静かな時間の流れる中、ベッドに横になりながらラノベを読み進める。
それにしても最近のレーベルの多さはなんとかならないものか……
「ねぇお姉ちゃん、ここ教えてくれない?」
なんて考えていると脇で唸っていたつかさが教科書の一部を指差しながら助けを求めてくる。
数学の宿題を出されたつかさが私の部屋で宿題してもいいかなと言ってきたのが少し前。
一人だと眠っちゃうから見張っててとのこと。あと分からない所は教えてくれると嬉しいなだって。
どっちが本当の目的なんだか……。
「えっと……これはね……まず解の公式をつかって……」
つかさの後ろから手元を覗き込み答えでは無く解き方を説明する。
「意外と数学も暗記科目だよね……」
早くも生気がない声で嘆くつかさに思わず苦笑しながら
「ほら、まだノートは真っ白じゃない。めげないめげない」
と励ましベッドに戻り苦戦中のつかさの顔をなんとなく眺める。
「むぅ~こなちゃんも今頃頑張ってるのかなぁ?」
「たぶん宿題が出てることなんてとっくに忘れてると思うけどね」
人のことより自分のこと心配したほうがいいと思うけど……
気のせいか頭から湯気がでてるように見えたので冷たい飲み物を持ってきてあげることにした。
まだ始めてから15分も経ってないんだけどね。
それにしても最近のレーベルの多さはなんとかならないものか……
「ねぇお姉ちゃん、ここ教えてくれない?」
なんて考えていると脇で唸っていたつかさが教科書の一部を指差しながら助けを求めてくる。
数学の宿題を出されたつかさが私の部屋で宿題してもいいかなと言ってきたのが少し前。
一人だと眠っちゃうから見張っててとのこと。あと分からない所は教えてくれると嬉しいなだって。
どっちが本当の目的なんだか……。
「えっと……これはね……まず解の公式をつかって……」
つかさの後ろから手元を覗き込み答えでは無く解き方を説明する。
「意外と数学も暗記科目だよね……」
早くも生気がない声で嘆くつかさに思わず苦笑しながら
「ほら、まだノートは真っ白じゃない。めげないめげない」
と励ましベッドに戻り苦戦中のつかさの顔をなんとなく眺める。
「むぅ~こなちゃんも今頃頑張ってるのかなぁ?」
「たぶん宿題が出てることなんてとっくに忘れてると思うけどね」
人のことより自分のこと心配したほうがいいと思うけど……
気のせいか頭から湯気がでてるように見えたので冷たい飲み物を持ってきてあげることにした。
まだ始めてから15分も経ってないんだけどね。
「そういえば昼間の話だけどさ」
「ん?」
冷たいオレンジジュースをコクコクと美味しそうに飲むつかさに話しかける。
「つかさ……お母さんに最後にギューッとしてもらったの何時だっけみたいなこと言ってたわよね?」
「あー、あれね。ほんと何時だったかな~?」
少し赤くなった頬をポリポリと掻くつかさ。
「なんて本当は今でもこっそりお母さんにしてもらってるんじゃないの~?」
私の突っ込みに一瞬キョトンとした顔をした後、手をパタパタとしながら
「いくらなんでもそれはないよ~」
「それもそうよね~」
「そうそう」
煮詰まったつかさの気分転換はどうやら成功したみたいね……なんて思っていたのだけど。
「それに……」
つかさが何かを言いかけてこっちを見る。
「ん?なによ」
何かを言いたげな様子のつかさに先を促す。
「今は……お姉ちゃんがギューッてしてくれるもんね」
「はぁ?なによそれ……覚えないんだけど」
いきなり身に覚えのないことを言われ考え込む。
……あ。そっか。至った結論に自分でもよく分からない寂しさを感じながら
「つかさ……いのり姉さんに甘えているの?」
と少し呆れた声を作って突っ込む。
「やだな~かがみお姉ちゃんだよ?」
「え……?」
どうも話が噛み合わない。私がつかさを抱きしめる……?
なんとなくつかさを眺めてしまう。確かに抱き心地はいいかもって何考えてるんだ私。
「やっぱり覚えてないんだ」
「……」
つかさは言葉の通りやっぱりって顔で私の顔を見る。
嘘や冗談を言ってる顔じゃないし、そういうことを言う娘じゃないことは誰よりも私が知っている。
……でも。
「あのね……一緒のお布団で寝るとお姉ちゃんいつも私をギューッてしてくれるの」
「は?」
思いがけない真相に我ながら間の抜けた声が漏れる。
「やっぱり覚えてないんだ」
「う、うん。……って私そうなの?」
「うんそうだよ」
照れくさそうな笑顔で肯定するつかさの顔に軽い眩暈を覚える。
なんで覚えてないのよってそうじゃなくて。
「ご、ごめんつかさ」
「ん?なんで謝るの?」
とりあえず謝る私にそんなことを言うつかさ。なんでって……
「お姉ちゃん……なんで私がいつもお姉ちゃんのお布団に潜り込んでると思う?」
「え?……それって」
つかさ……
「ん?」
冷たいオレンジジュースをコクコクと美味しそうに飲むつかさに話しかける。
「つかさ……お母さんに最後にギューッとしてもらったの何時だっけみたいなこと言ってたわよね?」
「あー、あれね。ほんと何時だったかな~?」
少し赤くなった頬をポリポリと掻くつかさ。
「なんて本当は今でもこっそりお母さんにしてもらってるんじゃないの~?」
私の突っ込みに一瞬キョトンとした顔をした後、手をパタパタとしながら
「いくらなんでもそれはないよ~」
「それもそうよね~」
「そうそう」
煮詰まったつかさの気分転換はどうやら成功したみたいね……なんて思っていたのだけど。
「それに……」
つかさが何かを言いかけてこっちを見る。
「ん?なによ」
何かを言いたげな様子のつかさに先を促す。
「今は……お姉ちゃんがギューッてしてくれるもんね」
「はぁ?なによそれ……覚えないんだけど」
いきなり身に覚えのないことを言われ考え込む。
……あ。そっか。至った結論に自分でもよく分からない寂しさを感じながら
「つかさ……いのり姉さんに甘えているの?」
と少し呆れた声を作って突っ込む。
「やだな~かがみお姉ちゃんだよ?」
「え……?」
どうも話が噛み合わない。私がつかさを抱きしめる……?
なんとなくつかさを眺めてしまう。確かに抱き心地はいいかもって何考えてるんだ私。
「やっぱり覚えてないんだ」
「……」
つかさは言葉の通りやっぱりって顔で私の顔を見る。
嘘や冗談を言ってる顔じゃないし、そういうことを言う娘じゃないことは誰よりも私が知っている。
……でも。
「あのね……一緒のお布団で寝るとお姉ちゃんいつも私をギューッてしてくれるの」
「は?」
思いがけない真相に我ながら間の抜けた声が漏れる。
「やっぱり覚えてないんだ」
「う、うん。……って私そうなの?」
「うんそうだよ」
照れくさそうな笑顔で肯定するつかさの顔に軽い眩暈を覚える。
なんで覚えてないのよってそうじゃなくて。
「ご、ごめんつかさ」
「ん?なんで謝るの?」
とりあえず謝る私にそんなことを言うつかさ。なんでって……
「お姉ちゃん……なんで私がいつもお姉ちゃんのお布団に潜り込んでると思う?」
「え?……それって」
つかさ……
「お姉ちゃん……今日一緒に寝てもいいかな?」
このタイミングでそういうこと言うか。
「寝てる私がそうするとは限らないわよ?」
「なら起きてるうちに……ね?」
あ~なんて言えば良いのよ私は。
「もう……ほら宿題宿題」
「あう」
このタイミングでそういうこと言うか。
「寝てる私がそうするとは限らないわよ?」
「なら起きてるうちに……ね?」
あ~なんて言えば良いのよ私は。
「もう……ほら宿題宿題」
「あう」
終わり
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- 姉妹百合にあてられて「萌死」しそうです -- 名無しさん (2011-04-14 04:35:49)
- かがみは無意識につかさの事が好きだったんですね -- 名無しさん (2010-07-25 10:24:46)
- ここにあるSSの殆ど読んだつもりだったけど
こんな良作が埋もれていたとは……不覚。 -- 名無しさん (2009-05-26 11:48:10) - 「悶死」
俺の検死報告書にはこの二文字を表記しておいて下さい。GJ -- 名無しさん (2009-05-25 18:43:18) - 可愛いv -- 名無しさん (2008-03-14 23:55:44)
- 素晴らしい -- GENIUS INDIAN (2007-09-23 00:10:11)