『学校の周りが大体1周1kmでしょ。で、それを50周』
口で言うのは簡単だけど……。
でも、50周も走るんだよ?
8月の終わりとは言え、まだまだ残暑が厳しい。
炎天下と言っても差し支えない今日の天気だと、厳しいチャレンジになるのは分かりきってる。
こなちゃんに何度言っても、
でも、50周も走るんだよ?
8月の終わりとは言え、まだまだ残暑が厳しい。
炎天下と言っても差し支えない今日の天気だと、厳しいチャレンジになるのは分かりきってる。
こなちゃんに何度言っても、
『今日の私は一味違うから大丈夫』
『いいから、ちょっとだけ静かに見ててよ』
『いいから、ちょっとだけ静かに見ててよ』
こんな感じで、かわされてばかり。
そんなやり取りをしている間に、
そんなやり取りをしている間に、
「こんにちは、今日も暑いですね」
こなちゃんに呼ばれたゆきちゃんが来た。
不安で仕方ない、私の気持ちだけを取り残して。
不安で仕方ない、私の気持ちだけを取り残して。
「じゃあスタートするけど、かがみ?」
「ん? なによ?」
「いや、スタートの合図を」
「そうね……。でも、大したことは出来ないわよ?」
「いやぁ、昨日のテレビみたいに『飛びます飛びます』って言ってくれれば……」
「そんなのはどうでもいいからさっさと走れ~!!」
「あっはは。それじゃいってくるね、つかさ」
「ん? なによ?」
「いや、スタートの合図を」
「そうね……。でも、大したことは出来ないわよ?」
「いやぁ、昨日のテレビみたいに『飛びます飛びます』って言ってくれれば……」
「そんなのはどうでもいいからさっさと走れ~!!」
「あっはは。それじゃいってくるね、つかさ」
お姉ちゃんの叫び声と共に、こなちゃんの挑戦が始まった。
意図の分からない、無謀な挑戦が……。
意図の分からない、無謀な挑戦が……。