マスク・ド・サンキスト
“愛媛(えひめ)”が、
ぶちまけた、鬼七味を
くらった、
“愛媛(えひめ)”が、
ぶちまけた、鬼七味を
くらった、
地下プロレスの絶対王者
ジ・ハンドレッド!!
ジ・ハンドレッド!!
愛媛は、視覚が効かない、
ハンドレッドから、
距離(きょり)を取り、
ハンドレッドから、
距離(きょり)を取り、
自身の空手着に
隠し持っていた
多量のクナイから1本。
隠し持っていた
多量のクナイから1本。
ハンドレッド目掛けて
投(とう)てきを
した!!
投(とう)てきを
した!!
愛媛は投てき前
思考する…ッ!!
思考する…ッ!!
(4年前、ハンドレッドは、
マッチョ虫男と言う男に
ショットガンの銃弾を
浴びたけんが…。)
マッチョ虫男と言う男に
ショットガンの銃弾を
浴びたけんが…。)
(ショットガンで
大型の肉食獣を
射殺出来ないように、
大型の肉食獣を
射殺出来ないように、
ハンドレッドを
倒すまでには
いたらなかったけんね。)
倒すまでには
いたらなかったけんね。)
な
ら
ば
(飛びクナイの狙いは
急所に絞(しぼ)るけん。)
(あの分厚い筋肉。
心臓は恐らく、
刃がとどかん
けんしょうが…!)
(動脈ならば、
刃が届くでけんねぇ!)
と
す
れ
ば
!
(狙いは
頸(けい)動脈ッ!)
(首の左右両側!
ノド仏のやや外側
あたりにあり、
脳や頭部へ血液を送る
動脈ですけん!!)
い
ざ
!
「 ト ビ ク ナ イ
で す け ん ! ! 」
愛媛の手から、
飛びクナイが
放たれた…ッ!!
速度…!
角度…!!
良好…!!!
ハンドレッドは、
カ
ッ
!
両目を見開くッ!!
眼球は赤い。
鬼七味の赤色と、
目が充血している為か?
涙目でもある。
目が異物を出そうと
涙腺(るいせん)が
働いているのだろう。
目を見開いたトコロで…。
この状態で見えるのか?
見えるのかぁ~ああ!?
ツ
ッ
!
つまんだ!
ハンドレットは、
右手人差し指と中指で
持って、クナイの
後部、根本をつまむ。
そしてこう言う。
「液体が塗っておるな。」
「おそらくは毒であろう。」
「そして思い知ったか愛媛よ。」
「ワシに目つぶしは効かぬ。
この結果が雄弁(ゆうべん)
に語っておるハズだ。」
愛媛は
驚愕(きょうがく)する!
「お…鬼七味は、
生ぬるい唐辛子では、
ないでけんよ…!?」
「そこまで、
人間離れをしていると
言うけんか、
ハンドレッドと言う、
雄(おとこ)は…!?」
さ
て
目つぶしは効かない。
見えているのか?
ハンドレッドの目は?
答
え
は
見えていない…!
唐辛子が目に入って
早々と見えるようには
ならない…ッ!!
な
ら
ば
なぜ、クナイを
つまめたのか?
そ
れ
は
!
ハンドレッドの『耳』
の良さによるものである。
16年後サイボーグと
化す、ハンドレッドこと、
耐撃の百文字の耳は、
10km先で
落ちた針の音
すら聴き取れる。
人間であった今
この時であっても、
1km先で
落ちた針の音
をも聞き取れた。
故
に
!
ハンドレッドは、
そんな超聴力で
もって、
相手の動きを
察知する事が
出来るのである!!
ち
な
み
に
!
初代サンキストが、
オレンジジュースを
口中に残していたのに
気付いたのは、
このハンドレッドの
超聴力によるモノである。
ハンドレッドは、
オレンジジュースを
飲み干したワリには、
ゴキュゴキュと
飲み鳴らした音が
短過ぎると
察知したからである。
・
・
・
・
ッ
ハンドレッドは、
身をかがめる。
その様は、まるで、
獲物に襲い掛かる前の
肉食獣のようだ。
愛媛はハンドレッドの
次の行動を読み取る…。
これはタックルが来る。
210cm145kgの、
人型に巨岩を削ったが
ごとくの体躯(たいく)を
持った巨人が真正面に
体当たりを仕掛けてくる。
愛媛は取りたい行動は、
サバキで避ける事だ。
だ
が
芦崎(あしざき)空手の
サバキと言えど、
あれだけの巨人が
繰り出すタックルを
サバく技術は無い。
あるとすれば…。
『レスリングの
理(ことわり)』
そ
う
だ
レスリングと言う、
より、タックルへの
防御策がしっかりした
技術を使う事だ。
タックルとは、
レスリングの
基礎中の基礎。
攻撃の第一手。
“タックル”を仕掛け
『相手倒す事から始まる
“数多の技々”が存在する』
故に“防御策”もまた
“確立”されている。
覆(おお)いかぶさる事で、
攻撃を防ぐ事が出来るのだ!
ッ
ッ
愛媛は
雄叫(おたけ)びを挙げる!!
「雄雄雄雄(おおおお)
雄雄雄雄雄(おおおおお)
雄雄雄雄雄雄(おおおおおお)!!」
「来るが良いですけん!
ジ・ハンドレッド!!」
「これがオレンジを愛する男の
一世一代の大博打(おおばくち)
ですけん!!」
ッ
ッ
ハンドレッドが突撃するッ!!
「ヌゥうゥぉおおォおオ雄(オ)──ッ!!」
ズ
ォ
オ
オ
オ
オ
!
ドッッ!!
ズゥウウウ
ウウウウンン!!!
タックルを仕掛けた
ジ・ハンドレッド!!
覆いかぶさろうとした、
マスク・ド・サンキスト“愛媛”!!
この攻防の優位に立ったは…ッ!!
ドッサァ~アア!!
愛媛を仰向(あおむ)けに倒した、
ジ・ハンドレッドであった!!
ッ
ッ
ハンドレッドは、
愛媛を寝技に持って
行きながら雄叫(おたけ)ぶ!!
「ワシは捧(ささ)ぐるッ!
『革命戦士』と呼ばれた、
ハイスパート・レスリングの
第一人者へと!
この『サソリ固め
(SCORPION DEATH LOCK)』をッ!!」
〇『サソリ固め(さそり・がため)』
倒れている相手の両足の間に
『右足』を入れ、相手の左脇腹の横へ
踏み込み、相手の両足を膝でクロスを
させた後、相手の右足を
自分の右腕でロック。
右足を軸にして
反転 (ステップオーバー) をし、
相手をひっくり返し『腰を落とす!!』
掛けられた相手の姿が
『サソリのように見える』事から
この名が付いた!!
完全に極まれば相手の
「足首」、「膝」、「腰」が
締め上げられ、また「気道」や
「横隔膜(おうかくまく)の動きが」
制限されるため、相手を
『窒息(ちっそく)』させる効果
も併(あわ)せ持つッ!
故に、必殺の技ッ!
フィニッシュ・ホールドとして
使用される事が多い!!
ッ
ッ
ガッチィ~イイ!!
ハンドレッドは、
愛媛にサソリ固めで
動きを封じた…!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
「………ッ!!」
ハンドレッドは、
感じ取るッ。
タックル。
愛媛の防御策。
仰向(あおむ)けに倒し。
サソリ固め。
その攻防の中、
愛媛の空手着に
収納していた
クナイは、
ばらまかれ…。
リングに
サワヤカ酸味の
香りをただよわ
せていた。
ハンドレッドは理解する。
「これはオレンジジュース。」
愛媛が語る。
「ポンジュースけんよ。」
「初代サンキストが、
愛したジュースですけん。」
「クナイに塗って
たんけんねぇ。」
ハンドレッドは否定する。
「馬鹿な。
クナイにポンジュースを
塗ったモノが刺さったとて、
少々しみる程度である。」
「何の意味があろうッ?」
愛媛は続ける。
「初代サンキストが
愛した物が、
カタキのおんしを
倒す一助(いちじょ)に
したかったんですけん。」
「サンキストの一族の繁栄は、
初代サンキストあっての事。」
「そんな初代サンキストが
瞬殺のまま終わらせたく
無かったですけん!!」
「おんしを倒した
一因(いちいん)に
したかったんですけん!!」
そして愛媛はこう言い放つ!!
「わちはこの後死ぬけんねぇ!!」
「けどですけん!!
必ずや!必ずやサンキストの
一族が、おんしを殺すですけん!!」
「見よ!これが、オレンジとみかんを
愛する、ハイブリッド!
サンキスト“愛媛”の
死に様けんよぉおおおおおお!!!」
「殺さば殺すけんねぇぇえええ!!!」
ハンドレッドは
介錯(かいしゃく)をする!!
「愛媛よ!
見事であったッ!!」
ミチミチミチミチミチミチ!!
ギジュチギチギリリ!!
グジョバァ~アア~~!!!
サソリ固めにて、
愛媛の腰を支点に
160度に折り曲げた、
ハンドレッド…ッ!!
筆舌し難(がた)い
激痛の中、愛媛は絶命した。
サワヤカ酸味とは程遠い、
壮絶なる最期であった…ッ!!
ー
マスク・ド・サンキスト“愛媛”
男
年齢(謎の覆面レスラーの為、不詳。)
必殺技 カポエイラと
芦崎空手のミクスド
……… … … 『 死 亡 。 』
マスク・ド・サンキスト
“愛媛”は死した。
“愛媛”は死した。
しかし…。
その遺志(いし)を
受け継ぐ者が残った。
その遺志(いし)を
受け継ぐ者が残った。
それは…。
愛媛の弟子の、
マスク・ド・サンキスト
“今治(いまばり)”。
マスク・ド・サンキスト
“今治(いまばり)”。
今治は流れる涙を
今治タオルで、ぬぐい…。
今治タオルで、ぬぐい…。
こうつぶやく。
「俺には師匠の
ような才は無い…。」
ような才は無い…。」
「悔しいが、
刺客(しかく)には
選ばれないだろう。」
刺客(しかく)には
選ばれないだろう。」
だ
が
「必ずや、育て上げて見せる。」
「師匠の遺志を継(つ)ぐ、
果実的(フルーティー)な
果闘士(ファイター)をッ!」
果実的(フルーティー)な
果闘士(ファイター)をッ!」
「必ずやッ!!」
・
・
・
・
今治の育成は後の、
マスク・ド・サンキスト
“マンダリン”
“マンダリン”
を育て上げる。
マンダリンは、
“角力(すもう)仕込みの
傲岸不遜(ごうがんふそん)”
マスク・ド・サンキスト・力王
傲岸不遜(ごうがんふそん)”
マスク・ド・サンキスト・力王
とライバル関係になれる程、
強きサンキストとなった。
強きサンキストとなった。
それだけではなく。
愛媛のミクスドと言う流儀は、
それからのサンキストの一族に
大きな影響を与え…。
それからのサンキストの一族に
大きな影響を与え…。
多種多様なサンキストを
生み出す事になった。
生み出す事になった。
そ
う
マスク・ド・サンキスト“愛媛”
彼は。
彼の故郷が生んだ、
オレンジ・みかん混合ジュース、
ポンジュースと連想させる、
オレンジ・みかん混合ジュース、
ポンジュースと連想させる、
“みかんとハイブリット”
『サンキスト“愛媛”』
『サンキスト“愛媛”』
と呼ばれ、
現代のサンキスト達も
知る名を残す事となる。
現代のサンキスト達も
知る名を残す事となる。
ーーーーーー
「ミクスドは“愛媛”」
・・・完。