小ネタ 学園都市のバカップル 1 しばしの別れ
第二十三学区の空港、2人の男女が別れを惜しんでいた。
上条当麻と御坂美琴である・・・
「それにしても、よく白井は耐えたよな・・・」
「あの子も『お姉さまが行くなら黒子もついていきます!!』ってずっと言っててさ・・・、そんなこと出来るわけ無いのにね・・・」
「俺もついていきたいよ・・・」
「無理よ・・・」
「そうか・・・そう、だよな・・・」
「私達、付き合い始めて3ヶ月になるんだね」
「ほとんど毎日一緒にいたな・・・」
「そうね・・・」
付き合いだしてからの3ヶ月
楽しかった――――
ずっと一緒にいたいと思った―――
だが、その幸せな日々も――――
「なぁ美琴、行かないでくれって言ったらどうする?」
「いまさら無理よ・・・」
「そうか・・・学校にも迷惑かかるしな」
「当麻、私がいないからって浮気とかしちゃダメよ!」
「するわけないだろ!」
「そう?いっつも女の子にフラグとか立てちゃったりしてるくせに」
「上条さんはフラグなんて立てた覚えはありません!」
「どうだかね~?」
美琴は無理して笑う、瞳に涙をためているが無理をして笑っている。
前日に、約束をしていたのだ
笑ってお別れをしようと・・・
「約束、守ってくれたんだな」
「難しいね、辛いのに笑うのって・・・」
「俺はお前の涙を見たくないんだ、お前が泣けばきっと俺はお前を連れて逃げてしまう」
「それも良いかもね・・・」
「ハハ・・・」
「もう時間だ・・・、行かなくちゃ」
「美琴、元気でな・・・」
「当麻も・・・」
2人は抱き合い、別れのキスをする。
1週間後
「ただいま~当麻!!会いたかったよぅ!!」
「おかえり美琴!!俺も会いたかった!!」
2人は再会を喜び、抱きしめあう。
「美琴がいないってだけで、もう辛くて辛くて・・・上条さんの生活は肉抜きの牛丼みたいに何も無くて・・・」
「毎日電話やメールしてくれたから、当麻がいなくても私もがんばれたんだよ!」
「この1週間の楽しみは美琴と電話とメールだけだったんだ」
「はい、これお土産」
「ありがとうな!」
「でもさすが常盤台中学だよな、修学旅行でアメリカに行くんだもんなー」
「別に今じゃ海外くらい普通だって」
「海外で普通だったら、そのうち修学旅行で宇宙に行きそうだな・・・」
「あははー、さすがにそれは無いってー
でも次は修学旅行じゃなくて当麻と旅行に行きたいな・・・」
「俺もだよ美琴・・・」
学園都市のバカップル 終