とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ 夫婦




あれからもう20年以上が経った。
グレムリンも、アレイスターの野望やらももう無い平和な世界。
学園都市の川原に青年、もう少しで中年になろうかという夫婦がいた。
「懐かしいな、ここも」
黒髪のツンツン頭の男の方は上条当麻。
かつて学園都市ならず世界まで救った男。
今は自身が通っていた高校の教師をしている。
「ええ、20年経っても変わってないわね」
茶髪の女の方は上条美琴。
学園都市の超能力者、第三位として誇っていたのは昔のこと。
大学卒業後、2年間の研究により『筋ジストロフィー』の治療法を確立。
その後上条当麻と結婚した。
そして娘が生まれ、今では美琴と同じ常盤台中学に通っている。
「少し休憩するか」
土手に腰をかける2人。
そこは昔、2人が勝負をした場所であり、そして、
「そういや、初めてのデートで最後に来たのはここだったかな」
「初めてって、あの時のことはカウントされないのかしら?」
あの時、それは2人が初めてあった年にした偽デートのことだ。
「あれは演技だっただろ。それに、あの時はまだお互いの気持ちに気づいてなかったしな」
これがもうすぐ40歳にもなろうというおっさんの言葉だ。
「もう、恥ずかしいこというじゃない」
だけども心はいつまでも若いままだ。
今までも、きっとこれからも。
「パパ、ママー!」
美琴に似た髪型、顔。
当麻に似た黒い髪、目元。
聞きなれた声。娘だ。
普段は寮暮らしなのだが、時々実家に帰っている。
そして今日はその帰ってくる日なのだ。
「おう、おかえり」
「おかえりなさい」
「ねえ、今日の夕飯は何かな」
「今日はハンバーグね」
「わーい!」
家族3人で歩き出す。
今日も平和な1日であった。








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