小ネタ バカップルの1番の被害者
ステイル=マグヌスは学園都市のカフェにいた。
「聞いてよステイル!」
彼の目の前で話しているのはインデックスだ。
「まったくとうまとみことは毎日毎日いちゃいちゃしちゃってさ!耐えられないかも!」
どうやらあのバカップルの話らしい。
「ねえ聞いてるの!?」
「ん?ああ」
「昨日だってね!」
(1日前、上条家)
『はい当麻あーん』
『あーん、美味しいよ、美琴』
『当麻に喜んでもらって私うれしいわ』
『あーもう可愛いな美琴たんはー』
『もう、当麻ったら』
あいも変わらずこの2人は夕飯を食べさせ合いいちゃついている。
『2人ともいい加減にして!!』
この光景にとうとうインデックスが業を煮やして泣きながら怒鳴り始める。
『そんなにいちゃいちゃしちゃってさー!わたしの身にもなってよ2人とも!!
わたしいらないよね!?邪魔だよね!?もういいよ!わたしイギリスに帰るから!!』
『ご、ごめんなインデックス』
『ごめんねインデックス、今までほっといて』
さすがの2人も反省しているようだ。
『ほ、ほんとうに?』
『ああ、お前の気持ちはよくわかった。だからイギリスに帰るなんて言わないでくれよ』
『ね、プリンあるから一緒に食べよ。ね?』
美琴が冷蔵庫からプリンを3つ持ってっきた。
『グスッ、うん』
インデックスも泣き止んだ。
『プリン美味しいな』
『美味しいよ、ね?インデックス』
『うん美味しんだよ!』
インデックスに笑顔が戻った。
夕飯を食べ終わり、少しした頃、上条が風呂場から出てきた。
『風呂湧いたぞー、美琴、先入って来い』
『いいわよ後で』
『いや美琴も疲れてるだろ?入って来い』
『じゃ、じゃあ当麻、一緒に、入る?』
『いや、でも、それも・・・・・・いいかな?』
2人とも顔を真っ赤にしている。
一見初々しく見えるが、インデックスはこの会話を何回も聞いている。
そして知っている。この後は必ずいちゃつくと。
『もう!ぜんぜんわかってないんだよ!!』
「ってことがあったんだよ!もう!最初は初々しかったのにどうしたああなったのかな!?」
「さあ、それは僕にもわからないな」
「はあ、もうこんな時間なんだよ。またね、ステイル」
インデックスは自分の家へと帰っていく。
(まったく、ま、彼女と話ができたんだ。それだけはバカップルに感謝してるよ。さて)
ステイルは懐からルーンのカードを取り出す。
(奴の部屋にルーンでも貼るか。あの子を泣かせた罪は重いぞ、上条当麻)