礼秩(禮秩)とは、諸々の儀
礼の総体によって示される、
宮廷等での序列
秩序のこと。
漢代以降は
秩石制を中心とし、車(
車馬、
輿、従者)と服(
衣冠、
印綬)、及び
祭祀や
儀典での待遇、人物相互の礼儀作法等によって序列が表された。
秩石が低くとも、
尚書や
参軍事等の特殊な職責を持つ官は上位の官に拜しないといった特例が細かく規定されており、このような礼儀や服飾の差別化の徹底によって、位階の上下意識を高めようとした。勿論、その頂点に
皇帝/
天子が立つことになる。
漢代以降の
礼の発展には、この時代の無位無官の人(
布衣)には朝廷や皇帝への帰属意識が希薄であり、任官以後に忠誠心を養わなければならなかった事も影響している。
魏の
九品官人法によって導入された
品秩制は原則として昇進順序であって身分序列を表すものではなく、漢以来の
秩石序列は南朝宋まで殆ど変化せず続いた。しかし、詳細な服飾規定には品秩序列が反映されたものも見られ、晋代以降の礼秩はさらに複雑さを増していく。
特に
晋は
礼を重視して宮廷秩序の再構築を試みた。政治の実権から遠ざかった
三公や
九卿は、(しばしば疑問視されながらも)
祭祀・儀礼上の地位を維持・強化されてその崇高性が保たれた。
尚書や一部
将軍らの実務的な要職は、この礼制秩序の中に織り込まれる形で権威付けがなされたのだろう。
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関連項目・人物
参照
小林聡氏
『六朝時代の印綬冠服規定に関する基礎的考察─「宋書」礼志にみえる規定を中心にして』 史淵(130)
『西晋における礼制秩序の構築とその変質』 九州大学東洋史論集(30)
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最終更新:2015年03月08日 22:47