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ストーリー


AD1999

生徒会長失踪からひと月ほど経つ……。
副会長の尽力虚しく、生徒会は、いまだ犯人グループは見つけられず、
校内で頻発する失踪事件・殺人事件を抑えることもできない。
希望崎学園はささやかな平和をすでに失い、
また現・生徒会への信頼も崩れつつある。
そんな折に誰かが言い出した。

「生徒会長不在のままってのは、まずいんでないの?」

まるで生徒会長さえいればすべてが解決するような口調で。
生徒らは、力量ではない、カリスマとしての、象徴としての生徒会長を求めた。
そうして、祭り上げられたのは学園のアイドル。
歯噛みする生徒会役員。
彼女が「なにか裏で悪いことしている」のは公然の噂であるが、
枕営業している、程度のかわいい噂だ。
「彼女が殺人鬼であること」「失踪事件に関係していること」を知る者は生徒会内でも多くない。
いまさら生徒に公表しても粗悪で無根なバッシングと取られるほかない。
ノンポリである市民はアイドルの清純さになにかを見出し、
副会長の弁舌虚しく、生徒会長代理選挙の勝者は、アイドルとなった。

代理会長が確定した瞬間、副会長率いる現・生徒会は生徒会室に籠城し、
アイドルに生徒会長の座を空け渡すことをしない。
辞退を期待したのだろうが、アイドルの真の目的こそ、戦いなのだ。
アイドルはひっそりと笑い、ファンクラブに連絡を回し、戦いの準備を始める。
無法を行うのは現・生徒会である、という大義名分が生まれ、
現・生徒会への不信は深まり、新・生徒会への期待は相反的に増大する。

そして――ハルマゲドン開催。
最終更新:2013年09月28日 08:59