とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸なHappy days/Part10

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匿名ユーザー

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選択と決着 終章 独白と幸福


『だから、たまにはアンタからも誘えっての!!』

「美琴サン、『アンタ』に戻ってます。朝っぱらからそんなに怒鳴らなくても」

『モーニングコールいらないのね「いります、ごめんなさい」よろしい』

上条はなんだかんだ言っているが、彼女との会話にニヤニヤしている。

「しかし、しかめっ面は眉間に皺できるぞ」

『うるさいっ!!『あら、御坂さん』あ、婚后さ『なにをニヤニヤと、……ああ、あの時の殿方ですね!!』ちょっ、ちょっと!!!』

増えるのは笑い皺のようだ。
ん? 婚后さん?

「……美琴様、今何時でせう??」

『えっ『あの時は』八時の十分前だけど?『苦戦しましたが』』

「なんで!!? 交代で七時にって約束だろ!!?」

『しっ『最終的には』仕方ないじゃない、ドキドキして通話ボタン押せなかったんだから『向こうから白状しましたわ』』

「美琴かわいいなぁ。……ってちがーう!! それだと遅刻しちゃうでしょオレが!!?」

『そっそれくらい『やはり』受け入れなさいよ。かっか彼氏でしょ『この婚后光子に畏れをなしたのでしょう』』

「かわいいけど、モーニングコールやめるぞ『ごめんなさい。許してください』はぁ」

不幸だ。と呟き、どたばたと準備する。

今までとは異なる朝の風景にようやく慣れてきた。
朝食を要求するインデックスも、朝食をかすめ取る猫もいない。
あの日常が楽しかったことは否定しない。
でも、

『今日はセブンスミストにいかない?』

「……またゲコ太か?」

『ブフゥ!! な、なんのことよ!!』

「また、ちょうどフェアがあるなんて知らなかった~だろ。わかったよ」

こちらの幸せをオレが選んだんだ。
これで周りが泣いたとしても、オレは、オレだけは後悔してはならない。
そして絶対に後悔なんてするわけがない。

『な~にだんまりしてんのよ?』

「……美琴」

『何よ?』

「好きだぞ」

『ふぇ? わっわ、たっ、しも、しゅしゅしゅきにょ!!』

「ははは……」


この道を美琴も歩いてくれているから。

左手薬指にある、キューピッドアローのタグリングが、一層輝いた気がした。