善悪二元真我

作品名:黒白のアヴェスター
使用者:ミトラ
別呼称:二元論

神座万象シリーズに登場する能力。
覇道流出の一つ。第一神座。
黒と白の属性を振られた生物が逆の属性の生物と殺し合う世界の創造




能力についての詳細

二極が争いと流転を行う世界法則の創造

  • 一つのものを除いた万象に敵となる何かしらを作り上げる世界法則の流出
    • あらゆる生命は対峙し合い、どちらか一方を殲滅すると大転墜が起きて属性がシャッフルされる。
      • 使用者は「真我(アヴェスター)」という法則として宇宙を管理し、善悪闘争の管理者に己の分身となるナダレ神剣を置いた。
 白と黒、青と赤、光と闇、表と裏。
 この世に存在するありとあらゆる対照的な、鬩ぎ合い相克する現象、概念、残らずすべ
てがそこにあった。流動し、流転して、万華鏡のごとく形を変えながら回り続ける綾模様
の大曼荼羅。無限と思えるほどの色に溢れ、だというのに独立しているものが一つとして
ない。敵となる何がしかが、絶対的な法のもとに必ず定められている。

後世の神座のモデル

  • 後世の神座および万神軍結成のためのモデルとして作っている
    • これらの構造は後世まで影響を及ぼしている。
「星霊は神のミニチュア。己の肉体を世界とし、権能という法で内部の命を支配するが、
稀に強固な異物が誕生して下剋上的に地位を取られる。これは代替わりが許されている証
明で、実際にクワルナフのような者らが生まれた以上、神座も流転するのは確定だ。加え
てナダレが死ねば善悪入れ替わる大転墜など、まさに象徴と言うしかなかろう。明らかに、
真我は自分が倒される前提のもと、二元論を編んでいる」
第一神座の存在 モデルになったもの
星霊 神座
黒の七王 後の覇道神たちの性質・属性
会合 万神軍を率いる神々の会合
大転墜 神座の流転

生物化

  • 星や剣、殺人鬼などの無生物に生物としての属性と心を与えた
    • 星霊動物が意思を持ち、その表れとして戒律を組めるようになった。

無限数分身

  • 無限数の分身を生み出す
    • 大きさもバラバラで爪先程度の極小ら極超巨星より巨大なものまで。
      • 全てが宇宙規模の存在であり、手を合わせる(=光年距離を一瞬で詰める)など光速以上の動きが可能。
 真我の基本総数は、マグサリオンが滅ぼしてきた命の数と同じだった。それが際限なく
湧き上がり続けるなら、力押しでどうにかできるはずもない。
 あまねく万象たる神の御業。銀河級からナノレベルの極小単位まで、すべての真我を
俯瞰で見れば、まさに宇宙規模の女神を象る。


使用者との関連性

矛盾の受容

  • 二律背反に葛藤しない
    • 対極となる属性を矛盾したまま持ち続けて神座を始めた。
 善であり悪である。希望であり絶望である。いいやそもそも、何がプラスでマイナスか
などを気にしているとは思えなかった。そうした判定の基準になるもの、二律背反に感じ
て然るべきある種の心がこの存在には見当たらない。
 ゆえにこそ、矛盾の在り方を超高次元で成立させ得た。宇宙規模に膨れ上がった自我を
持ち、森羅万象を己の色に染め上げたこの世の頂点。

決着の渇望

  • 生と死の境界な零の世界に生まれた
    • 明確に白黒をつける世界を求めた。
「もちろん、あくまでただの比喩だ。"零"の時代に死は存在せず、あの末法に決着と言え
るものはない。ゆえに明確なる白と黒を、勝利とそして敗北を、切に求めているがこの程
度か」


元ネタ

善悪二元論
森羅万象を善と悪の二つに分類する事で世界を解釈する認識法。
善悪を線引きする基準は様々。
ゾロアスター教やフリードリヒ・ニーチェの『善悪の彼岸』などが有名。
これとは逆に仏教では「善悪不二(善悪一如)」という『仏の立場からすれば、善悪は別の物ではない』という考え方もある。

アヴェスター(ペルシア:Avestā
ゾロアスター教(拝火教)の根本教典。
アパスターク(Apastāk)、アベスターグ(Abestāg)とも呼ばれる。
善悪二元論の神学、神話、神々への讃歌、呪文に関する教典であるが、紙のない時代だったため
全て口伝もしくは石碑であり、宗教的迫害による書物の散逸や口伝の消滅で大半が失われている。
以下の五部でなる
ヤスナ(Yasna 開祖ザラスシュトラ著作の祭儀書。
72章中17章は世界最古の韻文詩ガーサー(Gāθā)。
ウィスプ・ラト(Visp-rat 小祭儀書
ウィーデーウ・ダート(Vīdēv-dāt 除魔書
ヤシュト(Yašt 頌神書
ホゥワルタク・アパスターク(Xvartak Apastāk 日常で使用する祈祷文集

真我、アートマン(サンスクリット語:आत्मन्,Ātman
インド哲学に使われる用語。
意識の最も深い内側にある個の根源を意味する。真我とも訳される。
本来の意味は「呼吸」であったがそこから転じて生命、自己、身体、自我を指すようになった。
ヒンドゥー教において全生命体はアートマンが内在していると考えられており、ブラフマンと同一視(梵我一如)される。
また宇宙は造物主であるアートマンが作ったと考えられていた。(プラジャーパティ)
逆に仏教では我を否定する無我、常一主宰の考えがある。


関連項目

善悪二元真我の能力分類。

使用者の戒律

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最終更新:2023年05月13日 13:19