小ネタ ゲーセンdeデート
「当麻、次ゲーセン行こ!」
「格ゲーはやらねえぞ。上条さんもう美琴センセーに負けたくないんです……」
「男が何言ってんのよ。手加減してあげるから」
「もう嫌なんです。女子中学生に負けるなんて嫌なんです」
「わかったわよ。じゃあプリとか撮るだけにするから」
ここは、第七学区で一番大きなゲームセンターだ。
学園都市の研究機関や大学が製作したゲームや筐体が多く、
様々な次世代ゲーム目当てにいつも学生たちで賑わっている。
「あ! あのプリ、フレームがケロヨンとピョン子よ! ほら、早くしなさい」
「おーい、そんな引っ張らなくても歩けるって」
二人は美琴ごひいきの、ラブリーミトンのカエルたちのフレームが選べる
プリクラの筐体に近づこうとすると、
「……なんでよ女性専用なのよ!」
女性専用プリクラコーナーとは、規模が大きなゲーセンには
必ずといっても良いほど存在する、男性&恋人殺しの禁断区域である。
ちなみに女性専用のため、値段が100円安かったりする。ずるいぞ女子!
「いやあ、残念でしたねえ美琴センセー。上条さんすごく残念でたまりませんよ」
「思いっきり棒読みなんだけど。そんなに私と撮るのが嫌なの?」
「いやいや!滅相も御座いません!
ただ単に高校生の男が撮るものではないかと思っただけでございましてですね」
「あら。この私に何か文句でも?」
「み、美琴サン? なぜそんなにドスの聞いた声で
しかも全身からバッチンバッチンさせておいでなんでせう?」
こうして、いつもの雷撃の槍のキャッチボール(上条完全受け)が始まり、
周囲を騒然とさせた上、風紀委員と警備員からたっぷりとお説教を喰らったという。
「ふ、不幸だぁぁぁ!!」
~終~