気がつくと、とっても暗い場所にいた。
電気を消した部屋とは比べ物にならない。
見渡す限りの闇の中。
電気を消した部屋とは比べ物にならない。
見渡す限りの闇の中。
やだ、なんだか怖いよ
お姉ちゃんの家でもない。
みんなのいる学校でもない。
こんな所に一人でいるのは嫌。
みんなのいる学校でもない。
こんな所に一人でいるのは嫌。
だれか、たすけて…………
―――大丈夫。ゆたかには私がついてる
だれ?
やみのなかからわたしをよぶのはだれ?
やみのなかからわたしをよぶのはだれ?
―――私がずっと、そばにいる
くらくて、よくみえないよ
わたしをよんでいる、あなたはだれ?
わたしをよんでいる、あなたはだれ?
―――今はまだ見えないかもしれない。でも、それだけは忘れないで
いっちゃやだよ
おねがい、わたしをひとりにしないで
おねがい、わたしをひとりにしないで
―――みんなが、ゆたかの帰りを待ってるから
意識の奥で、一瞬の光がはじけた。
夜空を彩る、花火みたいに。
夜空を彩る、花火みたいに。
「んっ……………」
目が覚めた。
見上げる天井は、私の部屋でも学校の保健室でもなくて。
見上げる天井は、私の部屋でも学校の保健室でもなくて。
「ここ……………病院?」
そこでようやく自分の身に起きた事を思い出した。
みなみちゃんの家にお見舞いに行った帰り、家の前で………
みなみちゃんの家にお見舞いに行った帰り、家の前で………
「倒れちゃったんだ、私……」
起き上がろうとしてみた。
でも、激しい頭痛と目眩がそれを許してくれなかった。
しかし、起き上がれない理由は他にもあった。
でも、激しい頭痛と目眩がそれを許してくれなかった。
しかし、起き上がれない理由は他にもあった。
「みなみちゃん………」
傍らでは、みなみちゃんがベッドに突っ伏して眠っていた。
みなみちゃんの手には、私の手が力強く握られていた。
みなみちゃんだって、風邪で寝込んでたはずなのに。
みなみちゃんの手には、私の手が力強く握られていた。
みなみちゃんだって、風邪で寝込んでたはずなのに。
「ゆーちゃん、起きた?」
「こなたお姉ちゃん、どうして?」
「こなたお姉ちゃん、どうして?」
病室に入ってきたのは、こなたお姉ちゃんだった。
「ゆーちゃん、家のドアの前で倒れてたんだよ。覚えてない?」
「それは、覚えてるけど………」
「それは、覚えてるけど………」
むしろ、知りたいのはその先だ。
なんでみなみちゃんがここに?
なんでみなみちゃんがここに?
「みなみちゃん、ゆーちゃんが倒れたって聞いて飛んで来てくれたんだよ」
「うそ、みなみちゃんが」
「そ。今にも泣きそうな顔でね」
「うそ、みなみちゃんが」
「そ。今にも泣きそうな顔でね」
一瞬、信じられなかった。
だってだって、みなみちゃんも風邪ひいて………
だってだって、みなみちゃんも風邪ひいて………
「私も帰って休んでた方がいいって言ったんだけどねー。どうしてもって言って、聞いてくれなくてさ」
「みなみちゃんが、そう言ったの?」
「こりゃゆーちゃんが言ってくれなきゃダメだって思ってね」「………………」
「とりあえず、お父さんとゆい姉さん呼んでくるから」
「みなみちゃんが、そう言ったの?」
「こりゃゆーちゃんが言ってくれなきゃダメだって思ってね」「………………」
「とりあえず、お父さんとゆい姉さん呼んでくるから」
そう言って、お姉ちゃんは病室を出ていった。
「ゆーちゃんは、いい友達を持ったね」
去り際に、そんな言葉を言い残して。
「みなみちゃん………」
寝顔をそっとのぞきこむ。
よく眠っているけど、表情はなんだか不安げに見えた。
よく眠っているけど、表情はなんだか不安げに見えた。
やっぱり、私のせい、なのかな。
でも…………
「やっぱり、ちょっと嬉しいかな……」
素直な気持ちだった。
中学の時は、ここまで心配してくれる人はいなかった。
それも、病院まで来てくれるなんて……
中学の時は、ここまで心配してくれる人はいなかった。
それも、病院まで来てくれるなんて……
「ありがとね、みなみちゃん………」
眠っているみなみちゃんの頬に、そっと口づけた
今はこんなことしかできないけれど。
今はこんなことしかできないけれど。
「私と友達になってくれて、ありがとう」
「なぁ、こなた。なんで入っちゃダメなんだ?」
「今入ったら、お父さん無駄に大騒ぎするからダメ」
「いや、しかしだなぁ……」
「(#=ω=.)」
「すいませんでした……orz」
「今入ったら、お父さん無駄に大騒ぎするからダメ」
「いや、しかしだなぁ……」
「(#=ω=.)」
「すいませんでした……orz」
「今日も良い天気だねー」
「うん。風が気持ちいい……」
「うん。風が気持ちいい……」
夏休みに入ったある日。
私はみなみちゃんを誘って、お気に入りの場所にきていた。
私はみなみちゃんを誘って、お気に入りの場所にきていた。
街を見渡せる丘の上。
そこから自分の住んでいる街を見下ろすのが好きだったから。
そこから自分の住んでいる街を見下ろすのが好きだったから。
「ゆたか。話って、なに?」
「うん、実はね……」
「うん、実はね……」
う~、やっぱり緊張するよぅ~。
こんなに緊張したのって、初めてみなみちゃんの部屋に入って以来だよ~。
でも、頑張らなきゃ。
今日は私からじゃなきゃダメなんだから。
こんなに緊張したのって、初めてみなみちゃんの部屋に入って以来だよ~。
でも、頑張らなきゃ。
今日は私からじゃなきゃダメなんだから。
「あのね………」
友達になってくれて、ありがとう。
あなたがいなかったら、毎日がこんなに楽しくなかった。
それは自分の正直な気持ちだったって、胸を張って言える。
でも、今日伝えるのはその先の気持ち。
あなたがいなかったら、毎日がこんなに楽しくなかった。
それは自分の正直な気持ちだったって、胸を張って言える。
でも、今日伝えるのはその先の気持ち。
ずっと分からなかった。
いつか感じた苦しい気持ち。
それはきっと、こういうことだったんだね。
いつか感じた苦しい気持ち。
それはきっと、こういうことだったんだね。
「みなみちゃん、大好きだよ………」
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- 凄くキレイにまとまった話。
面白かったです! -- チャムチロ (2012-09-26 21:27:33) - すごくよかった! -- 名無しさん (2010-04-07 03:08:02)
- GJ! -- g (2009-03-12 18:49:34)