とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ 科学サイドと魔術サイドの戦争が終わり数年後



科学サイドと魔術サイドの戦争が終わり数年後
あるホテルの中…
「ふぅ…この服…堅苦しいかんじがするなぁ…」
立派な社会人となった上条当麻は礼服で身を包んでいた
ガチャリ、とドアが開く
「おぉ、当麻!似合っているじゃないか! やっぱり父さんのセンスに間違いは無かったな!」
「あらあら当麻さん。なんだかとっても男らしいわよ」
父と母からの言葉で少し顔を赤らめる上条当麻
「べつに買わなくたって、レンタルでも充分にたりるだろぉに… でも、ありがとうな」
「あらあら…当麻さん的には、学生のころの生活の貧乏魂がしみついちゃったのかしら?」
「むぅ…そうかもしれないな…」
「とにかく、父さんは嬉しいぞ。お前が立派に育って… 相変わらずの不幸体質だがな」
そういって、刀夜は笑う。
上条も恥ずかしそうに笑う。
「もうちょっとで時間だな…」

 ~同時刻~
「あららぁ美琴ちゃん…とっても似合うわぁ~」
「やめなさいっての!もう私だって大人なんだから…」
「なぁ、母さん、娘の門出を祝してドレスを買ったかいがあったな」
「や、ちょ、だから…///」
「何よ、美琴ちゃんったらぁ~こんなに顔赤くしちゃって 初デートかってのぉ」
「あぁ、もううるさいわねぇ!そ、そろそろ時間じゃないかしら…?

会場には、たくさんの人がいた。
初老にしては、12歳にしか見えない女性と、青い髪にピアスの男性
金髪に青いサングラスの男性や、スタイルのいいおでこのおおきな女性
ツインテールの女性や頭に花束(?)を乗せた女性など
なかには赤い髪にバーコードのタトゥーをしている男性もいる
何故か刀をもった女性もいるが、鞘には鎖を巻いている
式は滞りなく進んだ

「汝、上条当麻は、御坂美琴を妻とし、今後一生彼女に尽くすと誓うか?」
「――誓います」
「汝、御坂美琴は、夫、上条当麻と共に歩み、いかなるときも彼を支えると誓うか?」
「―――誓います」
「それでは……」

「美琴…」
「な、なによ…」
「愛してるよ」
「ちょ、え?こんな大勢の前でそんな恥ずかしいこと///」
会場が暖かい笑に包まれる
「///…わたし、も…愛してるわよ…」
感情の高まりからか、彼女の体からパチパチと漏電するが、彼は右手を差し出す。
「美琴…ほら」
「ん…」
手をとり、そのまま引かれる様に唇を―――


◆         ◇         ◆         ◇         ◆

「お風呂入って来るわ」
「は~い、ビールでも用意しとく?」
「あぁ~うん。頼むよ美琴。  ふんふんふふふんふんふんふ~ん」
夫こと上条当麻と新婚生活を満喫している上条美琴。
夫である当麻は世界的英雄であり、現学園都市のトップであり、なおかつ、
魔術サイドに対しても強い発言力を備えたいわば「世界的権力者」である。
実際、彼の誠意は誰に対しても平等であり、世界各国を回り救いの手を差し伸べている

戦争の終わりころ、ようやく彼との恋が実り、今にいたる彼女としては
夫の体調を気遣い、誠心誠意彼に尽くし、夫も妻を気遣い、愛してくれる。
だが、一つ。決して無視できないことはある。
『フラグ体質』
ポツンとおかれた携帯電話。
美琴の知らぬところであんなトラブルやこんなトラブルに巻き込まれ…
携帯の電話帳は、男3割、女7割となっている。

「浮気しているとは思えないけど…あそこまでフラグ立てられたら心配なのよね…」

夫は風呂にいる。大丈夫。パカッと開いて、受信ボックスを開く。
そこは、仕事、友人、美琴とグループわけされていた。
「一番怪しいのは…友人よね…」
受信ボックス
土御門元春
『にゃー、カミやん、新婚生活は楽しんでるかにゃー?
 浮気したら駄目だぜぃ?なんたってフラグ体質だからにゃ~』
「それが問題なんだっての…なんて送信したのかしら」
送信ボックス
『馬鹿、おちょくるなっての!
 浮気なんかするわけねぇだろうが…
 美琴を捨てるわけねぇじゃねぇか
 俺はアイツの夫だからな。守るって誓ったんだよ。』
「ふ…ふにゃ~…」

ガララ~
「ふぅ~すっきりした」
「にゃー」
「へっ?美琴…さん?」
「ふにゃ~」
「いきなり抱きつくなってのぉぉぉ!漏電してるからーーー!!」

だぁぁぁ不幸だぁぁぁぁ~~~

という断末魔が響き渡る


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