名詞
漢字一字
辞書 | 説明 |
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廣辭林新訂版 |
(名) [一]【植】だいだい。 [二]だいだい色。 [三]だいだい色を染むるに用ふる酸性染料。 |
新訂大言海 | (名) 歐羅巴ノ蜜柑。 |
角川国語辞典新版 |
名 ①みかん・だいだいの類。普通に、洋種のものをいう。 ②オレンジ色。 (オレンジ色:名 だいだい色) |
大英和辭典 |
〔名〕[一]①唐蜜柑〔タウミカン〕(普通唯ダ orange トイヘバ之レヲ指ス). ②蜜柑屬ノ各種ノ果實,柑橘類ノ果實(蜜柑・橙〔ダイダイ〕・夏蜜柑・ザボン・レモン・柚〔ユズ〕ナド). [二]【植】①唐蜜柑ノ樹(Citrus aurantium). ②蜜柑屬ノ各種ノ樹. ③枳殼〔カラタチ〕(Citrus trifoliata). [三]①橙色〔ダイダイイロ〕,オレンジ色,橙黃色. ②橙色繪具. [四]【紋】橙黃色ノ圓形. |
直訳音写語は「橙色」か。
日本人として普通「赤色」「黄色」「茶色」と呼ぶであろう色をこの語で言っている用法を見つけたため、二~四箇条目に追加。
この語の色の範囲が知られないが、若しくは自らで色の判別ができない何らかの障礙を持っている人(色盲)か。
カタカナ語話者はこの語の日本語をすっかり忘れているのか知らないが、「日本人が」、或は、「日本語で」今も用いる語は普通に「
もとより「オレンジ色(橙色)」という表現は日本語としては自然ではない。
日本人の感覚として、普通、比較・対照する色が赤に近い色でなく、赤に近い色が周りに無い時、その赤っぽい色を指し示すのに「
要するに、それぞれ色合いのはっきりした「橙色」「水色」「消炭色」の三色とした時、その色を以て指し示す時、それがよく見ると「橙色」、「水色」、「消炭色」であろうと、普通「赤」「青」「黒」とそれを言い、個別化(区別)するということ。
夕焼けなどで「空がオレンジ色だ。」であれば、伝統日本語としては「空が赤い。」となるのは、普通夕焼けは「赤、或は、赤っぽい色」の他に無いから取り立ててその詳細な色の名を言う必要が無いからであり、又、そう言うということが日本語母語話者なら普通に出てくるというものである。
紅葉などにおいても「赤い」或は赤よりも黄色が目立っている時は「黄色い」という表現をする。これも上述の通り、「楓の如き赤」か「
また、今、日本語モドキに於けるこの語は、曾ての日本人の色覚に於ける「
又、七色を言うに、カタカナ語(日本語モドキ)では橙色だけ四文字で頗る醜くくなるが、日本語では全て漢字一文字で表すことができ「
+ | 他言語の自国語化の例 |
+ | 日本語母語話者の色覚 |
原語単位
orange=橙
カタカナ語単位
オレンジ=橙色