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企画

 本稿では、ライトノベル作法研究所??(以降、ラ研と略)にて行われてきた企画の歴史について説明します――

企画の歴史


創成期とK企画

 ラ研において実施された最古の企画は、2004年度の「K企画」だったと伝えられています。その企画は、ルールもテーマも決めず、有志が投稿室に作品を持ちよって競作をするだけというシンプルなものだったそうです。
 それ以降も、主にチャットユーザーを中心とした有志によって、いくつかの企画――たとえば、突発掌編企画??リレー小説企画??などが立案されました。このように2004年度は何のアナウンスもなしに、いきなり企画が数人の手によって実施された時期でもありました。
 まだラ研もさほど大きなコミュニティサイトとはなっておらず、投稿室、掲示板、チャットなどの各コンテンツを利用するユーザーの顔ぶれもさほど変わらず、その上、ラ研の創世期でもあったからこそ、試行錯誤が繰り返されてきたともいえます。

祭りの誕生(うっぴーの時代)

 ラ研において、初めて大規模なユーザーが参加して行われたのが、2005年5月、うっぴーが主催となって行われた「2005年GW企画」でした。予想以上のユーザーが参加したために投稿室がクラッシュし、全てのデータが吹き飛んでしまったというエピソードが残っていて、今でもその頃を知る最古参のユーザーの語り草となっています。また、ラ研の最高得点と最高感想数の記録をいまだに持っているクッパ(現在の時田唯)の『ノンフロン6型冷凍冷蔵庫、と私』が投稿されたこともあり、いくつかのアクシデントに見舞われましたが、企画そのものは盛況のうちに幕を閉じました。
 そして、2005年8月、うっぴーは「夏祭り」をテーマにした企画を立ち上げます。結果として、GW企画以上の大盛況を見せたこの「夏祭り企画2005」の成功によって、企画は初めて「祭り」と称されるようになり、以後、GW、お盆、クリスマスの時期に実施される企画のことを、「GW企画」、「夏祭り企画」、「冬祭り企画??」(=三大祭り??)として継承されていくようになります。

ユーザーが主催者へ(かざと、kuroの時代)

 2005年12月、かざと??がうっぴーに代わり、「冬祭り企画」の主催を務めました。参加者はわずかに減少しましたが、うっぴー以外のユーザーが大きな企画を運営するという先例を作っただけでなく、ユーザーの意見を色々と取り入れながら、匿名投稿を実施したり、企画専用の投稿室を使用したりするなど、普段の投稿室とは異なる雰囲気作りが初めて試みられました。
 そのかざとは一回だけで引退を表明し、2006年6月、GWから一ヶ月遅れて、kuro??が主催となって「短編小説祭り??」を実施しました。この企画では、企画専用の公式HPが立ち上がり、ラ研とは別のサイト上で企画が初めて実施されることになりました。こうした事情から、企画はラ研のコンテンツでありながら、うっぴーのもとを離れ、ユーザーが自主的に運営を行うものとなっていったわけです。またkuroの企画から、作品を総得点、平均点、感想数により、それと感想人についてもその感想数でランキングするようにもなりました。
 誰もが参加できるオリンピックのような「祭り」という側面と、金メダルを目指そうとする「競争」という二つの側面が強調されはじめたのもこの頃からでした。

マンネリ打破のための試行錯誤(遊弟の時代)

 2006年度の短編小説企画、夏祭り企画をこなし、kuroもついに引退を表明します。この頃には企画のマンネリ化が指摘されるようになり、参加者の微減傾向が見られるようになっていました。kuroから主催を引き継いだのは遊弟??でしたが、そうした現状の中で様々な試行錯誤を繰り返すことになります。
 そのkuroの補佐を受けながら、遊弟は2006年度の冬祭り企画を実施し、2007年6月には一人で短編小説祭りを主催し、マンネリ感を打破するために、8月、後に「赤点祭り」と称されるようになった「夏祭り企画2007」に取りかかります。感想のテンプレートを用意し、読み通せなかった作品には一律で-30点を付けるといったユーザーの競争意識を最も強く煽った企画となったわけですが、残念ながら、参加者は激減し、2chの掲示板でもいくつか非難を受けることになりました。
 ただし、この夏祭り企画を境として、企画は匿名で正々堂々と勝負する場であるといった競争主義を唱えるユーザーが多くなったのも事実であり、また、2chの掲示板で運営の方法を巡る議論が活発にもなっていきました。そういう意味では、当時の企画の中では最も刺激的なものであったと指摘できるでしょう。

個別企画のスタート

 遊弟は「冬祭り2007」を終えて引退を表明します。その後、企画に新しい試みが加わることになります――2008年2月、日原武仁??が「ロボット短編企画??」を主催し、初めて小説のジャンルをテーマとした企画を実施したのです。これによって、三大祭りとは異なる「個別企画??」がスタートしました。
 ところが、三大祭りのように前例を踏襲せず、主催者の権限を振りかざした企画だったこともあり、多くの批判を受けて、日原武仁はこの一回だけで主催を引退します。この頃から、2chの掲示板における企画批判も盛況を呈するようになりました。

企画の混迷

 その後、主催者も決まらずにGWの一ヶ月前となり、ユーザーの間で主催者の選抜が行われます。その結果、ラ研歴が一年にも満たないにも関わらず、チャットにいて積極的に手を上げた16歳(当時)のソーメン・エモン??が選ばれることになりました。ただし、経験のない高校生一人だけでは不安だという意見が上がり、朝比奈??が主催をし、ソーメン・エモンが補佐(正式には雑用係)につき、夜凪??がHP管理を担当することになりました。このように「GW企画2008」は、運営が複数人いるという初めてのケースになったわけです。
 しかし、2chの掲示板で朝比奈を執拗に攻撃する書き込みが続き、朝比奈は企画開催を待たずに運営を辞退してしまいます。その後、批判はばったりと止み、ソーメン・エモンと夜凪だけでGW企画2008年を乗り越えます。とはいえ、主催者が辞めるというのは初の出来事であり、企画の混迷が象徴づけられる出来事となったわけです。
 さらにそのGW企画のすぐ後、Squall??が「SF企画」を提案します。こうして二度目の個別企画が実施される段取りとなったのですが、ロボット短編企画と同様、主催者の独断が2chの掲示板で大いに批判され、Squallも企画開催の数日前となって主催を辞退してしまいます。結果、企画に参加を表明していた16歳(当時)の朝水翠??が運営を引き継ぎ、雪野新月??が補佐をし、無事にSF企画をまとめあげることに成功しました。ただし、参加者も二十人ほどで感想数も少なく、企画が混迷していくことへの危惧が囁かれるようになってしまいました。

企画の安定化へ

 2008年8月、GW企画で雑用係だったソーメン・エモンが主催へと引き上がり、補佐をmaya??、HP管理を夜凪が務めるトロイカ体制によって「夏祭り企画2008」が実施されます。これまでの主催者批判の流れを受け、前例踏襲をしながらスタッフブログ夏祭り通信??などのツールで盛り上げを積極的に行ったこともあり、批判は止み、参加者数も2005年以来の最高数を記録します。また、この企画から、kuroが主催していた頃から実施されてきたランキングに修正を加え、総合部門、総得点部門、平均点部門、感想数部門を設け、感想制覇者??を別途に表彰するようになりました。
 2008年10月、SF企画で代理の運営を務めた雪野新月が主催となり、朝水翠などが補佐となって個別企画――「ギリギリ☆エロス企画??」が実施されます。ラ研ではエロ描写がタブーだったため、異例の企画と言われたにも関わらず、多くの良作が生まれました(この企画から出た高得点作品は現在ではほとんど削除されています)。
 こうして、2008年の前半は企画がどうなってしまうか分からないような混迷の状況だったわけですが、2008年後半になってから盛り返すことができ、企画はやっと安定化したのです。

鍛錬投稿室閉鎖と企画中止

 ところが、2008年12月、鍛錬投稿室を荒らしが襲い、閉鎖される事態に陥りました(→部外者による旧投稿室作品削除事件)。そのため、遥風彼方??が主催となって実施する予定だった「冬祭り企画2008」は中止に追い込まれたのです。
 この投稿室閉鎖は2009年3月まで続き、ラ研のユーザー離れに拍車がかかることになりました。それを懸念したmayaと夜凪が主催となり、また雪野新月や遥風彼方などもスタッフに加わり、総力戦となって2009年2月、「バレンタイン企画」を立ち上げました。新しい投稿室が不安定だったため、企画期間中にサーバーにアクセスできなくなるという「GW企画2005」以来の大きなアクシデントも起こりましたが、運営が作品と感想をサルベージし、何とか企画は盛況のままに終了します。

企画の盛況と乱立

 2009年5月、ラストと夜凪が主催となり、「GW企画2009」が実施されました。うっぴーがラ研を開設してから五周年ということもあり、企画はとても安定したもので無事に成功しました。
 ところが、7月に行われた個別企画――Sのひとが主催した「人外企画??」では、またもや主催者の権限行使などが2chの掲示板で問題とされ、Sのひとは企画終了間際に姿を消してしまうといった異状事態に陥ります。こうした失敗を受け、遊弟が一年半ぶりに復帰をし、「夏祭り企画2009」を実施しました。結果として、過去最大の作品数と感想数を記録した大盛況の企画となったわけですが、遊弟さんはプライベートの忙しさを理由にこの一回だけで再度、引退を表明します。
 また、この頃を境にして、企画の大盛況の影で鍛錬投稿室が過疎化を起こしているという指摘が2chの掲示板で上がるようになりました。

企画運営編成部門の立ち上げ

 主催者になる人がいなくなった状況で、2009年9月、mayaが「企画運営編成部門??」を立ち上げます。このグループは、企画のノウハウを受け継いだスタッフによって構成され、企画の立案と運営をスムーズにすることを目的としたものでした。
 その試運転として、mayaが主催となった個別企画――「秋の夜長の小説企画」が実施されました。マイナージャンルの作品を募集した小さな企画にするはずだったところ、当初の予想に反して、三大祭りを超すほどの作品が集まり、「夏祭り企画2009」と同じほどの盛況で幕を閉じることになります。

三大企画運営部門の発展と衰退

 その後の企画運営編成部門??は、管理人うっぴー氏が飲茶??氏と共同で開催した哲学的な彼女企画??において「企画運営」という言葉が混乱を招くことを考慮し、呼称を三大企画運営部門??と改められました。maya??が抜けた後のスタッフも龍咲烈哉たちばな佐伯涼太lie??らへとバトンタッチしていき、参加作品数100以上・投稿感想数1000以上となる程の盛況ぶりをみせるようになりました。
 しかし、企画の規模が広がるにつれ要求される物も大きくなり、2009冬祭りにおけるヨウジョ・スリランカー事件や、2010GWのESIによる運営なりすまし問題、2011GWの投稿室撤去問題等、ユーザー側との衝突も多くなりました。その結果運営側への負担も大きな物になってきました。
 またこれと重なるように、かつての常連利用者の多くがラ研を去り始め、ラ研全体としての賑わいも鳴りを潜めるようになりました。

三大企画運営部門の解散

 繰り返されたトラブルの歴史から、衝突を避けるため企画において運営サイドが表側に出てくることが少なくなりました。その結果、企画運営編成部門??設立時の目的である『企画の立案と運営をスムーズにすること』がより顕著となり、ユーザー側の意識も「企画をやるなら参加する」といった受け身の姿勢へと変化していきました。

 我々三大企画運営部門は、参加者の皆様に楽しんでいただける面白い企画を計画・実行しようという目的のもとに結成された、ライトノベル作法研究所ユーザーの集まりです。
 しかし、現在では企画を維持するために企画を実行するという、手段が目的に置き換わったものとなってしまっています。
 (※交流掲示板 - 三大企画運営部門、解散のお知らせ [No.36209] 2012/01/29(Sun) 21:24:00より)

 これにより、運営スタッフ募集時に挙がる手も少なくなり、2011冬祭り??終了後の2012年1月、人手不足等を理由に、三大企画運営部門の解散が告げられ、約2年の歴史に幕を閉じました。
 今後の企画がどのようになるかは不透明ですが、

 三大企画運営部門は解散しますが、企画そのものが消滅するわけではございません。
 我々は企画を行う権利をうっぴー様から頂いていて、今回の解散によってその権利をお返し致しました。
 よって、以降の企画では、企画を行いたいとうっぴー様に連絡された方に企画の実行をお願いする、ということになります。
 (※交流掲示板 - 三大企画運営部門、解散のお知らせ [No.36209] 2012/01/29(Sun) 21:24:00より)

 としており、2008年頃のような形になるのではないかと思われます。


企画の種類

 企画には大きく分けて、三種類あります。三大祭り個別企画、それとそれ以外の企画です。

 三大祭り??とは、2005年5月のGW企画を皮切りにし、毎年、定期的に行われてきたものであり、現在ではGW、お盆、クリスマスの時期に開催され、それぞれ、GW企画、夏祭り企画、冬祭り企画と呼ばれています。

 個別企画??とは、規模は三大祭りに劣りますが、2008年2月のロボット短編企画を皮切りに、三大祭りの間に行われてきたものであり、ロボット短編企画、SF企画、ギリギリ☆エロス企画、人でなし&人外企画、秋の夜長の小説企画など、それぞれ作品の募集テーマに特徴があります。また、三大祭りのように前例を踏襲するよりも、主催者の決定に委ねられる事項が多く、それが新たな問題を引き起こすことに繋がってもいます。

 最後に、その他の企画とは、2004年に行われた最古のK企画を含み、突発掌編企画??リレー企画覆面作家企画??パンツ企画??対決企画??など、唐突に始まって、おおよそ2、3日で終了するような小規模のものをいいます。近年では、「ミニ企画」などの呼称もあり、個別企画のようなしっかりとした体裁を持っているものも出てきています。三大祭りや個別企画とは異なり、鍛錬投稿室を使用するために、企画に参加しないユーザーからの苦情などが寄せられてもいます。

関連項目


関連記事


各企画


過去の三大祭りの主催者

  • うっぴー(GW企画2005、夏祭り企画2005)
  • かざと??(冬祭り企画2005)
  • kuro??(短編小説祭り2006、夏祭り企画2006)
  • 遊弟??(冬祭り企画2006、短編小説祭り2007、夏祭り企画2007、冬祭り企画2007)
  • 朝比奈??(GW企画2008)※辞退
  • ソーメン・エモン??(GW企画2008、夏祭り企画2008)
  • (冬祭り企画2008)※中止
  • 遥風彼方??(冬祭り企画2008)※中止
  • maya??(バレンタイン企画:2009年2月実施)※中止した冬祭り企画2008を継承したもの
  • 夜凪??(バレンタイン企画:2009年2月実施、GW企画2009)
  • ラスト(GW企画2009)
  • 遊弟??(夏祭り企画2009)※復帰

三大企画運営部門(旧企画運営編成部門)スタッフ


過去の個別企画の主催者



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最終更新:2012年02月13日 18:31
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