「うーんうーん」
その日、高原鋼一郎は悩んでいた。
たまの休日だというのに、カタログを前にしてかれこれ5時間ほどうんうん唸っているのである。
もちろんそんな様子を見て、基本的に甘えたがる奥さんが面白いはずはなかった。
「ねぇ、さっきから何をそんなに悩んでるの」
アララ、寝転がってカタログを開いていた高原の上にフライングボディアタックをかます。
「ゲファ!」
長身且つナイスバディ+空中からの勢いを加えた不意打ちに思わずえびぞりにのけぞった後、ぴくぴくと痙攣する高原。
「あら大丈夫?」
「…さっきまでは大丈夫でした」
げほげほとむせながら何とか答える。流石に上に乗っかったままの奥さんをどかせるまでは回復していない。
「で、何をそんなに眺めてるの?」
「いえ、結婚式の引き出物を何にしようかと」
「ふぅん」
アララがカタログを覗き込むと、そこには皿や置物などのページが開かれていた。
確かに一般的には引き出物といわれる類のものであろう。
「でも今更じゃない?引き出物って」
「まあそうですけど、だからこそ配っておくべきだと思うんですよ」
何かまた忙しくなりそうだし、という最後の言葉は口に出さないでおく高原。この人物、基本的に面倒くさいと思ったことを嫌がる節がある。
「ところで出席者全員に配るの」
「そうしたいんですけどね、流石に全員への発送は難しいんで会う人会う人に合わせて選んで見繕おうかと」
「ふぅん」
「とりあえず、今度小笠原に行って何人かの人には会うつもりです」
「誰と誰に?」
高原はうーん、としばし悩んだ後口を開いた。
「えーと、夜明けの船に行ってこようかと」
「またあの船に行くの」
アララはあまりいい顔をしない。いろいろ複雑なのだろう。
「人員固まってますからねえ。とりあえず手土産としてセンシュウ鳥の詰め合わせとか持っていこうかと」
「…確かあの船にはあれも乗ってたわよね」
「誰ですか?」
口に出させるつもり、と不機嫌な表情が語る。
「あーあーあーはいはい、青の厚志さんですか。でも会ってくれるかなあ、忙しいだろうしな」
うーん、とまた少し考える高原。何か考え付いたのか立ち上がると仕事用の手帳を取り出してどこかに連絡をし始めた。
「あ、どうもすみません。芝村舞さんの端末でよろしいでしょうか」
その日、高原鋼一郎は悩んでいた。
たまの休日だというのに、カタログを前にしてかれこれ5時間ほどうんうん唸っているのである。
もちろんそんな様子を見て、基本的に甘えたがる奥さんが面白いはずはなかった。
「ねぇ、さっきから何をそんなに悩んでるの」
アララ、寝転がってカタログを開いていた高原の上にフライングボディアタックをかます。
「ゲファ!」
長身且つナイスバディ+空中からの勢いを加えた不意打ちに思わずえびぞりにのけぞった後、ぴくぴくと痙攣する高原。
「あら大丈夫?」
「…さっきまでは大丈夫でした」
げほげほとむせながら何とか答える。流石に上に乗っかったままの奥さんをどかせるまでは回復していない。
「で、何をそんなに眺めてるの?」
「いえ、結婚式の引き出物を何にしようかと」
「ふぅん」
アララがカタログを覗き込むと、そこには皿や置物などのページが開かれていた。
確かに一般的には引き出物といわれる類のものであろう。
「でも今更じゃない?引き出物って」
「まあそうですけど、だからこそ配っておくべきだと思うんですよ」
何かまた忙しくなりそうだし、という最後の言葉は口に出さないでおく高原。この人物、基本的に面倒くさいと思ったことを嫌がる節がある。
「ところで出席者全員に配るの」
「そうしたいんですけどね、流石に全員への発送は難しいんで会う人会う人に合わせて選んで見繕おうかと」
「ふぅん」
「とりあえず、今度小笠原に行って何人かの人には会うつもりです」
「誰と誰に?」
高原はうーん、としばし悩んだ後口を開いた。
「えーと、夜明けの船に行ってこようかと」
「またあの船に行くの」
アララはあまりいい顔をしない。いろいろ複雑なのだろう。
「人員固まってますからねえ。とりあえず手土産としてセンシュウ鳥の詰め合わせとか持っていこうかと」
「…確かあの船にはあれも乗ってたわよね」
「誰ですか?」
口に出させるつもり、と不機嫌な表情が語る。
「あーあーあーはいはい、青の厚志さんですか。でも会ってくれるかなあ、忙しいだろうしな」
うーん、とまた少し考える高原。何か考え付いたのか立ち上がると仕事用の手帳を取り出してどこかに連絡をし始めた。
「あ、どうもすみません。芝村舞さんの端末でよろしいでしょうか」
こうしてどこに行くのかも告げずに待ち合わせの予約をした高原。
果たしてどういう結果になるのであろうか。
果たしてどういう結果になるのであろうか。
お土産内容
(夜明けの船クルー)
(夜明けの船クルー)
- センシュウ鳥詰め合わせセット
キノウツン名産の地鶏、センシュウ鳥を余すところ無く使って作られた詰め合わせ。
手羽先の燻製、とさかの炒め物、腿肉と胸肉のハム、モミジ(足)と鶏がらのスープ、
喉肉と内臓、正肉のトリスキセットという豪華な品揃え。
ご注文いただければ人数分送らせていただきます
手羽先の燻製、とさかの炒め物、腿肉と胸肉のハム、モミジ(足)と鶏がらのスープ、
喉肉と内臓、正肉のトリスキセットという豪華な品揃え。
ご注文いただければ人数分送らせていただきます
(芝村舞用説得道具)
- グリンガム写真セット
藩国滞在中のグリンガムの写真セット。
ジジがお気に入りの舞にも納得いただけるよう、グリンガムを慕う猫たちが一緒に日向ぼっこしているところを写真に納めてあります。
雷電と猫たちの可愛い日常をつめた必殺セット。
ジジがお気に入りの舞にも納得いただけるよう、グリンガムを慕う猫たちが一緒に日向ぼっこしているところを写真に納めてあります。
雷電と猫たちの可愛い日常をつめた必殺セット。