやく言ってよ、かがみん。」
涙を浮かべ、必死で笑顔をつくるこなたは、とても強がりなのだった。
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- 感動したよ。。。
-- 名無しさん (2010-02-02 18:28:18) - なんて綺麗な欝話 -- 名無しさん (2009-02-12 21:49:45)