とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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美琴「あっ」

食蜂「あっ……」

美琴「……はぁ」

食蜂「ちょっとぉ、なんでここでため息を付くのかしらぁ?」

美琴「ファンシーショップでアンタと会うなんて思ってなかったからよ。しかも、いつもの取り巻きはどうしたわけ?」

食蜂「私だって一人で外出くらいするわよぉ。まったく、御坂さんってば見た目はあの子と似てるくせに性格悪~い」

美琴「はぁ!? 性格の悪さならあんたの方が上よ。もしくはドッコイドッコイよ!」

食蜂「いっそのこと御坂さんを暗殺してドリーと入れ替える? いや、ドリーは御坂さんに似せて作られたわけじゃない……入れ替えが成功するほど御坂さん《オリジナル》には似てないし無理ね」

美琴「(何か物騒な事いってるー!? よくわかんないけど逃げよう)」

美琴「あー、そのさっきはへんなこと言って悪かったわね。それじゃ――」

食蜂「待つんだゾ☆」

美琴「」スタスタ

食蜂「待つんだぞ☆」

美琴「」スタスタ

食蜂「ま、待ってください……」

美琴「……何か用?」

食蜂「まぁ、用ってほどじゃ――」

美琴「あっそ」スタスタ

食蜂「ちょっ、待ちなさいよぉ!」

――

美琴「――で、あんたは派閥の子(縦ロール)の誕生日プレゼントとしてゲコ太グッズを探していた……と?」

食蜂「まぁ、そういうことねぇ。でも何がいいのかわかんなくてぇ、ほら、御坂さんこういう子供っぽいの好きでしょぉ?」

美琴「(あの子はゲコラー仲間だけど、食蜂がなにもたくらんでないとは思えない)……お得意の能力つかえば?」

食蜂「ひっど~い、“トモダチ”にそんな事出来ないんだゾ」

美琴「よーし、ちょっと待ってね。知り合いに洗脳とける奴いるからそいつに頼んで片っ端から洗脳を解いて―――」

食蜂「わー! わー! ちょっと何早まってるのよぉ、そんなことしたら私がどうなるか位想像できないわけぇ?」ガクガク

美琴「えーと……(本気でびびってる!?)」

美琴「あのさ」

食蜂「な、何かしら?」

美琴「『そういうこと』してるんなら余計手を出したくなるんだけど」ビリッ

食蜂「……あらぁ、でもぉ~御坂さんは優しいから一般人を洗脳《こういうこと》したら手も足も出ないんじゃない!?」カチッ

美琴「」

食蜂「あれ? リモコンが反応しない……電池切れ?」カチッカチッ

美琴「どうしたの?」

食蜂「あ、ちょっと待って」

―10分後―

食蜂「電池交換終了! 今度こそ……っ!」カチッ

食蜂「あれぇ~?」カチカチ

美琴「……ねぇ、食蜂。私の能力は何でしょーか?」

食蜂「何よぉ突然。えーと、電撃使い? それとも超電磁砲の方?」

美琴「電撃使いの方でいいわ。さて、電撃使いの私は1メートル離れたリモコンをはたしてどうすることが出来るでしょうか?」

食蜂「……簡単に壊せるわねぇ」

美琴「リモコンを使わないでもあんたが強力な精神系能力者なのは知ってる。でもね、スペックの高さ故にリモコンを使わないと安定した制御が出来ないのも知ってる」

食蜂「そ、それが何かぁ? リモコンなんか無くたって……」

美琴「大覇星祭1日目」ボソッ

食蜂「――っ!!」ビクッ

美琴「アンタはリモコンを奪われてなにやら“随分な”結果だったみたいね。後で調べたわ」

食蜂「」プルプル

美琴「外装大脳《エクステリア》を使用した広範囲洗脳……」

食蜂「えっと……」

美琴「この二つの点から」

食蜂「みさ、御坂さん?」ガタガタ

美琴「アンタはリモコンを使えなきゃ『安定した制御』が出来ないのではなく」

食蜂「か、顔が恐いぞ~☆なんて……」ガタガタ

美琴「リモコンが無きゃ『能力自体を制御』が出来ないんでしょ?」

食蜂「なぁ~んのことかしら」ダラダラ

美琴「その辺はまぁ、お得意の洗脳で誤魔化したのかしら?」ニコッ

食蜂「」チーン

美琴「何か……言うことはある?」

食蜂「無いんだゾ(棒)」

―――


美琴「ったく、変に脅したり嫌がらせしなきゃ普通に手伝うわよ」

食蜂「……グス」

美琴「あ~、もう。で、あの子へのプレゼント、決まったの?」

食蜂「解らないから御坂さんに頼ったんじゃない!」

美琴「(ガチで泣きかけてる……っ)」

食蜂「一応ね、頭の中はのぞいたの。」

美琴「はぁ、褒められた行為じゃないわね、まったく。……で、どうだったの?」

食蜂「さっきもいったでしょ、解らなかったのよ」

美琴「あの子防壁系の能力者かなにか?」

食蜂「違うわよぉ。なんていうの、ゲコ太ワールドっていうのかしらぁ?」

美琴「?」

食蜂「ディープすぎて……私には理解できなかったわぁ」

美琴「……そ、っか」

食蜂「……なんか、ごめ」

美琴「その先は言わないで!」

食蜂「あ。うん。」


―20分後―

食蜂「こ、コレでどう!?」

美琴「そうねぇ、これなら喜ぶかも」

食蜂「本当? ……あの子喜ぶ?」

美琴「えぇ、きっと」

食蜂「(や、やっと終わったんだゾ)」ツー

美琴「んじゃー、コレは私からね」

食蜂「あらぁ、わざわざありがとう――って、何で二つ?」

美琴「一つはアンタの。いいでしょ、あの子とおそろいよ」

食蜂「コレはまさしく女子力……天地がひっくり返るほどの驚きだわぁ」ワォ

美琴「ぐぬぬ……言いたいことはあるけど今回は黙っておくわ。その代わり」

食蜂「その代わり?」

美琴「これからお茶しない!? ゲコ太の素晴らしさをたぁーーーっぷり教えてあげる!」

食蜂「すみません、勘弁してください」

――

美琴「―――ってなことがこの前あったのよ」

上条「なっがい回想だな、オイ!」

美琴「でも、コレで私の気持ちわかってくれた?」

上条「俺の他にあのカエルの話を聞いてくれない……と?」

美琴「カエルじゃない! カエルじゃない!」

上条「わわっ、わかったから落ち着け」

美琴「あの食蜂によ! あの食蜂が謝ってまで回避したがったのよ!?」

上条「気持ちはわかる」

美琴「そんなにゲコ太には魅力が無いの……?」

上条「だってあれ、子供向けだし」

美琴「うぅっ……縦ロールちゃんとはなかなか話せないし、唯一話を聞いてくれるあんたは未だにゲコ太を帰る呼ばわり」

上条「俺帰るぞ。わざわざファミレスまで来てやってんのにお前って奴は……」

美琴「えっ……帰っちゃうの?」グスッ

上条「えっ? ちょ、御坂さん!?」

美琴「ヒグ……エッグ……そう、だよね。グスッ……興味の無い話を毎日聞かされるのは……グス……退屈だよね」

上条「ちょっ!? マジ泣きは勘弁してくれ(ほぼ毎日ヒゲカエルについて熱弁するのにも勘弁してほしいけど)」

美琴「びえ~ん」

上条「あー、もう。聞くから! 聞くから泣くな!」ギュッ

美琴「ふぇっ?」

上条「話なら聞いてやるから、お前の気持ちちゃんと聞いてやるから。……な?」

美琴「(私の気持ち)……うん」ギュッ

上条「ほら、話せ」

美琴「離さない」ギュゥッ

上条「えぇ!? (まだ復活しきってないのか?)あ、じゃあせめてそろそろ離してくれませんでせうか?」

美琴「……わかった、話す」ギュゥゥ

上条「(ぜんぜん離れてませんけど!? つーか、すこし痛い。主に背骨と視線が!)」

美琴「(私の気持ち……)」

上条「ん、どうし――」

美琴「――好き」

上条「……へ?」


―少し離れた席―

佐天「はわわわ」

初春「はわわわわ」

佐天「た、確かに「自分の趣味を知ってもらうことは恋愛をする上で重要」とはいったけど……」

初春「ここ一週間、私達の不用意なアドバイス《それ》のせいでむしろ嫌われたかもと思ってましたけど……」

佐天・初春「「急に進展したぁぁああ!?」」


―数日後―

美琴「そんなわけで、あいつと付き合うことになったわ」

食蜂「ドチクショウ!」ガンッ

縦ロール「(地団太を踏む女王……新鮮ですわ)」

おわり










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