中継点

 一つの世界を中心に、周囲の異世界が連結した世界群の総称。

 現在も広がり続ける異世界のつながりは、時に思わぬ来訪者を招き入れることも多い。

 各世界に存在する、技術、文化、種族らが混沌と混ざり合う歪な世界。


世界観

 元は崩壊した世界の残骸や、異世界から追放された異端の流れ着く場所。
 いわば異世界のゴミ捨て場だったが、流れ着いた世界の欠片が意思を持ち、自分たちの世界を創造し始めたのが始まり。

 本来は他世界の残骸が流れ着く座標。つまり“何も存在しない座標”である。
 そこに無理矢理構築された世界なので摂理が歪み、周囲の世界に影響を与え始めたのが異世界連結の発端。

 現在では、中継点の核を創造した欠片の子孫が名家と名乗り、繋がった各世界を治めることで安定している。
 さまざまな技術や見識を取り込んだ世界は、高度な文明ながら酷く混沌としており、系統だった技術は少ない。

 ちなみに、ありえない場所に世界を創造した歪みは大きく。この世界で誕生した生命には、すべからく何らかの“能力”が備わっている場合が多い。
 他の世界が中継点と連結した際にも、平凡な一般人に異能が覚醒した事例が多く確認されている。
 しかし世間でいうところ、ずば抜けた才能をもつ場合は能力の覚醒は確認されていない。
 上記から世界間の格差を埋めるため、才能や技術の代替物として能力が覚醒していると思われる。


名家

【序列第一位:無神】
 詳細不明。
 一つの時代に必ず一人だけ存在し、如何なる力を持っても排除不能と伝えられている中継点の伝説。
 力は絶大無比。無神の怒りに触れ、過去いくつもの世界が消滅している。

【序列第二位:祖来】
 古の交叉に存在したとされる、排斥された世界の欠片。原種の力を未だに宿す一族。
 その姿は獣によく似ているとされ、神獣と崇める種族も少なくない。
 一族の性格は穏やかで、新しいもの好き。よく街に下り、散歩している姿が目撃されている。

【序列第三位:夜野】
 人型種では最強を誇る一族。
 本家の他に分家を数多く有し、能力の幅も多岐に渡る。
 中でも本家に近い血族は存在に干渉する力を持つものが多く、個人差は激しいが強大な力を持っている。
 人型の定めか欲が強く、未だに能力の強化と権力の増強に余念が無い。

【序列第四位:曲能】
 実態を持たない霊魂種の一族。
 人形や生物模倣体などに寄生し、器の崩壊と共に死亡する彼らは寿命が非常に長く博識な者が多い。
 特殊で分類しにくい能力を多く発現し、上位三つの名家程とは行かなくとも強い力を持つ。

【序列第五位:氷時】
 人型種の第二位に位置する一族。
 能力は凍結や氷結に関連するものが多く、本家の血筋はあらゆる物を凍てつかせると言う。
 異能の行使に精神の磨耗を代償としており、一族の当主は代替わりの際、狂人として処刑されるのが習わしとなっている。
 常識を理解しない人物が多いため、あえて貨幣の製造を任されており、本家の行動で経済が乱れることも珍しくはない。

【序列第六位:照眼】
 妖幻種の中でも特異な一族。
 魔族に似た形態を持つが、一族全員が盲目であり瞼を開くことは無い。
 また能力も一族揃って"視る"ことに特化しており、普段から能力を使っていることが多い。
 中継点で最も裕福な一族でもある。







最終更新:2012年06月26日 15:28