レールガンのおとしかた
上条「はぁ・・・」
上条「なんで御坂はあんなに可愛いんだよ・・・」
上条「あれは誰だって惚れる」
上条「しかし俺はもてない、馬鹿、貧乏人の3拍子・・・」
上条「それに比べて御坂はもてる、天才、お嬢様」
上条「どう考えても釣り合わないよな・・・」
上条「そういやデルタフォースの中でも一番もてないよな、俺」
上条「土御門はメイドさんの義妹がいる」
上条「しかもラブラブ。壁が薄いから毎晩うるせぇよ」
上条「おかげで毎朝アイツの顔面を殴るのが日課になってしまった」
上条「青ピのやつもなんだかんだで顔はいいからな」
上条「性格がアレだからクラスメートの女子も引いてるが・・・」
上条「あれで性格までイケメンだとそこらの女はイチコロだな」
上条「それに引き換え俺は・・・」
上条「不幸だ・・・」
上条「アイツらと俺、なにか違うのか・・・?」
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土御門「舞夏ー!俺だー!結婚してくれなんだにゃー!」
青ピ「そこの綺麗なお嬢さん!僕と一緒にお茶でも飲みま・・・ああっ、行かないで、そない冷たくされたら僕っ、もうっ!!」ビクビク
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上条「・・・」
上条「積極性か?」
上条「いや、それだけじゃないはず」
上条「二人ともなんだかんだで、もてようと努力・・・」
上条「努力・・・?」
上条「これかっ!」
上条「この上条さんに欠けているのはもてようとする努力!」
上条「これに違いない!」
上条「馬鹿と貧乏はどうにもならないとしても」
上条「俺がもてるようになれば御坂とも多少は釣り合うんじゃないか!?」
上条「そうと分かれば早速・・・!」
アリガトウゴザイマシター
上条('必見!女性のおとしかた-あなたも10秒で天然ジゴロ-'か)
上条(とりあえずこの本を見て勉強するか)
上条(歩きながら少し読んでみるか)
御坂「ねぇ、ちょっとアンタ」
上条(なになに)
上条('街中で知り合いの女性に会ったら'・・・か)
御坂「聞こえてるでしょ。アンタよアンタ」
上条('先手必勝!相手のこと褒めてあげましょう')
上条(ふむふむ)
御坂「・・・アンタはいつまで私のことを無視すれば気が済むんだこらーっ!」ビリビリ-
上条「うぉっ!って御坂!?」イマジンブレイカー
上条(なんでコイツはこうも突然現れるんだ!?心の準備が・・・)
御坂「いつもいつも無視してくれちゃってさ。・・・たまには気づいてくれても」ブツブツ
上条(えーっと、えーっと!本の内容を思い出せ!このシチュエーションは今読んだばかりだ!)
御坂「で、アンタはなんで固まってるのよ」
上条('褒め言葉は無難に”少し痩せた?”などでいいでしょう'よし、思い出した!)
上条「え、えーっと。御坂?」
御坂「何よ?」
上条(ぅ、正面から見ると直視できないぐらい可愛い・・・!)
上条(よし・・・言うぞ!)
上条「お前やっぱり可愛いな」
上条(少し痩せた?)
御坂「なっ・・・なっ・・・なっ・・・!」カァァァ
上条(だーっ!!本音の方がでちまったー!)
御坂「いきなり何言うのよアンタはっ!」
上条(顔真っ赤で見上げてくる御坂も可愛い・・・っ!)
上条(じゃなくてっ!早くフォローを入れないと!)
上条「ははっ、照れてる美琴も可愛いな」
上条(いや、今のは言葉の綾というやつでして!)
御坂「~~~~~~~~~っ!!!!」ボフン
上条(ふおおおおおおお!また本音の方がああああ!!!)
御坂「み、みみみみ、みこっ!?きゅ、急に何なのよっ!!」
上条「美琴が可愛すぎるのがいけないんだぞ。今すぐチューしたいくらいだ」
上条(美琴が綺麗すぎるのがいけないんだぞ。今すぐ抱きしめたいくらいだ)
上条(またかよおいいいいい!!!なんてことを口に出してんだ!てか本音と言おうとした事が大体一緒じゃねぇか!!)
御坂「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」プシュー
上条「あ、いや御坂!?これはですねっ!」
御坂「ふ・・・」
上条「・・・ふ?」
御坂「ふにゃー」フニャー
上条「だわーっ!やっぱり!?」