とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

26-276

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

小ネタ ある平凡なカップルの朝の風景




「朝の床の上」で登場人物が「抱き合う」、「長袖」という単語を使ったお話を考えて下さい。
             +
上琴お題『冗談っぽく 羽交い締め。』


 ◈  ◘  ◈  ◘  ◈  ◘  ◈  ◘  ◈  ◘  ◈  ◘  ◈  ◘


「う…ん……」

と御坂美琴は目を覚ました。
一緒のベッドで横になっている上条当麻は、まだ夢の中だ。
美琴は上条のほっぺをぷにぷにと突き、

「おはよー。もう朝よ?」

と優しく起こす。上条も目を擦りながら

「ん…? ふあ…ぁ……はよー」

と返す。
すると朝一番の美琴の姿を見て、上条は男として素直な感想を漏らした。

「………エロいな」

美琴はちょっと大きめの長袖のYシャツを着ている(というか、それ以外に身に着けていない)。
これは上条の私物であり、つまり二人は『ゆうへ゛は おたのしみて゛したね』だったのだ。
なので「エロい」という感想は非常に正しいのだが、
起きぬけにそんな事を言う上条にはおしおきをしなくてはならない。

「ア、アンタが着せたんでしょ!?」

と反論しながら、美琴は上条の背後から羽交い絞めを決める。

「ちょ、ギブギブ! 何で物理攻撃だよ!」
「だってアンタ、私の能力【でんげき】効かないじゃない!」

美琴の腕をタップしてギブアップしている事をアピールする上条だが、割とまんざらでもない。
背後から絞められているという事は、つまり、『あててんのよ』なのだ。
美琴も本気で力を入れている訳でもなく、要はお互いにじゃれ合っているだけである。
が、ベッドの上でふざけ合っていれば当然危険もある訳で、

「うぉあっ!?」
「きゃっ!!」

二人はそのまま床に転がり落ちる。

「いっつー! 大丈夫か美琴!?」
「う、うん。私は平…気…?」

気がつくと、抱き合っている体勢の二人がそこにいた。
おそらく、上条が無意識のウチに美琴を庇ったのだろうが、しかしこの状況は……

「あ、ご、ごめん。すぐ退くから!」

と起き上がろうとする上条を、美琴がギュッと抱き締め引き止める。
そしてそのまま頬を赤く染めつつ、目を瞑った。

「いや、あの、み、美琴さん!?」
「……………」

美琴は答えず、ただじっと待っている。これ以上、女性に恥をかかせる訳にはいかない。
上条もグッと身を乗り出し、そして、

「………んっ!♡」

唇を重ねた。

「こ、これでいいか…?」
「……………」

美琴は答えず、フルフルと首を振った。そして―――

「…スイッチ……入っちゃったかも………♡」

美琴のおねだり攻撃に、上条の理性はあっけなく吹き飛ぶ。
この後二人は『昨日の続き』をし始める事となる訳だが、
詳しく説明するのは野暮になるので、ここらで筆を擱こうと思う。








ウィキ募集バナー