とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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オレと彼女の恋人生活




「俺、お前のことが好きなんだ!つ、付き合って(↑)くれませんか!?」

「……………」

か……噛んだーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!(そしても声も裏返ったーーーーーー!!!!!!!)

「……はい」

「……………………へ?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


上条寮

「……なさい。…ンタ……きなさいよ」

………?

「夕食出来たんだから起きなさいよ」

「……んあ?………あ、ああ居眠りしちまってたか、ごめん」

夢……じゃないんだよな、これは。

………そういえば御坂と一緒に勉強してる最中にうっかり寝ちまったんだった。

「一旦休憩して食べましょう?」

「そうするか」



「う~む、冷蔵庫の中身はいつもと変わらないはずなのになんでこんな美味しいんだろ?」

「別に……普通の味よ」

まぁ確かに自分で作ったものを自分じゃ褒めないよな。でもやっぱり…………

「…………美味しいよ」



とある高校

「で、結局御坂美琴ちゃんのどこがいいんや?よく電撃が飛んでくるっていうてたけど」

「全部」

「即答……やと……?」

「具体的な例は出せないのかにゃー?」

「いや~全部だな~」アハハ

「くっ!このリア充め!うらや……ぶん殴ってやりたいわ~」

「少しは絞れないのかにゃーってこ、これはっ!!!???」ガタッ

「ま、まさかあの伝説の『愛妻弁当』というものやないか!?」ガタッ

「いや、まだ妻じゃなくて恋人だから……『愛恋弁当』ってとこじゃねーか?」

「開けて見せてほしいぜよ」ドキドキ

「どんなのなんや?」ワクワク

「ああ」パカッ


弁当「いや別に普通の弁当ですよっと」


「…………なんていうか、普通やな。というか普通にうまそうやな」

「すげーうまいよ?やらんけど」

「いや、なんか想像してたのと違うぜよ……(てっきり『スキ』とか『LOVE』とか書いてあるのかと)」

「……ところでカミやん、今日の放課後の予定はどうなってるんや?」

「そうだな………御坂と合流して一緒に買い物でもしようかと……」

「「とりあえず一発殴っていいかカミやん?」」

「それで弁当落としたらぶち殺す」



放課後 とある公園

「おいっすー御坂。待たせちまったか?」

「ううん。今来たところだから……」

確かに青ピの言っていた通り電撃が飛んでくることもあったがそれはもう結構前の話だ。
それに御坂は付き合い始めてから少し変わったと思う。
友達だった頃より口数が少し減った気がするというかなんというか……落ち着いてるっていう感じだ。
だから一般でいう『いちゃいちゃする』というものからも若干離れてるかもしれない。
でも俺は御坂と一緒にいるだけでいい。いや、一緒にいるのがいい。それだけで幸せになれる。

だって、俺は御坂のことが好きなのだから。

「そ、それでだな、毎度の事で悪いんだが今日も特売に付き合ってくれないか?」

「………いいわよ」

「そうか!ありがとう御坂!」

「はいはい」

「よし行こう!!」


スーパーへ移動中

なんとなくふと隣を歩く御坂を見てみると夕日にいい感じに照らされていて、いつもは可愛くて愛おしくなる御坂が
今はとても綺麗にみえた。

「どうしたの?」

「い、いやなんでもないです」

さすがに見惚れてたなんて恥ずかしいことは言えない。

「……?」



翌日 とある高校

「はぁ~………………」ズーン↓↓↓

「なんやあれ?」ヒソヒソ

「知らないにゃー。朝来たらすでにこの状況だったぜよ」ヒソヒソ

「なにかあったんやろか?」ヒソヒソ

「本人に聞いてみればいいにゃー」ヒソヒソ


「やぁやぁカミやん。どうしたんや?彼女とケンカでもしたんか?」

「ケンカは……してない」

「じゃあ何が……」

「……手……つなげなかった……」

「「…………………………………手?」」

「そう」

「なんや、そんなことやったんか~」

「カミやんは中学生かにゃー?」

「ていうかそんなこともまだできない仲なんやな?」

「付き合ってるならチューの一つや二つしないのかにゃ~?」ニヤニヤ

「チュっ!?キ、キスなんて恥ずかしすぎてまだ一回もしてねえよ!」

「一回もって……どんだけ初々しいぜよ……」

「……相性、悪いんやないか?」

「……そう、なのか?昨日一緒に買い物した帰りにちょっと手をのばしてみただけなんだけどさ…………はぁ」

「――――前から思ってたけどカミやんの話聞いてるとなんていうか……いちゃいちゃ感がほとんど0なんだにゃー。それに
 いまだにカミやんは苗字で呼んでて、御坂ちゃんは『アンタ』とかで呼んでるんだろ?本当に付き合ってるのか?っていうか―――

――――――――――――――――――――――本当に愛されてるのか?」



下校中 買い物の帰り

「ちょうどアンタんちの調味料が切れちゃってたから買えてよかったわね」

「あ、ああそうだな……」

考えたことも、なかった。
だって御坂は即答で告白OKしてくれたし、別に文句とかも言わないし……

………でも……そもそもどうして御坂は俺の彼女になってくれたのだろうか。

御坂は……俺といて楽しいのだろうか。

世話好きで優しい彼女はNOと言えなかったのだろうか。

俺だけが、ただ一人勝手に舞い上がってるだけなのだろうか


彼女は……御坂は本当に俺のことが好きなのだろうか?


「どうしたの?」

「い、いやなんでもない。今日はちょっと疲れたなーって思っただけだからさ。………あ、だから今日の夕飯も御坂の手料理を
 食べたいなぁなんて思ったり思わなかったり………い、いや無理ならいいんだけどさ?」

「別に構わないけど……そんなに美味しかった?」

「すげー美味かったけど?」

「そう……それじゃアンタの寮に行きましょ?」

「よっし、行くか」


上条寮

「それじゃ夕飯の支度始めるね?」

「あぁ、よろしく頼む。あ、手伝ってほしい時はいつでも言ってくれ」


はぁ、何考えてんだろ……俺。別に愛情表現が無くたって好きだったら…………


「―――――――ッ!」


「ど、どうした!?なにかあったか!?」

「……大丈夫よ、うっかり包丁でちょっと指を切っちゃっただけだから……」

「見せてみろ」

俺はそういって御坂の手を握った……


「………っ!!」バッ


が、すぐにその手は離された。

………そんなに…………なのか…………そう、なのか……

「あ…だ…大丈夫だから……だからその………」


「あのさ……ごめんな」


「……え?」

「辛いなら、嫌なら……無理しないでくれ」


「俺は御坂が好きだ。御坂といられれば俺は幸せだ。だから、俺は御坂と一緒に幸せになりたかった。
 でも俺が……俺だけが幸せで御坂がそうじゃないなら……無理して付き合ってるなら……やめてくれ」

「御坂には幸せになってほしいんだ。だからもう、無理して俺に付き合わなくても、大丈夫だから…これからはお前の好きなように……」




「やめ…てよ……」

「えっ?」

なんで……泣いてるんだよ……

「どうして……そんなこと、言うの………?」

「どうして私が……ここにいると思ってるの?」

「どうして私が、アンタと……付き合ってると思ってるの?」

「どうして私が……「で、でもっ!」」

「御坂は俺のこと、避けてるみたいだし……。それに手も……繋いでくれないし……キ、キスだってまだ一回もしてないし……
 もう何で御坂が俺と付き合ってくれてるのか………分からなくて………」


「具体的なモノがなければいけないの?」


「―――え?」

「具体的な理由がなければいけないの?」

「シンプルな理由じゃいけないの?」


「『好き』って理由だけじゃ付き合っちゃいけないっていうの………?」


「アンタが……上条当麻が私の全てなのよ……?」


「……っっ!!!」ガバッ

「……ふぇ?(だ、抱きついてき)」

「御坂……………」チュッ

「っ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!」


「ごめんな。俺、御坂のことがただただ好きで……大好きで……付き合ってもらえて幸せで……それで満足して……
 御坂のことちゃんと見てなかったかもしれない。でも今ちゃんと見えて……それでやっと分かったよ」

「な、ななな何がよ?」

「御坂が俺を避けてた理由さ。そうやって真っ赤になって言葉が詰まっちゃって冷静さ失っちゃうからだよな?」

「うっ……」

「御坂、俺はどんな御坂も大好きだからさ……そんなの気にしないでいいんだからな?」

「……うん。あ、ありがと……当麻」

「あぁ、改めてよろしくな……美琴」




そして――――――――――――――

「ほら!もうすぐ式が始まっちゃうよ当麻?」

「ああ分かってる!……まったく最初の頃のあの恥ずかしがりな美琴たんはどこに行ったんだか……」

「たん言うな。あ、あの時は緊張してたの!忘れなさい!!………あ、いややっぱり忘れないでもいいんだけど……さ」

「あ~もう!美琴たん可愛すぎ!!」ギュッ

「ふにゃ!?い、いきなり抱きつかないでよもう……心の準備が……」

「おやおや~?これから大勢の前でキスもするんですがそんなので大丈夫なのかな~?」

「だ、大丈夫に決まってるでしょ!当麻の家でも外でもどこででもしてたでしょうが!それにベッドの上でだって……」

「わーわーわー!!最後なに言おうとしてるのみこっちゃーん!?とにかく行きますよー?」

「分かったわよ!」


「あ、それと美琴、何回か聞いたかもしれないけどさ……」

「なに?」

「愛してる」

「………うん、私も当麻のこと……愛してる」







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