とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ ど根性なのであります!!




「ホントに、会いたかったよー!!!!」

顔がデレデレなのは御坂美琴、上条の嫁(予定)である。

「……」

無言なのは上条当麻、美琴の旦那(暫定)である。

「抱きついた時の感触……ホントにたまらない!!!」

テンションがどんどん上がる美琴。
しかし、上条は反比例してどんどん不機嫌になっていく。
二人は周囲が認めるほどのバカップルであるはずなのだが?

「毎日会うのにね……でも、こうしていると幸せなの」

上条はジト目で美琴を見る。

「もう、離れたくないよ……」

上条の眉間がすごいことになり、額には青筋が浮かんでいく。

そろそろ皆さんも気づいただろうか?








「ゲコ太!!!!!!」

美琴が抱きついていたのは巨大なぬいぐるみであった。

ここは上条宅。
ゲームセンターのくじ引きで、
美琴は幸運にもこの『ジャンボゲコ太』を手に入れた。
寮に置けず悩んでいたのを、愛しの彼が助けたわけだが、

「ゲコ太~~~~~!!!」

その愛しの彼は全然面白くない。
ここ最近、彼女がこいつにとられてる気がする。
恋のライバルが、まさかこんな間抜けな爬虫類(違うぞバカ)とは思わなかった。
なんとなくドヤ顔してるように見える。

「ゲ~~コ~~太~~~~~~!!!」

(……チクショ~~~~~~!!!!)

そのため、美琴を寮まで送り、帰宅すると、
このぬいぐるみを、殴り、蹴飛ばし、踏みつけ、
ラリアットをし、チョークスリーパーにジャーマンスープレックスと攻撃を重ねる。
これがここ最近の、世界を救った英雄の日課である。

「……あのね、当麻」

「なんだよ」

「ゲコ太に抱きついて、だらしない顔になれて、飾らない自分をさらけ出せて……」

「……」

「それを世界で一番大切な人が見守ってくれる。私、今、とっても幸せ」

「……美琴!!!!!!!」

「当麻!!!!!!!」

ぬいぐるみを放り投げ、抱き合う二人。ゲコ太の完敗であった。






「……毎週水曜日午後の、定番パターンで、私は糖尿病になりそうなんだよ」








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