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些細なきっかけ

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「こなたー!!待ちなさいよ!!」
3年の9月、夏休み前に引退した部活に顔を出すため部室に向かう途中、後ろから聞こえたその声に思わず反応し振り返る。すると俺の横を長い髪の女の子が猛スピードで通り過ぎた。
「ふっふっふっ、間食のし過ぎで体の重い、今のかがみに私が捕まえられるかな?」
確かに青髪の子は女子にしては足が速く、もう校門に到達しようとしていた。
そのスピードに感心しながら再び歩き出すと、その子を追うツインテールの子が俺の横を通り過ぎようとしたとき
「ガチャ!!ブチッ!」
その子が俺のギリギリ横を通ったため、カバン同士がぶつかり互いのキーホルダーが絡まってしまった。さらにその勢いで俺のキーホルダーは無残に引きちぎられてしまった。
「あっ!!」「え!?」
俺と彼女は同時に声をあげた。俺のキーホルダーは彼女のそれに絡まったままだ。
「え!?えっと…ご…ごめんなさい」
彼女は心底すまなそうに頭を下げた。
「かがみどしたの?」
気が付くと先程の青髪の子が様子を見に来ていた。その子は何があったのか察すると
「おお~こりゃ思いっきりフラグ立ったね」とかがみと呼ばれた子に親指を立てた。
「な、何言ってんのよバカ!そ、それより本当にごめんね。弁償するわ」
「いいよ別に。安モンだし」
嘘だ。高価なものではないが、今の彼女と付き合い始めたときにお揃いで買ったものだった。正直結構ショックだった。
でもそれは彼女には関係ない。そう思って断った。
「でも…」
「本当に気にしなくていいよ。じゃ、俺もう行くから」
まだ気にしている風の彼女に別れを告げ、立ち去った。


(気にしてないって言ってたけど、大切にしてるって感じのキーホルダーだった。悪いことしちゃったなぁ)
柊かがみはその夜、お風呂に入りながら考えていた。あのあと帰宅中ずっとこなたにからかわれたこともあって、余計に意識してしまう。
(た、確かにゲームだとここから発展するわよね。やっぱりキーホルダー弁償した方がいいかな…そうすればまた話せるし…)
ここまで考えて、自分が何かを期待してることに気付き、顔を真っ赤にした。
(な、何考えてんのよ私!!こ、こなたの言うことなんか真に受けて!でもお詫びに新しいキーホルダーあげるくらいはした方が、い、いいわよね)

一週間後・・・

昼休み、購買で買ったパンを友人と一緒に食べていると
「長瀬君!柊さんって子が呼んでるわよ」とクラスの女子に言われた。
「柊?う~ん…」
全然覚えがないがとりあえず廊下に出る。
「こ、こんにちわ…」
少しはにかんで挨拶するその女の子をすぐに思い出すことはできなかった。俺が怪訝な顔をしていると
「お、覚えてないかな?キ、キーホルダーの…」
「あっ!思い出した。うん、で、何の用?」
彼女の後ろには、あの青髪の子がニヤニヤしながら立っていた。
「あ、あのね!やっぱりキーホルダー壊したままってのは、夢見が悪いっていうか…だ、だから弁償しようと思って同じの探したんだけど、どうしてもみつからなくて…」
「だ、だから私が選らんだもので悪いんだけど…」そう言って彼女はかわいいクマのキーホルダーを差し出した。男の俺が付けるにはちょっとかわいすぎるかも。
俺がそのキーホルダーを受け取ると、さっきまで黙っていた青髪が一層ニヤニヤしながら
「それ買うのに何件も店回って大変だったんだよ~。かがみったら一生懸命選んじゃって、デレだよねデレ」
「ちょ、ちょっと何言ってんのよあんた!」
「ま!そういうわけだからかがみのことよろしく頼むよ!えーと長瀬君」
何で柊さんが赤くなって俯いてるかも、何を頼まれたのかも、何で俺の名前を知ってるかも分からないけど…
「ありがと!一生懸命選んでくれたみたいだし大事にするよ。じゃ!」
そう言って教室に戻ろうとすると、青髪が立ちふさがった。
「ちょーーっと待った!!」 「な、何!?」
「かがみんがさぁ~長瀬君のメルアド知りたいんだってさぁ~」 「え?」
「ちょっとこなた!!私そんなこと言って…」そう言おうとする柊さんを制して
「まあまあ、で、教えてくれるのかな?」と身を乗り出してくる。

(う~ん断りづらいし、まぁメアドくらい良いかな。あやのもあんまり束縛しないって言ってたし)
「うん、別に良いよ」

続く・・・















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  • 続きをよろしくお願いします -- 名無しさん (2008-02-12 13:57:59)

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