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もーそー・がーる

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 泉先輩の家で、ゆったりと過ごす昼下がり。
 ふとゆたかの顔を見てみると、頬あたりちょっと紅くなっているのに気付いた。
「ゆたか……熱があるの?」
 私がそう聞くと、ゆたかは笑顔でふるふると首を振る。
「ううん。今朝寝過ぎちゃって、まだ体がぽかぽかしてるだけだよ」
「そう……それなら、いいのだけど」
 いつも強がらず、正直なゆたかが言うのだからそうなのだろう。
「でも、無理は禁物」
「うんっ、ちゃんと気分が悪いときは言うから。いつもありがとう、みなみちゃん」
「……どういたしまして」
 優しいゆたかの笑顔に、私の表情も自然とやわらかくなる。
「だけどね、最近は体の調子もほんとにいいんだよ。学校を休むことも少なくなったし、
前より外にお出かけすることも多くなったんだ。みなみちゃんや田村さんともお出かけ
できるようになったしね」
「……なら、よかった」
 ゆたかが健やかに過ごせているのなら、私もとても嬉しい。ゆたかには、いつも元気で
あってほしいから。
「もうちょっと元気になったら、がんばって体力つけないと」
「……その時は、私も手伝う」
「えっ、いいの?」
「うん……いっしょに、がんばろう」
「ありがとう、みなみちゃん!」
 ぱあっと、陽があたるようにゆたかが笑う。
 この笑顔のためだったら、私はどんなことだってする。
「だから、ゆたかが元気になるために……」
 そう言ってから、私はくちびるを近づけて、

 ちゅっ

 ゆたかのおでこに、そっとくちづけをした。
「み、みなみちゃん?」
「私からの、おまじない」
 少しでも、元気を分けてあげたいから。
「みなみちゃん……」
 満面の笑顔で、ゆたかが私に抱きついてくる。
 そして、私もそっと支えて……ぎゅっと、抱きしめた。

 いつだって、ゆたかのことを守ってあげる。
 小さい彼女の体を抱きしめながら、私はそう強く誓った。


「自重ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!! 自重しろっ! 自重っ! 私ってば自重しろっ!!」
 あーもーダメだダメだダメだっ! さっきあんなシーンを見ちゃってから全然妄想が止まらない!
とゆーかリアルであんなことに遭遇するなんて、泉先輩と柊先輩は私に妄想の漂流物と
鼻血の海で死ねってことっスか! あまりにも二人して無防備すぎるっス! もっとこう、
慎ましやかなのが百合の世界のオキテのはずっス!
 顔を水でばしゃばしゃ洗ってみたけど、真っ赤な顔はいつまで経ってもおさまらない。
鼻血は両方に詰めたティッシュのおかげで治まってるけど、時たまポタポタとなるから
少しずつ替えないといけないし……うう、まさか萌えシチュにリアル遭遇するだけで
こんなになるなんて。
「しかも、そのせいで小早川さんと岩崎さんで脳内リアルタイム作画までしちゃうし……
でもっ、これはさすがに自重しなきゃ!」
 もう一回、ばしゃばしゃと水を顔にかけてクールダウンさせる。まだまだ紅いけど、
さっきよりはずっとマシかな。

 ――うひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ?!?!
 ――おー、かがみん起きたねー

 って、まだあの二人は何かやってるんですか。泉先輩は確かに攻めって感じですけど、
時々柊先輩と攻守交代しそうな……ああ、こういうのがリバーシブルって言うんですね。
なるほど、これまた描き甲斐のあるカンケーで……
「って、ちっがーーーーーーーーーーーう!!」
 だめだだめだだめだ! 全然妄想が止まらない! とゆーかいつもより200%増し?!
もうホントにいーかげんにしろ! 私のアタマ!
「と、とりあえず、アタマを冷やすのが先決っスね!」
 血で染まっていた洗面所をキレイにしてから、私は台所へと向かった。そして、冷凍庫を開けると、
6個セットのカップアイスがちゃんと入っていた。よかった、泉先輩が入れておいてくれたんだ。
 手にしてみると、ひんやりとした冷たさが伝わってくる。これをみんなで食べてるうちに、
私はアタマを冷やさせてもらいますかね。

 ――あんなことしたのはこの口かっ! この口かっ! この口かっ!
 ――ふぇぇぇぇぇぇんっ! やめへっ! やめへっ! くちがのびる~~~~~!

 ……や、泉先輩のところには後に行きましょ。なんかまた自爆しそうな気がするっス。
とりあえず、私と小早川さんと岩崎さんの分のアイスを手にして、と。
 冷凍庫のドアを閉めた私は、そのまま小早川さんの部屋へと歩いていった。

 ――ゆたか……熱があるの?
 ――ううん。今朝寝過ぎちゃって、まだ体がぽかぽかしてるだけだよ。
 ――本当に、大丈夫?

 ちょっと聞き耳を立てると……なんか、さっき妄想したようなセリフが? あはは、
まさか気のせいっスよ。気のせい。そんな百合シチュ、何度もリアルタイムで遭遇する
ようなもんじゃないっスよね。あはははははは。
「お二人さん、アイス持ってきたよー」
 そう言いながら、元気よくドアを開けると、
「あ、田村さんありがとうっ」
「……ありがとう」
「っ?!?!?!?!」
 岩崎さんと小早川さんがおでこをくっつけあって、私を横目に見て……
 二人の顔面距離は数センチ、いや数ミリ、いやおでこは密着中、つまりは0ミクロン。
二人の体温がお互いに伝わって、お互いのぬくもりが交わって、そして、もしかしたら
そのまま二人の唇がががががががガガガガガガガピーピーピーピーデンジャーデンジャーデンジャーデンジャー
「はぷしゅっ?!」

 ぶしゅうぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!

 鼻腔、決壊しまスっ!
「わっ?! 田村さんっ!? 田村さんっ?!」
「た、田村さん……?! だ、大丈夫?!」
 ああ、もういいっス……このまま、鼻血と百合妄想の海の中へ……くふっ、くふふふふ……がくっ。




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  • このまま、私も鼻血と百合妄想の海の中へ……くふっ、くふふふふ……
    がくっ。 -- 中2の百合処女 (2013-04-30 00:49:06)
  • 冒頭から妄想だったのか~! 流石ひよりん先生の妄想は極上やでぇ! -- 名無しさん (2011-04-13 05:21:04)
  • >あんなことしたのはこの口かっ! この口かっ! この口かっ!
    なんかこのセリフがめっちゃ惹かれた! -- 名有りさん (2009-08-24 23:02:55)
  • ひよりんの腐女子具合がかわいい
    -- 九重龍太 (2008-03-23 21:34:14)
  • 不覚にも朝から腹筋崩壊wwwww

    ひよりんよ…気持ちは分かるぜb -- 名無しさん (2007-12-11 07:08:45)

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