とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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小ネタ 『M』さんからの恋愛相談




佐天 「はぁ……すみません御坂さん。相談に乗ってもらえませんか?」
美琴 「珍しいわね。佐天さんがそんなに悩むなんて…どうしたの?」
佐天 「いえね。実は友人から、恋愛相談されたんですけど…
    ほら、あたしってそういう経験が無いじゃないですか。
    だからどうアドバイスすればいいのか分からなくって……」
美琴 「うっ…! 恋愛…かぁ……私もそっち方面は苦手だからなぁ…」
佐天 「えっ? 御坂さんは現在進行形で恋してるじゃないですか」
美琴 「ぶっふっ!!? な、ななな何の事かしらっ!?
    あああ、あの馬鹿とは別にそんな関係じゃないし!!!」
佐天 「…誰も上条さんの事は言ってないですけど……
    まぁ、いいや。とりあえず話だけでも聞いてくださいよ」
美琴 「ご、ごほん! まぁ…話だけなら」
佐天 「あたしの友達の…仮に『M』さんとしておきましょうか」
美琴 (『M』…? 『む』ーちゃんさんか、『マ』コちんさんかしら?)
佐天 「で、そのMさんなんですけど、実は仲の良い男友達がいるんですよ。
    ただ、いつの間にかその人の事を、友達から異性として見るようになっちゃったんですが…」
美琴 「下手に告白して今の関係を壊したくないって事ね? 漫画とかでよくあるパターンね」
佐天 「ええ…ですけど、実際に当事者になってみると割と深刻らしいんですよ」
美琴 「う~ん…そうねぇ……とりあえず、その男の人からは嫌われてはないのよね?」
佐天 「あ、はい。それは間違いないです。
    大覇星祭の最終日では、一緒にフォークダンスも踊ったみたいですから」
美琴 「そうなの? でもそれって結構、脈ありなんじゃない?
    アレって普通はカップルでやる事でしょ? …ま、まぁ私みたいな例外はあるかもだけど……」
佐天 「あたしもそう思うんですけどね~…どうしても勇気が出ないんですって。
    何か、せっかく彼の為に作った料理も渡せず仕舞いだったみたいですし」
美琴 「そこまで行ったのに、何でもう一歩踏み込めないかなぁ!」
佐天 「ホントですよね! いやもう、全く!」
美琴 「あ、ちなみにその男の人、彼女とかはいるの?」
佐天 「いえ、いないみたいですよ。あーでも、何かものすごく女性からモテる方みたいですけど」
美琴 「えー…なに、ナンパな奴なの? 私はあんましだな~…」
佐天 「いえ、そういうタイプではなくて、天然って言うか…
    無自覚に女性に優しくするみたいな感じの人ですね。で、本人はその事に気付いてないっていう」
美琴 「あー……(アイツと同じタイプか…)」
佐天 「それで、どうなんですか?
    似たような人を好きになった先輩として、御坂さんから何か為になるアドバイスを!」
美琴 「だだだだからっ! アイツとはそんなんじゃないって言ってるでしょ!?
    でも…そうね…そういう人って『自分は女性からモテない』って思い込んでるから、
    素直に告白したら、意外とすんなり付き合えるんじゃないかしら。
    当たって砕けるのを怖がってたら何も進展しないもの。
    それに多くの女性にモテるって事は、同じような事を思っている人も必ずいるでしょうから、
    告白するなら早目がいいわね。下手したら手遅れになるかも知れないし」
佐天 「ん~…なるほどねぇ…」
美琴 「ごめんね。当たり障りのないアドバイスしか出来なくて。
    最初に言った通り、私もそっち方面は苦手だから……」
佐天 「いえいえ。充分、実りのあるお話でしたよ。今度Mさんに話してみます」
美琴 「そう? 役に立てたのなら嬉しいわ」
佐天 「と・こ・ろ・で・御坂さん! そういう御坂さんは、その後どうなんですか? 上条さんと!」
美琴 「あ~もう! だ~か~ら~! あの馬鹿とはそんなんじゃないって何度も―――」
佐天 「御坂さん…そうやって先送りにしてるといつか手遅れになるみたいですよ!
    上条さんって女性からモテるけど、自分じゃその自覚が無いから、
    他の誰かに告白されたら、アッサリ付き合っちゃうかも知れないんですから!
    当たって砕けるのを怖がってちゃ駄目です!
    一緒にフォークダンスをした仲なんですし、きっと脈だってありますよ!」
美琴 「―――って、あれ? ……ん?」
佐天 「どうするんですか!? 『M』ぃ坂さんっ!!!」
美琴 「んんんっ!!?」










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