詳細
来歴
- 三名の真祖と古代の超人類によって作り出された殺神兵器
- 第四真祖の異名〝焔光の夜伯〟は天部のブロジェクト名。
「よろしい。ではご説明いたしましょう──〝焔光の夜伯〟とは、新たなる真祖を生み出すた
めの計画。そしてその計画によって作られた第四真祖の素体の総称です。三名の真祖たちと
〝天部〟の技術によって生み出された、至高の殺神兵器ですよ」
形容
長い黒髪が翻り、彼女の背中に巨大な翼が生える。鋭い鉤爪を備えた吸血鬼の翼が──
翼の数は三対六枚。それぞれが意思を持つ蛇のようにのたうって、その翼が、六体の
〝焔光の夜伯〟の胸へと突き刺さった。
モード
- 第四真祖を機械のように制御するモードが存在する
- 創造主に危害を及ぼさない安全装置や兵器として攻撃的にするなど。
「人工の吸血鬼である第四真祖には、創造主である〝天部〟に害を及ぼさないように、安全装
置が何重にも組みこまれてるんだよ。攻撃的な擬似人格である〝原初〟モードがそのひとつ。
ほかにも機密保持のための〝論理爆弾〟──そして完全に自我を奪って魔力の供給源として使
う〝凍結〟モードってのがあるらしい」
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原初(ルート) |
- 全ての封印体を飲み込む魂
- 十二番目は原初の監視としてゴゾ島で共に封印されていた。
- 咎神を滅ぼすために天部によって呪われた魂
- 咎神の監視役だった第四真祖が咎神と友誼を結んだため反乱を恐れた天部に呪われた。
「遺跡に封印されていたのは『魂』。それこそが第四真祖の本体です。三人の真祖と〝天部〟
の人々が協力して生み出した、人工の〝呪われた魂〟──我々はそれを仮に〝ルート〟と呼ん
でいます。原初のアヴローラと」
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論理爆弾(ロジックボム) |
- 第四真祖の秘密を探るものを殺すプログラム
- 姿形は原初のアヴローラと同じだが中身は対象を殺戮するまで止まらない戦術Al。
少女の正体は、魔導書によって再現された〝原初のアヴローラ〟の亡霊ではない。第四真祖
の〝呪われた魂〟の中に仕組まれた魔術的なウイルスだ。〝原初のアヴローラ〟になりすまし
て、彼女の秘密を探ろうとする敵を消滅させる自爆装置なのだろう。
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特別な眷獣
- 大聖殲で生き残った天部たちが咎神を滅ぼすために作り出した星の眷獣
「そうだ。咎神カインを滅ぼす殺神兵器として開発された第四真祖は、異境でも眷獣の力が
使える。そういうふうに造られた。なにしろアレの眷獣は、〝天部〟の怨念を喰ってあちらの
世界で生まれたんだからな」
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封印体(ナンバーズ) |
- 焔光の夜伯の肋骨十二本から作られた人工吸血鬼
- 第四真祖の眷獣を宿すために作られた。
- 彼等も〝焔光の夜伯〟と呼ばれる。
「教わらなかったか。〝焔光の夜伯〟とは計画の名前だと。それらは計画の一部として生み出
された我が分身に過ぎぬ」
(中略)
「神の似姿として造られた人の肋骨の数は十二対。そして神が男の肋骨から女を生み出した
のと同様に、我が十二対の肋骨からは十二体の素体が造られた。眷獣の宿り木としての素体が」
- 吸血鬼の肉体を持つ素体に第四真祖の眷獣を封じた
- 吸血鬼の眷獣を封印する器は吸血鬼でなければならなかったため。
- 眷獣たちは素体のままでも自らの意思で力を発揮できる。
〝天部〟の人々は彼女の復活を恐れたのだ。
だからこそ〝原初〟の力の源を世界各地に分散して隠した。第四真祖が従える十二体の眷獣
を、彼女が自由に召喚できないように、それぞれに人の形を与えて、この世界につなぎ止めた。
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- 固有堆積時間を他者から奪う
- 周囲の人間をG種化させる
- 固有堆積時間を奪われた者は何もかもを忘れて最後には生命活動も停止する。
曰く、感染源はいまだ特定されていない。人間にも魔族にも無関係に感染し、発症した患者
は理性を失って周囲の者を無差別に襲い始める。そしてただひたすらに感染者を増やしていく。
症状そのものはG種と呼ばれる吸血鬼に近く、感染者に多く見られるのは筋力や、嗅覚な
どの身体能力の向上。一方、時間が経つにつれて感染者は記憶の欠落が顕著になり、やがては
完全に知性を失い、生命活動の維持すら困難になるという。
「たとえ疑似吸血鬼化しなくても、〝原初〟と接触した人間は、その思い出を足がかりにして、
記憶を奪われてしまいます。第四真祖に関わる記憶のほとんどを失う、ということです。第四
真祖が幻の吸血鬼であり続けた理由は、その記憶搾取能力が原因です」
- 封印されているため固有堆積時間を持たない
- 覚醒時に周囲から固有堆積時間を略奪することで真祖に相応しい魔力を獲得する。
「はい。造られた真祖である第四真祖には思い出が……過去の歴史の蓄積がありません。だか
ら彼女は、他者の記憶を喰うことで、覚醒に必要な魔力を賄おうとしているのです
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焰光の宴 |
- 敵に応じて覚醒し、周囲から魔力や情報を奪う儀式魔術
- 第四真祖かその眷獣が敵が自分より強いと認識した際に不足した戦闘能力を補うために実行する。
- 宿主である第四真祖が勝てる域に達するまで奪い続ける。
「そうだ。他者の記憶を喰うことで、不足した魔力を賄う。そいつが世界最強の吸血鬼を覚醒
させるための儀式魔術──〝焰光の宴〟のメカニズムだ」
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吸血王
第四真祖の試作品
吸血鬼の真祖が持つ膨大な〝負の生命力〟に耐えきれず、彼の肉体は若返り続けている。彼
は不老不死ではない。老いる代わりに幼児化が進行し、いずれは完全に消滅するだろう。だか
ら彼は、自らが王になることを諦め、古城にその役目を託そうとしたのだ。
- 第四真祖の眷獣のプロトタイプを持つ
- 全て漆黒で名前に“始祖なる”とつく。
- 吸血王の黒の眷獣は強力だが攻撃的で防衛に向かない
「我は第四真祖の試作品にして、第四真祖の影。そして神々の呪いの代行者。この我に残され
たすべての力で、あなたを世界の王にしてみせる」
元ネタ
黄道十二星座
黄道を通る十三星座のうち蛇使い座を抜いた十二の星座。
ギリシャ神話やメソポタミアの伝承で語られる他、占星術に使われる。
関連項目
焔光の夜伯の種族分類。
焔光の夜伯を作った種族。
第四真祖の眷獣
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最終更新:2022年11月14日 00:49