とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ 8月31日(はじまりのひ)




8月31日。
夏休み最後の日だ。

「ここ、覚えてるでしょ?」
「あー、やっぱあの時いたのか」

そこはちょうど1年前、上条と偽物の海原が殴りあった場所。そして『約束』をした場所であった。
工事途中だったここも、建設途中だったここも、今は立派なビルが立っている。

「じゃあ鉄骨が落ちた時に助けてくれたのも」
「・・・うん」

鉄骨が落下したとき、助かったのはおそらく美琴が磁力でずらしてくれたんだろうなとは思ってはいたが、
美琴本人に直接言われるのは気恥ずかしく、頭を掻く上条。

「じゃああの約束も聞かれてるよな。まあいいや。じゃあ話は早い。美琴、あの約束を、俺はまだ守れているか?」
「当然じゃない」

そっか、と安心した上条に、だけどね、と美琴は続けた。

「その私や周りの世界には、アンタ自身もいるっていうことを、絶対に忘れないで」
「じゃあもう一つ約束する。美琴とその周りの世界を守る。そして必ず、お前の所へ帰ってくる。それでいいか?」
「わかった。だから私も約束する。アンタが守りたい世界を一緒に守る。そして必ず、アンタと帰ってくる」

お互いの目が合う。
上条も美琴も、少しばかり顔が赤くなっている。

「・・・約束だぞ」
「破ったら宇宙の果てでも探し出してやるんだから」

そして、口ずけを交わす。
新しい約束と、これからの新たな日々を胸に抱いて。








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