小ネタ よくあるお話
とある冬の日の事、御坂美琴の電話が鳴った。
『もしもし、御坂か?』
「は、ははいっ!! 御坂美琴とは、わわわたくしのことです!!!」
『? とりあえず大丈夫か?』
「だ、大丈夫よ?」
『知らねえよ』
「早く要件を言いなさいよ!!!!」
『なんで怒ってんの? まあいいや、今度みんなで遊びに行くだろ』
「え? ああ、土御門のお兄さんの提案だっけ? アンタと親しい人全員集合ってやつよね? (し、親しいだって~~~)」
『そうそう、実はさ、もっと早くに言うべきだったんだけど、その……』
「なによ? はっきりしなさい!!」
『あぁ、実は、その、スキーなんだ』
(な!!? なんですってええええええええええええええええ!!)
「ふにゅ……もう一度お願い」
『うぅ……だから、スキーなんだよ』
「(まじかあああああああ!!) なんで……」
『俺、初心者だからさ、笑われると思って、言いづらくって……』
「なんで、私が笑うのよ!!」
『いや、お前経験者どころか、スペシャリストぐらいの実力ありそうだし』
「私だって、初めてで、その、だから、私も、アンタと……同じ、気持ちなの」
『そうか、ならもっと早く言っておくべきだったな』
「……まったくよ」
『じゃあ、明日にでも一緒に買い物に行こうぜ!!』
(う、嘘!!!!!!!?)
『きっと必要な物もあるだろ? 安心しろ、俺が全部調べとくから』
「う、うん」
『じゃあこのこと、白井にも伝えといてくれ』
「わかった、その、よろしくね」!!」
『おう、二人で頑張ろうな!!』
「ということで、黒子、明日私、でーとにいきまふゅ」
「え? 遠まわしにその類人猿を殺せと?」
翌日、上条当麻は三度目の死を覚悟する。