小ネタ 帰ってこないあの馬鹿…
「ただいま~、黒子いないの?」
常盤台のエース御坂美琴は一人、寮に帰ってきた。
ちなみにルームメイトの白井は風紀委員の仕事でまだ帰ってきていない。
「ふぅ、今日はもうやる事ないし、疲れたから早めに寝ようっと」
そう言うと美琴はベッドに沈み、メールを確認するために携帯を開いた。
そこには、ペア契約の時に撮ったツーショットの写真があった。
「バカ………」
美琴は上条の顔を見て言った。
「ほんとにバカなんだから……
いつも不幸不幸って、何が不幸なのよ私がこんなに想ってるってのに…」
美琴は無意識の内にメールを打っていた。
早く帰って来なさいよね。
ずっと待ってるんだから…
あんたの居場所は何年でも私が守っていてあげる。
だから…だから…
「 ―――――――――――――――― 。」
御坂美琴はメールを送信する。
多分、届かないであろうあの馬鹿へ。
「まったく、帰って来たら思う存分甘えてやるんだから……当麻…」
そう言うと携帯を閉じ、眠りについた……
――見るのはもちろんアイツの夢だ。
「へへへ、当麻ぁ~」
その夜、寝言を聞いて顔ドラムする風紀委員がいたとかいなかったとか…