とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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寝起き



・・なんだか夢を見ていた気がする
なんだか暖かいようなくすぐったいような幸せな優しい夢。



目が覚めるといつものコイツの顔。
時計を見てもまだ寮の朝食の時間まで余裕がある。
コイツにも言えないけど私の大切な幸せな時間。


こんな事になってるなんて一年前には想像もしてなかったなぁ・・・
たよれる年下のパートナーができた。たまの変態的行動にはほとほと困るけど。
かわいい後輩達もできた。意外と鋭くてコイツとの事気がついてたみたいでびっくりしちゃった。
そしてコイツ・・・ 気持ちよさそうに寝ちゃってさ。少し前まで緊張して寝れねぇとか言ってたくせに。 


とても・・・とても幸せなんだって思う。
大好きなこの人はなかなか私に気がついてくれなかったから。



寝顔を観察する。
ちょっとヒゲが伸びてる。あとで剃らせないと。
この前気がついたけど意外とまつ毛が長い。
いつものツンツンした髪の毛が寝てる・・・ こうして見るとカワイイ。

ほっぺたを突いて見る。全然気がつかないみたい。昨日は夜遅くまで遊んでたし疲れてるのかな。


なんかドキドキするようなイライラするような・・・そんな気分になるのもいつもの事。
でもキライじゃない。
少し伸びたヒゲも意外と長いまつ毛も実はかわいい寝顔も全部私だけが知ってるんだから。



・・・私だけ?


「・・・当麻のバーカ!」

小声なのに聞こえるように言ってみる。これじゃ端から見たら起こす気あるのかないのかわかんないけど。

溜め息をつく。そして少し反省。
自分でもわかる。嫉妬してる。今はいないあの子の事を思い出してるんだ。


少し悪い事をしたと思ってる。私があの子の居場所を奪ったようなものだから。
でもこればっかりは譲るわけにはいかない。
コイツは私のだから。


観察を始めて30分くらいだろうか。
一人で嫉妬したり、悶えたり我ながら呆れてしまう。
・・・仕方ないでしょ。好きなんだから。



そろそろ布団から出なくちゃ。少し名残惜しいけどご飯作り始めないと時間が危ない。
寝顔を見るのと同じくらい顔を合わせて朝食を食べるのも大切な時間なんだから。

私は強くなったと思う。
あの時とは違う。今は支えてくれる人がいるから。
守りたいあの子達もいる。この生活を壊そうとするヤツなんかの幻想なんてブチ壊してやるんだから。


でも・・・弱くなっちゃった。
コイツにはたくさん泣かされたし、きっとこれからも泣かされるんだ。
すぐなんも言わずにどっか行っちゃうし、隣で寝ててもなんもしてこないし・・・
まぁ高校生まではっていうコイツの気持ちも聞いたし、もう勝手にどっか行かせたりなんかさせないけど。



「そろそろ起きなさいよ」

私は幸せなんだって胸を張って言える。
でもそれだけじゃダメなんだ。コイツも幸せじゃないとダメ。
支えてもらうだけじゃダメ。私も支えになりたい。

私はわがままだから。諦めたりなんかしない。
子供扱いしてるコイツにいつか美琴センセーの偉大さを解らせてあげる。
オレは幸せなんだって言わしてやるんだ。

そしていつの日か・・・
この人でよかったって言ってもらえるように。
この人でよかったって素直に言えるように。

その為には一日たりとも無駄にはできない。
だから今日も頑張ろう? 当麻。

「ふぁ、ん・・・おはよう美琴」
「うん! おはよ! 当麻」

end


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