《ショックのでかい話 柊かがみ篇》
それはある日のこと……
カードゲームにも飽きてしまい私とこなたはそれぞれ好きな本をぼんやりと眺めている。
勝敗は私の惨敗だった。私の『真夜中のリコーダーマスター』があんなにあっさり返されるとは……
次よ!次こそは必ず!……あ、そだ。
勝敗は私の惨敗だった。私の『真夜中のリコーダーマスター』があんなにあっさり返されるとは……
次よ!次こそは必ず!……あ、そだ。
「ねぇこなた?」
「うん?」
ベッドに寝転んでいるこなたに声をかける。
手にした漫画から私の方に視線を移しもせず生返事をするこなた。せめてこっち向け。
「こなたって料理出来るのよね?」
「まぁ……つかさほどじゃないけど。なんで?」
そうこいつは見かけや日頃の言動からは想像できないが意外と家庭的な一面もある。
「なんか教えてくんない?あんまり難しくないやつ」
「へ?……だったら私よりつかさのほうが適任じゃない?」
顔にハテナマークを浮かべて聞き返してくる。まぁ当然か。
「そうなんだけどさ。たまには私がつかさに作ってやりたいわけよ」
いつも私のために色々な料理やお菓子を作ってくれる可愛い妹。
私の食べる顔を嬉しそうに眺め、美味しいの声に笑顔で照れるつかさ。
日頃のお礼も兼ねて偶には、と思ったんだけど……。
問題が一つ。私のレパートリーは例外無く『つかさのレパートリー』なんだ。
喜んではくれるだろうけどこれではメニューに意外性が欠けてしまう。
「ふ~ん。麗しい姉妹愛だねぇ。萌え」
「ちゃかすな!」
ニヤニヤした顔でからかうこなたに突っ込みをいれるが
「あれぇ良いのかな?先生にそんな口聞いちゃって」
「ごめんなさい」
今回は分が悪かった。
「うん?」
ベッドに寝転んでいるこなたに声をかける。
手にした漫画から私の方に視線を移しもせず生返事をするこなた。せめてこっち向け。
「こなたって料理出来るのよね?」
「まぁ……つかさほどじゃないけど。なんで?」
そうこいつは見かけや日頃の言動からは想像できないが意外と家庭的な一面もある。
「なんか教えてくんない?あんまり難しくないやつ」
「へ?……だったら私よりつかさのほうが適任じゃない?」
顔にハテナマークを浮かべて聞き返してくる。まぁ当然か。
「そうなんだけどさ。たまには私がつかさに作ってやりたいわけよ」
いつも私のために色々な料理やお菓子を作ってくれる可愛い妹。
私の食べる顔を嬉しそうに眺め、美味しいの声に笑顔で照れるつかさ。
日頃のお礼も兼ねて偶には、と思ったんだけど……。
問題が一つ。私のレパートリーは例外無く『つかさのレパートリー』なんだ。
喜んではくれるだろうけどこれではメニューに意外性が欠けてしまう。
「ふ~ん。麗しい姉妹愛だねぇ。萌え」
「ちゃかすな!」
ニヤニヤした顔でからかうこなたに突っ込みをいれるが
「あれぇ良いのかな?先生にそんな口聞いちゃって」
「ごめんなさい」
今回は分が悪かった。
「さて……かがみんにも出来る料理か……」
私に何を教えようかと考え込み始めたこなた。
微妙に失礼な言葉が聞こえた気がしたが……
突っ込んでも勝ち目が無い気がして聞かなかったことにした。
「うん。パスタはどうかな?」
「パスタ?専門的な道具はないわよ?」
こなたの家には専門的な道具があるらしいが。つかさが見せてもらいたがってたっけ。
「乾麺なら大丈夫」
「そっか。じゃあそれでお願い」
パスタか。帰りに材料買って帰ろうかな?
私に何を教えようかと考え込み始めたこなた。
微妙に失礼な言葉が聞こえた気がしたが……
突っ込んでも勝ち目が無い気がして聞かなかったことにした。
「うん。パスタはどうかな?」
「パスタ?専門的な道具はないわよ?」
こなたの家には専門的な道具があるらしいが。つかさが見せてもらいたがってたっけ。
「乾麺なら大丈夫」
「そっか。じゃあそれでお願い」
パスタか。帰りに材料買って帰ろうかな?
「メモの用意はいい?」
「……うん大丈夫」
本当は実践がいいんだろうけど簡単だからという理由で口頭のみということになった。
「まず沸騰したお湯にお塩を少し入れてパスタを茹でる」
そういえばパスタって……
「よくアルデンテがどうとか聞くけど?」
脳裏に浮かんだ疑問を聞いてみる。
「あまり気にしなくても味見して好みの歯応えになったらオッケーだよ」
「そっか」
なんかアバウトだな。
「んで茹で上がったパスタをお皿に移して」
「ふむふむ」
「のりたまをかける」
……?
「は?」
思わず聞き返す。
「……うん大丈夫」
本当は実践がいいんだろうけど簡単だからという理由で口頭のみということになった。
「まず沸騰したお湯にお塩を少し入れてパスタを茹でる」
そういえばパスタって……
「よくアルデンテがどうとか聞くけど?」
脳裏に浮かんだ疑問を聞いてみる。
「あまり気にしなくても味見して好みの歯応えになったらオッケーだよ」
「そっか」
なんかアバウトだな。
「んで茹で上がったパスタをお皿に移して」
「ふむふむ」
「のりたまをかける」
……?
「は?」
思わず聞き返す。

「あれ、かがみん知らない?ふりかけだよ。タマゴの」
「いや……知ってるけどさ。んで」
とりあえず続きを促す。
「それで完成。のりたまパスタの出来上がり!」
ちょっ……おま……。
「あ、あんた……ねぇ……」
思わず抗議しようとしたが語尾の力が抜けてゆく。
こなたが突っ込み待ちのニヤニヤ顔では無く何かをやり遂げたって顔をしてたから。
その顔が少し不安な顔に変わって行き……
「美味しいよ?」
と言った。いや私が言いたいのはそうではなくて、
「それって『料理』なの?」
なるべく冷静を装って聞く。
「だって……『かがみんにも出来る』ものをと思って……」
こなたはオロオロといった表情で答えた。マジしゃべりっすかこなたさん。
正直ショックがでかかった。
とりあえずもう少し手の込んだ料理を後日教えてもらうことにして帰ることにした。
「いや……知ってるけどさ。んで」
とりあえず続きを促す。
「それで完成。のりたまパスタの出来上がり!」
ちょっ……おま……。
「あ、あんた……ねぇ……」
思わず抗議しようとしたが語尾の力が抜けてゆく。
こなたが突っ込み待ちのニヤニヤ顔では無く何かをやり遂げたって顔をしてたから。
その顔が少し不安な顔に変わって行き……
「美味しいよ?」
と言った。いや私が言いたいのはそうではなくて、
「それって『料理』なの?」
なるべく冷静を装って聞く。
「だって……『かがみんにも出来る』ものをと思って……」
こなたはオロオロといった表情で答えた。マジしゃべりっすかこなたさん。
正直ショックがでかかった。
とりあえずもう少し手の込んだ料理を後日教えてもらうことにして帰ることにした。
なお……あのパスタはつかさに好評だった。
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- ↓態度のでかい話、コメントフォーム篇ww -- 名無しさん (2009-07-05 18:54:20)
- …ああなるほど。確かにこれは「(かがみにとって)ショックのでかい話」かもしれないね。
でも、どちらかというと「(かがみの料理評価の低さに)へこんじゃった話」の方がニュアンス的には近いかもね。
こういう原作にも出そうな「あるある~」な日常ストーリーは、僕としては、いかにも「らき☆すた」って感じで和ませてもらうよ。
…しかし、のりたまか。その手があったとはね。僕の作るパスタは醤油かポン酢の二者択一だからこのアイディアは無かったね。
今度暇があったら僕も作ってみるとしようかな。
他の人たちはお茶漬けとかもいけるとか言ってたし、それも試してみよう。 -- 病院坂黒猫 (2009-06-29 01:23:17) - 挿絵の投稿方法を親切な方に教えてもらい、うpろだと本スレ
へ投下いたしました 採用してくださって感謝でいっぱいです -- 名無しさん (2009-06-26 05:08:51) - おいしいのが一番 -- 名無しさん (2009-06-24 19:16:18)
- ある人に紹介されてこのSSを読ませてもらったのですが、
あまりのキャラ表現の繊細さに感銘を受け、つい挿絵を入れ
たくなって描いてしまいました・・・pixivに上げてあるの
ですが、良かったらこちらでも使ってやってもらえないで
しょうか?
リンク貼っておきますね
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=4839001 -- 名無しさん (2009-06-22 23:06:43) - お茶漬けのりやわさび系ふりかけもイケますよ -- 名無しさん (2009-06-20 00:58:59)
- この料理になら使える……
正直微妙だったトンデモふりかけ、○美屋の「チズハム」!! -- 名無しさん (2009-06-19 21:24:59) - 実践後、感動しやした。
あるもんですね、簡単超うま料理。 -- kk (2009-06-18 23:32:13) - うまけりゃいいじゃん!
カップ麺に卵落とすだけでも料理だし。 -- 名無しさん (2009-06-18 17:49:57) - 更新履歴のはちみつレモンをみて反射的にこれをもう一度読みたくなった -- yomirin (2009-06-18 17:22:15)
- コレウマイよねwww -- 名無しさん (2008-05-22 19:39:19)
- スレチだけれどふりかけ全般OKだよな
ゆかりとかわさびふりかけなんかも意外といける -- 名無しさん (2008-05-22 17:16:16) - 作った事あります..確かに美味いっすw -- 名無しさん (2008-05-22 01:04:34)
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