とある乙女達の乙女達による乙女達の戦い
「こここ…告白うううううう!?無理無理、そんなことしたら私死んじゃう!」
「準備は完璧です」
「お姉さんの本領発揮のようね」
「こういうのは私の専門じゃないんだが…」
「こんどこそ邪魔しないでよねってミサカはミサカはあらかじめ警告してみたり」
30分後
「では本来ならここで告白タイムと行きたいところですが!その前に順位発表です!佐天さんお願いします!」
「さあ~これまでの順位はいかに?5位、0ポイント、木山選手!」
「4位、2ポイント、オリアナ選手!」
「3位、3ポイント、打ち止め選手!」
「1位は御坂美琴選手と五和選手で、6ポイントと並びました!」
「そんな、あんなに頑張ったのに…」
「まだ私にもチャンスはあります!」
美琴の顔色は優れず、五和は対称的に明るかった。
「ただし!その内訳ですが面白いことになっております!」
「こちらをご覧ください」
美琴 五和 打ち止め オリアナ 木山
第1競技 2 2 1 1 0
第2競技 2 2 1 1 0
第3競技 2 2 1 0 0
「五和選手の票は御坂選手の圧勝と考えてた人達による票です」
「そして、御坂選手の票は なんと 全て上条選手によるものです」
その事実が公表された瞬間、両者の表情は入れ替わった。
五和はショックを隠しきれない表情で、美琴の笑顔はとても輝いていた。
この世界の上条さん、GJ!分かっていらっしゃる。
美琴は気づく。自分の心が波の立たぬ海のように穏やかであることを。まさに明鏡止水。
(よし、もう大丈夫!きっとアイツなら受け入れてくれる。根拠はないけどそんな気がする。)
「御坂選手、お願いします!」
自分の名前を呼ばれ、いざ出陣。もう迷うことなんてなにもない。
3日後
常盤台寮
談話室 テレビ
『さあ御坂選手による告白タイムが始まりました。あ、でも遠くてなかなか音声が拾えないですね』
あの大会、実は学園都市公認の企画であり、テレビでも放送されることになっていたのだ。
『アンタ…いつも一人で問…抱えて…私も…重荷背負う…アンタ…一人じゃな…アンタと私…同じ道…進んで…』
「いやああああああああああ。恥ずかしい!!!////」
prrrr
ピッ
『御坂か?凄い台詞叫んでたんだな』
「もうやめてえええええ」
「照れるな照れるな。でも可愛かったし、すごく嬉しかったぞ?だからこれからもよろしくな、美琴」
「うう~。こ、こちらこそ、ばか当麻…/////」