小ネタ 無自覚なフラグ建築とそれに翻弄されるツンデレ
――寒いんだから仕方ない――
美琴 「へ…へ……へっくちっ！！！ うぅ～ティッシュティッシュ……」
上条 「そんな薄着【かっこ】でいるからだろ？」
美琴 「お、女の子は春夏秋冬いつでもオシャレを優先するものなの！」
上条 「それで体調崩したら元も子もないだろ。ったく、ホラ。俺のジャケット貸してやるから」
美琴 「えっ！！？///」
上条 「あっ…ひょっとして汗臭かったかな……」
美琴 「そそそそんな事ない！！！///」
インデックス 「……………」（←この様子を偶然見てた人）
――手が冷たいんだから仕方ない――
美琴 「やっぱまだ寒いわね…」
上条 「今日ホント冷えるよな……手とか大丈夫か？」
美琴 「手？………って何やってんのよ！！///」
上条 「あーホラ！ めちゃめちゃ冷たくなってんじゃねぇか！」
美琴 「だだだだからってそんなに握んなくてもいいでしょ！！！///」
上条 「ダ～メだって！ ちゃんと温まるまで我慢しなさい！」
美琴 「ふみ～………///」
吹寄 「……………」（←この様子を偶然見てた人）
――ちょっと飲みたいんだから仕方ない――
上条 「うい、ホットココア買ってきたぞ。これでちょっと体温めろ」
美琴 「あ、ありがと」
上条 「…温かい？」
美琴 「うん」
上条 「…美味い？」
美琴 「うん」
上条 「…一口飲んでいい？」
美琴 「うん。……え？」
上条 「じゃあちょっとだけ」ｺﾞｸｯ
美琴 「えええええ！！？///」
上条 「……そんなに嫌がる事ないだろ……上条さん、ちょっとショックですよ」
美琴 「だ、だ、だってそれ！ かかか、間…接……キキ、キシュ………///」
上条 「分かった分かった、返すって。一口飲んだだけでそんな怒んなよ」
美琴 「はわ、はわわわわ……///」
姫神 「……………」（←この様子を偶然見てた人）
――動物に触る為だから仕方ない――
美琴 「あっ！ ネコちゃんだ！ カワイイ～」
上条 「おっ！ 擦り寄ってきた。人に慣れてるな、コイツ」
美琴 「いいないいな～！ 私も触りたいな～！」
上条 「触ればいいだろ」
美琴 「だって…電磁波でせいで怯えられちゃうんだもん……」
上条 「止められないのか？」
美琴 「……無理」ｸﾞｽﾝ
上条 「んー………あっ！！ じゃあこうすればいいんじゃないか！？」
美琴 「ふぇ…？ ……ふえええ！！？///」
上条 「俺が右手で美琴の頭触ってれば、電磁波も出ないだろ？」
美琴 「そ、そ、そそ、そうかもしれないけど！！！///」
上条 「ホラホラ、撫でてやれって。こんな風にさ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
美琴 「わわ、わ、わた、私の頭を撫でるにゃあぁぁぁ！！！///」
青髪 「……………」（←この様子を偶然見てた人）
――車とぶつかったら危ないから仕方ない――
上条 「そろそろ帰ろうぜ。風邪引いちまうかもしれないし」
美琴 「う、うん。そうね―――」
上条 「！！！ 美琴！！！」
美琴 「あれ…？ 何か温かい………って！ ななな何で私抱き締められてる訳！！！？///」
上条 「ふぅ～あっぶねー……今、車に轢かれそうだったぞ？ ボーっとしてたら駄目だろ」
美琴 「ご、ごご、ごめ、ごめんにゃしゃい………///」
上条 「ホント気をつけろよ？ ……って、あれっ、どうかしたのか？ 何か頭から煙出てるけど」
美琴 「も、もう……限…界……///」ﾌﾟｼｭｰ
上条 「美琴？ おーい美琴ー！」
土御門 「……………」（←この様子を偶然見てた人）
――それはもう仕方ない――
上条 「あーあーもう。言ったそばから……こんなとこで寝たら本当に風邪引くぞ。
仕方ない、ここに置いておく訳にもいかないし、おぶって寮まで連れてってやるか」
インデックス 「とうま……」
上条 「あれ？ インデックス、どうした？」
インデックス 「『どうした？』じゃないんだよ……」
吹寄 「おい上条」
姫神 「ちょっと。話を」
青髪 「聞かせてくれへんか？」
土御門 「そこの路地裏でじっくりとにゃー」
上条 「えっ？ えっ？ 何でみんな怖い顔してらっしゃるのでせう？
そして何故に路地裏という人目につかない場所をわざわざ指定するのでせう？
話をするんだよね？ 痛い思いとかしないんだよね？
ていうかワタクシは今すぐこの子を運ばなければならないので早々に立ち去りたいのですが」
青髪 「ほうほう、つまりその子をホテルにお連れして、『ゆうべはおたのしみでしたね』と
そういう訳なんやね？ ぶっ殺す！！」
上条 「ええええ！！？ 何でそういう流れになるの！？ ちくしょう不幸だー！！！」
