小ネタ 美琴さん 自爆してますよ
とある日の下校風景ーーー
「そういえばさ、御坂…」
「ん、何よ?」
上条と美琴はいつものように帰り道でバッタリ会って(いや、正確には美琴の待ち伏せではあるが。)軽く立ち話をしているところだった。
ちなみにここ最近、美琴は上条に会えないのが耐えられないほどに重症になってしまったので上条を待ち伏せするようになっていた。
「最近やけによく会う気がすんだけど、気のせいかなぁ?」
「ッ!?そ、そんなことないと思うけど、気のせいじゃない?」
(ま、待ち伏せてるなんて言えないわよね。)
「いや、それが気のせいじゃねえんだ…」
「え?ど、どういう意味?」
「実は俺、お前のこと毎日待ち伏せしてたんだ!」
「え?…ええ!?アンタも私と同じことしてたの!?」
「っていうのは冗談でーーって…え?お、同じ?お前まさか俺のこと待ち伏せしてたのか?」
「ーッ!?い、いや!これはそういう意味じゃなくて、えっと、その、えっと…ううぅ。」
「…えーっと…上条さんはどうリアクションすればいいんでせうか?」
「…………」
「まあ、その、取りあえず待ち伏せってのはもう止めような。怖いから…」
「…うん、…ご、ごめん…なさい。」
「いや、謝らなくてもいいけどよ…。でもなんで俺なんか待ち伏せしてたんだ?そんなに暇だったのかお前。」
「違うわよ!別にアンタに会いたかったとかそういうわけzyーーッ!…」
「はぁーたっく…これからは携帯に連絡入れてくれよ。」
「え?」
「だからさ、もし御坂が俺なんかでもいいなら、だけど休日とか遊んでやるからさ…」
「そ、それは、その…どういう意味で言ってるの?」
「??だって、お前暇なんだろ?だから俺が付き合ってやるって言ってんだけど…やっぱ嫌だったか?」
「い、嫌じゃない!…けど(ま、コイツに期待してもしょうがないわよね。)…なんでもない。」
「よくわかんねえ奴だな…って、やべ!そろそろ帰らないとインデックスのやつが…ってことでまたな!御坂!」
「え?う、うん…またね。」
一時は待ち伏せがバレて終わったと思ったが、上条は相変わらず超鈍感なのでそこは問題なかったようだ。
そして今は思わぬ形で上条との関係にほんの少しだが進展があったので喜んでいるいろいろと忙しい美琴であった。
(でもやっぱり、ふつう女の子に待ち伏せとかされてたら、なんとなく期待したりするもんじゃないのかしらね…まあアイツだからしょうがないか…)
おわり