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究極の選択Ⅲ めぐりあい宇宙編

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匿名ユーザー

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決定案
「いかん……」
 かがみの部屋。遊びに来ていたこなたが、不意に呟いた。
「ん? どうしたのこなた」
「かがみ分が不足してきた」
「は?」
 わけのわからん単語に、かがみの目が点になる。
「かがみぶん?」
「そうだ。かがみ分だ」
 こなたは至極真面目な顔で頷く。
「……えーと」
 多分、また何かのアニメネタだろう。そう思い、かがみはため息をついた。
「いきなりそんな風に振られても、リアクションに困るんだけど」
「かがみ分が足りなくなると、疲労や集中力・思考力の低下等の症状が現れる」
「はぁ、そうですか」
 かがみはもうテキトーに流す気満々だ。こなたの言動は右の耳から左の耳へ。視線は読みかけのラノベの続きに取り掛かっている。
「……えいっ」
「うわっ!?」
 そのかがみに、いきなりこなたが後ろから抱きついてきた。
「ちょっとは相手してよ、かがみん」
「知らないネタを振るあんたが悪いんでしょうが! ていうか放してよ!」
「いや。せっかくだからこのままかがみ分を補給させてもらうよ」
 こなたは鼻先をかがみの長い髪にうずめ、深く息を吸い込んだ。
「甘くて良い匂いだね」
「なっ、ちょっ……」
 かがみは慌てて離れようとするが、こなたの両腕はその体をしっかり捕らえて放さない。
「ほ、補給って、何をする気よ?」
「エロいことだ!」
「なっ……あ、あんた……!」
「エロいことだ!」
「二回言うな!!」
「うむ。今度は正しい返し方をしてくれたね」
「わけわかんないこと言ってないで――ひぁっ」 
 うなじにこなたの吐息がかかる。肩に柔らかい唇が触れた。たちまち顔が赤くなる。
 かがみの乳房を服の上からこなたの両手が掴む。かがみは身をよじって逃れようとするが、こなたはやはり逃がさない。
「抵抗はやめて大人しくエロいことをされたまへー」
「うるさいっ! こういうことはもうちょっと――」
「ねえねえ、かがみ。ちょっと」
「何よ――!?」
 振り向いたかがみが反応する間もなくこなたの顔が迫り、唇が重なった。
 酔わされたようにかがみの体から力が抜ける。
 唇が離れる。しかしこなたはまだ顔を寄せたまま、かがみに囁く。
「いいよね? しちゃっても。答えは聞いてない」
「ぁ……」
 あとはもうなし崩しだった。
 こなたはボーッとしているかがみに、再び唇を重ねる。こなたの暖かい舌が入り込み、かがみの舌と歯を丹念に舐め回す。
 息が詰まるほど長いキスが続き、かがみの意識がさらに朦朧としてくる。こなたはそれ幸いとさらに深く舌を侵入させる。
「んっ……っ……」
 体の芯が痺れるような感覚。貪るように唇を奪われるかがみは、抵抗の気力をあっという間に削がれていった。
「……ぷはぁ」
 ようやく唇を離したこなたは、かがみの様子を見て満足げに微笑んだ。
「それじゃあ、続けよっか」
 こなたは床に押し倒すように、かがみの体を横たえた。服をたくし上げ、白い下着に包まれた乳房を露わにする。
 こなたに比べれば十分に成長した体は、ほの赤く火照り、うっすらと汗ばんでいた。
 ブラのフロントホックを外す。張りのある白い乳房。初々しい桜色の乳首。甘酸っぱい汗の匂いが揺らめき、こなたは堪らず乳首に吸い付いた。
「あっ……」
 声を漏らし、かがみは身を震わす。こなたは乳首から口を離すと、今度は舌先で転がすように舐め回す。
「やっ……あう……っ」
 両方の乳首を何度も繰り返し舐め回され、吸い付かれる。恥ずかしさと快感が綯い交ぜになって、かがみの体が熱を増していく。
 こなたは胸への愛撫を続けながら、手をかがみの下腹部へ伸ばした。スカートを捲り上げ、ショーツの上から敏感な部分を指でなぞる。
「湿ってる……かがみん、かなり感じてるみたいだね」
「そ、そんなの、言わないでよ……っぁ」
 躊躇いなくこなたの指がショーツの中に侵入してきた。まばらな陰毛に包まれたそこへ浅く指を潜らせる。潤みと熱がこなたの指を包んだ。
 少し位置をずらし、蜜で滑った指先をクリトリスにあてがう。
「ひゃっ!?」
 軽く力を込めて押さえ付けると、かがみは体を一際大きく震わせた。
「こ、こなた……そこは……ダメぇ……!」
 ダメと言われてやめるようなら、最初からこんなことはしていない。こなたは聞く耳持たず行為を続ける。
 かがみは顔も体も真っ赤に火照らせ、呼吸は荒く、瞳は熱にうかされたようにぼんやりしている。
 こなたの舌が両方の乳首を何度も弄び、指先は秘所を執拗に愛撫する。
「あっ……っ……ぅ」
 熱く甘い疼きが体の中で高まる。かがみは歯を食いしばるようにして快感に耐えていたが、もう限界が近かった。
「かがみ……もうイキそう? イっていいよ、ほら、もっとしてあげるから……んっ」
 こなたはかがみにもう一度キスをする。舌先を絡ませ合い、甘酸っぱい唾液を互いに混ぜ合わせた。
「んっ……ん~~っ……!」
 目端に涙を浮かべながら、かがみは自分からもこなたと舌を絡ませる。
 唇を重ねながら、こなたの指先がかがみのクリトリスを激しく擦りたてる。
「あっあっ……っ……あああっ……!」
 最初の頂きに達したかがみは、そのまま床へ伸びるように脱力した。
「はぁ……はぁ……」
「イっちゃった? かがみんは相変わらず敏感だねぇ……よしよし」
 小さな子にするように頭を撫でながら、こなたは四度目のキスをした。
「今度はちゃんとベッドに行こうか。邪魔っ気な物も全部脱いで、さ……」
 まだまだしたりない様子でこなたが微笑む。今のかがみに抗う選択は無かった。

 そんなこんなでその日の夜。
 昼間、こなたにたっぷり「かがみ分」とやらの補給をされたかがみは、疲れが残ったのか、自室で机に突っ伏しながら気怠い時間を過ごしていた。
「はぁ……全くこなたは……毎度毎度強引なんだから……」
 すること自体は嫌ではない。倫理的な抵抗感が無いわけでも無いが、それはこなたへの愛情――とも表現できるかもしれないゴニョゴニョとした気持ちで相殺だ。
 しかしもうちょっとこっちの気分というか、ムードというか、気遣いというものを覚えてくれないだろうか。そんなことを考えながら、かがみは大きなため息をついた。
 不意にドアがノックされ、かがみは少し慌てた。別に何をしていたわけでもないのだが。
 ドアを開けて顔を覗かせたのはつかさだった。
「お姉ちゃん、お風呂空いたよー」
「あ、うん。つかさ、先入っていいよ」
「そう? それじゃ」
 それだけ言って、つかさはドアを閉めた。
「……ふぅ」
「お姉ちゃん」
「わっ!?」
 てっきり部屋を出たと思っていたつかさがすぐ後ろに立っていた。かがみの心拍数がやたらと跳ね上がる。
「ど、どうしたの?」
「……」
 つかさは黙って、かがみのことをじっと見ていた。
「今日、お昼にこなちゃんが来てたんだよね」
「! ……う、うん。それがどうかした?」
「お姉ちゃん……」
 呟くと、つかさは突然かがみの胸元に顔を押しつけてきた。
「ちょっ、何を――」
「こなちゃんの匂いがする」
「っ!」
「お姉ちゃん、こなちゃんとしてたんだ。エッチなこと」
「なっ!? いやっ、そっ、それは、その――」
「やっぱり、してたんだ……」
 そう言うつかさは一見して、いつも通りやんわりした表情。だが、
「ずるいな……」
 低く呟く口元だけがどことなく笑っている。目は全く笑っていない。
「えーと……つかさ? まずは落ち着いて」
 かがみは立ち上がり、つかさの肩に両手を置く。
「その……つかさも、こなたのこと……アレだっていうのは――」
「ううん。違うよ」
「え……? それじゃあ――」
「私ね、お姉ちゃんが好きなの」
 そう言うと、つかさはかがみが何か言うよりも早く、その唇を塞いでいた。かがみは目を白黒させている。
「……こなちゃんも好きだけど、一番はお姉ちゃんなんだよ」
「なっ……つ、つかさ……本気なの?」
「うんっ」
 一転して明るく頷いたつかさは、もう一度かがみにキスをする。今度は舌まで入れて。
「ん……ふぅ……っ、少しだけど、こなちゃんの味がするね」
 実の妹にキスされているという状況に混乱していたかがみは、その一言にハッとした。
「こなたの味って、何で分かるの……?」
「だってこなちゃんとはしたことあるもの」
「え……!?」
「最初に私とこなちゃんがしてたんだよ。二人の秘密だった。でもこなちゃん、やっぱりお姉ちゃんともしてたんだ。ずるいな……」
 話しながら、つかさはかがみに身を寄せる。より近く、ぴったりと寄せ合うように。
「ちょっ、何を――」
「私もしたいもん。お姉ちゃんと、エッチなこと」
 かがみはさっきから抵抗しようと思いながら、乱暴なことをするのは気が引け、どっちつかずのうちに為すがままにされていた。
 気が付いたらベッドの上、衣服はほとんどはだけさせられている。
「つ、つかさ、やめ――」
「あんまり大きな声出すと、お母さん達に聞こえちゃうよ?」
「っ……!」
「どうせお風呂に入る前だもの。少しぐらい汚れても平気だよ」
「そういう問題じゃないでしょ。つかさ、ちょっとおかしいわよ……!」
「私はおかしくなんてないよ。ただちょっと自分に正直になってるだけだもん」
 かがみの体に覆い被さるようにして、つかさは三度目のキスをする。優しく微笑むその瞳に、かがみは微かな狂気の陰を見た。
 つかさの手の平がかがみの乳房を包む。昼間こなたと戯れた余韻を残す体は、敏感に反応する。
「お姉ちゃん、触っただけで乳首が立ってるよ? いやらしいんだ」
「違っ……そんなつもりじゃなくて……」
「嘘ばっかり……」
 かがみの乳首をつかさが口に含む。愛撫というより母親の乳を欲しがる赤ん坊のように、頬をすぼめて吸い付いた。
「っぁ……やっ……」
 それでもかがみにとっては十分に刺激があった。身を悶えさせるかがみを見て、つかさは満足そうに微笑む。
「気持ちよさそうだね……そうだ。ねえ、お姉ちゃん。今度はこなちゃんも一緒に三人でしよっか。私とこなちゃんでお姉ちゃんにいっぱいエッチなことしてあげるよ。いつかゆきちゃんも入れて、四人で出来たらいいね……」
 本当に楽しそうに話すつかさを前にして、かがみは何がおかしくて何が正しいのか、もう分からなくなってきていた。


FIN



 時刻は早朝五時。世間一般の人間はまだほとんど眠りについている時間だ。
 ひよりも眠っていた。寝間着の上にどてらを羽織った格好で、机に突っ伏しながら。意識を失っても、その手にはなおペンを握っている。
 眠ったのはほんの数分前だった。この時間に眠った人間が、本来起きるべき時間に起きられる見込みはまず無い。遅刻は間違いないだろう。
 だがひよりに悔いは無い。原稿は既に仕上がったのだから。


神:ひよりよ……起きなくてもいいから返事しなさい。
ひ:ん……何スか?
神:よく頑張りました。基本こそが初歩にして極意。かがみネタは受けに始まり受けに終わる。ヘタレ攻め、強気攻め、壊れ攻め、誘い受けなど様々なシチュを経て、ようやく一つの環を巡り終えたようですね。
ひ:……まあその、疲れてて頭あんまり動かないんスけど、褒められてるみたいでありがとうございます。
神:しかし、まだまだこれからです。漫画の道は果てしなく長く、エロの道はどこまでも深い……努々、精進を怠らぬことです。
ひ:はい。頑張るっス。
神:私はいつでもあなたを見守っています。御然らば!! いずれ辺獄(リンボ)で――……


 小さな寝息を立てながら、ひよりは眠り続けている。時刻は六時を回った。目覚まし時計が鳴っても、母親に起こされても、この様子ではびくともしないだろう。
 ひよりは安らかな顔をしている。今はただ、一時の達成感を抱えながら、夢の中をたゆたっていた。

 睡眠の安らぎは等しく訪れよう
 人に非ずとも漫画家に非ずとも
 大いなる意思の導きにて……



「田村さん、遅いねー……」
 あと一、二分もすれば予鈴が鳴る時間だ。教室に現れないひよりに、ゆたかは心配そうな表情をしている。
「また漫画の描きすぎで倒れたりしてないといいけど」
「最近はなるべく無理しないよう心掛けてるらしいから、多分大丈夫のはず……」
 みなみはそう言ってゆたかを安心させようとするが、如何せん肝心の本人は全く現れない。
 予鈴が鳴り始めた。
「遅刻かな……」
 ゆたかが呟いたその時、廊下を全力疾走する足音が聞こえた。
「セーフっ!」
「田村さん!」
「はぁ、はぁ……おはよう、小早川さん、岩崎さん。何とか遅刻は免れたよ」
 予鈴が消えてすぐ教室に飛び込んだひよりは、一目見て寝不足と分かる顔をしながらニヤリと笑った。
「大丈夫? 何か、目のクマとか凄いけど……疲れてるんじゃ」
「ううん、大丈夫。小早川さんの顔見たら元気出たから」
「え……そ、そう?」
 人によっては歯の浮くような台詞かもしれないが、ひよりにとって紛れもない事実であり、またゆたかも素直に受け入れてくれた。
「田村さん、凄く走って来たんだね。顔が真っ赤だよ」
「あはは、まあね。遅刻増やすのは色々まずいし、それに――」
「二人とも、もう予鈴鳴ったから早く席に……」
「あっ、そうだった」
 自分の席に向かいながら、ひよりは視界の端に常にゆたかとみなみを捕らえている。
(――それに、次の本はあなた達二人をモデルにすると決めてあるからね。観察を怠るわけにはいかない……!)
 ごついクマを拵えた目に、こっそり狩猟者の光を宿しているひよりだった。


ひよりはようやく、のぼりはじめたばかりだからな。この、はてしなく遠い漫画坂をよ……。




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  • 「いずれ辺獄(リンボ)で」←あんた絶対上等な神じゃないよね☆
    いわば「腐れ神」といった所か…ありがたやありがたや~
    -- 名無しさん (2011-04-13 12:44:53)
  • ネ申自重ー!ひよりん死んじゃうw -- 名無しさん (2008-02-21 12:41:07)
  • 腐女子すごすぎるww -- 名無しさん (2008-01-12 13:20:51)

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