とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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※ これは、いやらしい行為ではありません




「え、え~と…それはつまり俺の右手の指をここに突っ込めと、そう言いたいんでせうかね…?」
「仕方ないぜい。他に方法がないんだからにゃー」
「ひょっとはっへおっ!!! ほえっへ………ふやー」

土御門からの無理難題に上条は顔を青くして、美琴は「ふやー」した。
敵勢力の魔術師を撃退した上条達だったが、一つだけ厄介な魔術が美琴にかかってしまったのだ。
ちなみに先程ふがふが言ってた美琴の台詞を通訳すると、
「ちょっと待ってよっ!!! それって………ふにゃー」である。

「敵さん達、逃げながら超電磁砲の口の中に術式を残していきやがった。
 このままじゃ第三位は、永遠に口を閉じられないままになっちまうぜい?
 けどカミやんの幻想殺しなら一発で術式も破壊できるから、
 ちゃっちゃと口ん中の刻印に触りやがれだぜい!
 でも刻印は目に見えないくらい小さいから、口の中で指をかき回す事になるけどにゃー」

これこそが上条が顔を青くした原因であり、同時に美琴が「ふやー」した原因でもある。
女性の口内に指を挿入し、しかもクチュクチュとかき回す…それはもうどう考えても。
だが魔術の専門家である土御門が「他に方法がない」と言っている以上、それに従うしかない。
美琴の口が永遠に閉じられないのは、流石に笑い事では済まなくなる。

「…よ、よし! や、や、やるぞ美琴っ!」
「ひゃっ! ほ、ほんほいやうお!!?(ひゃっ! ホ、ホントにやるの!!?)」
「す、すぐに終わらせるからな!」

言いながら、上条は人差し指をゆっくりと美琴の口に接近させる。
口が開きっぱなしなせいでヨダレはだらだらと垂れ流れ、
そんな状態を上条に見られ、そしてこれからされる事を想像して、
美琴はもう熟れたトマトのように顔を真っ赤にさせていた。
その姿はまるで我慢できずにおねだりするかのようで、上条は思わず生唾を呑み込んだ。

「い…挿入れるぞ…?」
「………うん…」

観念した美琴は、こくりと頷く。
それを合図に上条は「ずぷっ」と音を立てて、指を美琴の柔らかい口の中に進入させた。
分泌された体液が指に絡みつき、中の熱さで溶けてしまいそうになる。

(え…ええいしっかりしろ上条当麻! 美琴は今、大変なんだぞ!?)

痺れそうな指先と頭を働かせて、上条はクリクリと周りの様子を探ってみる。
歯茎の裏や舌の上、頬の裏側に至るまで隈無く触る。
粘膜を擦る度にニチャニチャと音が響き、それら全てが卑猥な行為を想像させてしまい、
上条は欲情しそうになるが、それでも生物としての本能を抑制しながら作業を続けた。
しかし必死の思いで自分自身と戦っているのは、上条だけではなかった。

「んっ、ああぁ! は、あぁん! や、ぁ…はぁ、はぁ! あああぁぁあん!!!」

美琴がビクンと跳ねながら、声を漏らし始める。
息は荒く、目線はトロンと虚ろになり、体も熱く火照ってきている。
徐々に頭もボーっとしてきて、何も考えられなくなりそうになる、その刹那だった。

『パキィン!』

美琴の口の中で何かが砕けた。
のど奥にあった刻印に上条の指が触れ、幻想殺しが発動したのだ。
術式を破壊した感覚を指先で確認した上条は、慌てて美琴の口内から人差し指を引っこ抜く。
「ちゅぱっ」と音を立てて引き抜かれたその指には、
美琴の唾液が「とぅるーっ」と糸を引いて絡まっていた。

「よ、よよよよし! こ、こ、これでOKだな!?」
「………あ…ひゃい…らいじょぶれふ……」

色々とギリギリだったが、これで一応全てが無事に終わった。
美琴は腰が抜けたようで、その場でペタンと座り込んでしまう。
そんな二人の様子を見ながら土御門は思うのだ。

(禁書目録に頼めば10万3000冊の魔道書の知識で、この程度の術式は簡単に解除できたんだが、
 今更「カミやんをからかってただけでした」なんて言えない空気だぜい…)


付き合って初めて分かった事だけど、美琴はキスが好きみたいだ。普段はツンデレ
(てか今考えてみると、付き合う前からツンデレてたんだな…
 何でもっと早く気付かなかったんだよ俺のアホっ!)
な性格なせいで自分から「キスしてほしい」なんて言わないけど、
3ヶ月も彼女と恋人やってる俺には、美琴がキスしてほしい時くらいは読めるようになってきた。



例えばこんな時だ。

「ど、どうしたんだよ美琴!? 急に不機嫌になって…」
「知らないわよ! ってか別に不機嫌じゃないし!?」

こういう態度に出る時は、まぁ…99%くらいは上条さんが原因ですが、
今回のケースは残りの1%の方だ。デート中で、さっきまで楽しく話してたのに、いきなりだもんな。

「え、えっと…何が悪いのかは分かりませんが、謝りますので機嫌を直しては頂けませんかね…?」
「ふ~ん…? 何が悪いのか分からないのに謝るんだ~!」
「うっ…! じゃ、じゃあどうしろっつーんだよ…」
「………キ…キスしてくれたら許してあげなくもないけど!?
 べ、べべ別に私がキスしたいからわざと不機嫌なフリをしたとかそんなんじゃないけど、
 せめて許してほしいっていうのを態度で示してほしいのよね!」
「あー…はいはい。なるほどね」
「なっ、何よその全てを悟ったかのような朗らかな笑顔はっ!!?」



他にもこんな事もあった。
二人で公園のベンチに座りながら、美琴がお気に入りのクレープを食ってる時だ。

「……あっ」
「…? どうした?」
「い、いや、その……わ、私の唇の下辺りに、生クリームが付いちゃったな~って…」
「…拭けばいいじゃん」
「で、でで、でも今日に限ってハンカチもポケットティッシュも持ってきてなかったのよねー!」
「あ~もう、分かったよ。俺が拭いてやるよ」

そう言いながら、俺は人差し指で美琴の顔を拭ってやろうとしたんだよ。そしたら。

「ちょ、ちょ、ちょっと待って! そのままやったら、アンタの手が汚れちゃうじゃない!?」
「え? そんなの気にしないけど」
「私が気にするのっ!!! だ…だから…あの、例えば! 例えばなんだけど!
 ……アンタが、し、しし、舌で……その…ペ、ペロって……な、舐めとったり、とか…」
「あー…はいはい。なるほどね」
「なっ、何よその全てを察したかのようなニヤついた笑顔はっ!!?」



それからこんな例もあったな。

「…何か、お口が寂しいって感じる時ない?」
「えっ? んー…どうだろ」
「私はあるのよ。で、今がそうな訳」
「あ、じゃあガムでも噛むか?」
「…ガム…って気分じゃないのよね」
「んじゃあ飴玉とか?」
「…そういうのでもないかな」
「えっと、なら戸棚の中のポテチでも開け」
「だぁ、違うっ! 食べ物以外で何かないのっ!!?」
「あー…はいはい。なるほどね」
「なっ、何よその全てを理解したかのような溜息交じりの笑顔はっ!!?」



そうそう、こんなのもあったな。
今までの例は比較的美琴に余裕があった時なんだけど、たまに余裕がない時があるんだよ。
要するにキスしたくて我慢できない時だな。そんな時は設定が雑になるんだ。こんな風に。

「ね、ねぇ! アンタ今すぐ、キ、キキ、キスしたいんじゃないのっ!!?」
「へっ!? い、いや別にそんな事は―――」
「あー、これはキスしたい顔だわー!!! 私にめちゃめちゃキスしたい顔だわこれー!!!
 し、し、仕方ないわね!!! 目を瞑っててあげるから、す…好きなだけしなさいよ!!!
 と…とと、特別にアンタの気の済むまでキスする事を許可してあげるわ!!!
 だから10分でも20分でもやればいいじゃない!!! ほ、ほら早くっ!!!」
「あー…はいはい。なるほどね」
「なっ、何よその目を閉じてても分かるくらいの眩しい笑顔はっ!!?」



とまぁ、これで分かってくれたと思うけど、美琴はキスが好きなんだ。
だけどいつも俺からキスするように仕向けてる。
そうなんだよ。美琴は恥ずかしがり屋だから、自分からキスしてくる事はないんだ。
でもそれにも一つだけ例外がある。それは…

「んぢゅっ♡ じゅりゅ、れろぉ♡ んっ、ぁあ♡ 当麻ぁ♡ んっぶ…くちゅちゅ♡
 むちゅ、にちゅ♡ ぢゅるるるる♡ れろれろ♡ は、ぁ、もっとぉお…♡」

夜、抱き合ってる最中のディープ・キス。
美琴もこの時ばかりは素直になって、自分から舌を絡ませてくる。だから今日も正常な位。


母性は原初のエロス…誰が言い始めたのかは知らないが、言い得て妙だと当麻は感じていた。
彼が見つめているのは妻・美琴と、生まれてまだ半年の娘・麻琴。

「はーい麻琴ちゃん。いっぱい飲んで、いっぱい大きくなりましょうねー」
「んぶんぶっ!」

麻琴は現在お食事中であり、Tシャツを右半身分だけたくし上げてあらわになった美琴の乳房から、
今日も元気よくお乳を飲んでいる。
これは母が自分の身を削って我が子に愛情を与える神聖な行為であり、
決して不純な感情を抱くような事ではない。それは当麻にも分かっている。分かってはいるのだが。

(し、静まれ俺の息子! 今はそういうのじゃないんだから!)

それでもどうしても、娘が元気よくお乳を飲む姿に、息子を元気にさせてしまう。
左半身の乳房はTシャツに隠れているが、母乳が溢れてジワリと濡れてしまっているのも、
当麻を興奮させる原因の一つかも知れない。
出来る事なら、空いている左側のおっぱいにしゃぶりつきたい。
しかしそんな事を言える訳もなく、当麻は(中腰で)立ち上がる。

「ちょ、ちょっとトイレ行ってくるわ」

そのまま足早にトイレへと向かおうとする当麻。とりあえず、何かしらを発散させなければならない。
だがそこを、美琴の思いもよらない一言が制止させる。

「待ちなさいよ。麻琴ちゃん、もう少しでおねむになりそうだから」
「えっ…」

すると美琴は、いじわるっぽくニマニマしながら、愛する夫にを誘惑するかのように。

「麻琴ちゃんが飲む量だけじゃ、母乳が出し切れなくておっぱい張ってきちゃうのよね。
 普通はお風呂場とかで絞ってそのまま流しちゃうんだけど、
 でもウチには大きくてエッチな赤ちゃんがもう一人いるみたいだし、
 そんな事しなくても平気よね? ちゃ~んと飲んでくれるんだから♡」
「……………」

その言葉を聞いて無言で座り込んだ当麻は、
これ以上ないくらいに息子を元気にしたまま麻琴が眠るのを待った。
そして授乳してくれたお返しにと、当麻も美琴に自分のミルクを飲ませゲフンゲフン!











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