とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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Week 1



1日目


 とある日の朝、2人は走っていた。

「ちょっと待ちなさいよ!昨日のことで話が……」

「上条さんは遅刻しそうで、あなたと話をする暇はありません」

 今日はいつも通りの不幸があいまって、遅刻の一歩手前だった。
 そんな中御坂にでもかまっていたら絶対に遅刻してしまう。

「待ってって……、」

 御坂美琴の方はなぜ追ってくるのか、そんなことを考えようとしたとき、後ろのほうで地面を強く蹴ったような音がして……

「言ってんでしょうが無視すんなやこらーーーー!!!!」

 2ヶ月前のデジャヴだな、思いながら、後ろからタックルされた。

「なんでいきなりタックルするんですか!?私は遅刻寸前だとわかってこんなことをするんですか!!?」

「アンタはもう昨日のことを忘れたのか!!」

 そこで立ち上がりながら昨日のことを思い出す。昨日、御坂と何を話したのか。

~~~~~~昨日の夕方~~~~~~

「なぁ御坂、おまえ電撃抑えるってことできないのか?」
「アンタが私をムカつかせるのが悪いんでしょ」
「おまえさぁ、子供じゃないんだから、ちょっとムカついただけで電撃ぶっ放すのやめろよ」
「人を子ども扱いすんな!!」ビリビリ
「おわぁああ!!だからそれが子供みたいなんだろ!」
「だったらどうすりゃいいのよ」
「そうだな……1週間ぐらい俺に電撃を使わないように頑張ってみたらどうだ?」
「なんか一方的なんだけど……」
「これならどうだ?『明日から一週間、俺に電撃を使わなかったら1日中なんでも言うこと聞く』ってのは、9月30日も有耶無耶になってることだし」
「あんたがうやむやにしたんでしょ。まぁいいわそれで、1日だけで我慢してあげる寛大な私に感謝しなさい」
「まぁ明日からだから今日は電撃使っても……ハッ!」
「そうね。明日から使えないんじゃ今日のうちに1週間分撃っとかなきゃね」
「しまったーーーー!!!不幸だーーーーーー!!!」バリバリドーン

~~~~~~~~~~~~

「そういえばそんなこともあったな、すまんあの後の電撃のせいで思い出せなかった」

 まさか覚えていてさらに守ってくれているとは、とは言えないが

「フン!まぁアンタも私も遅刻しそうだし、あとでメールで細かいルール決めるから」

 じゃあなんで追いかけてたんだよ、と言葉を出そうとする前に

「カミジョーちゃん!?なにをしているんですかー!!?」

 これもデジャヴですか。と2人同時に思った。横の車をみると、学園都市製合法ロリの小萌先生がいた。

「遅刻しそうなのに常盤台の人とラブラブしてる場合じゃないですよ!!??」

 勘違いも甚だしい。別にそんなことしてません。

「な、なにを言ってるんですか!!こんな馬鹿なんかとつ、付き合ってるだなんて……」

 勘違いもはなはだしい。そんなことも言ってません。

「それにしても、そちらの常盤台の方も急がなくて大丈夫なんですか?」

「そうだった!アンタ!約束忘れるんじゃないわよーーー!!」

 と言って走り去っていった。なぜだか隣の先生の光が鈍く光っていた気がした。

 結局授業には遅れた。遅刻することは当たり前なのだが、小萌先生の車に乗ってきてしまったので、土御門と青髪ピアスあたりにボコボコにされた。
 それ以前に、小萌先生の車の中での説教の所為で精神的にも肉体的にも萎えた。(もっとも説教だと思っているのは上条の一方的な解釈なのだが)

~~~~~~車の中~~~~~~

「カミジョーちゃんが女たらしなのはわかっていましたが、まさか常盤台の人ともそんな風になってたとは……」
「あの~、わたくし上条当麻はそんなやましい関係は一切持っていませんが」
「カミジョーちゃんはまったくわかってません!!女の子の気持ちにまったく気づかずに、どんどん新しい女の人を増やしていくからダメなんです!」
「そういわれましても、けっこう考えているのに、失敗してしまうんです」
「ならカミジョーちゃん、彼女はどういう人か教えてくれませんか?先生ならいろいろとアドバイスできますよ」
「え~と、先生もよく知っていると思いますが、あれでもレベル5の第3位で常盤台のエース、超電磁砲の御坂美琴です」

「え?…………え~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?」

「本当のことですハイ」
「え?本当なんですか!?凄いですよカミジョーちゃん!!まさか御坂美琴さんと仲がいいだなんて!!!」
「実際そんなに仲が良くありません。逆に嫌われ気味だと思うんですが……」
「あ~~。なるほどなるほど。カミジョーちゃん、もしかしてカミジョーちゃんは結構厳しい言葉を投げかけられているんじゃないですか?」
「なんで分かるんですか?」
「やっぱりですね。先生から言わせてもらうとですね。年頃の女の子は好きな男の子の前では素直になれずに厳しい言葉を投げかけるのが多いのです!だから御坂美琴さんも上条さんのことが好きだから厳しい態度をとるのです」
「御坂が俺のことを好き?いやいやそれはないですよ小萌先生」
(やっぱりカミジョーちゃんは鈍感なのですね。御坂さん、カミジョーちゃんのこと大変ですが頑張ってください。先生はどんな恋でも応援します!)

~~~~~~~~~~~~

 その後のメールで決められたことをまとめると、

・1週間上条当麻に対して電撃を使わないこと
・もしそれができたなら1日中御坂美琴の言うことを聞くこと
・さらにその日、9月30日のようにいろいろな邪魔が入った場合はいくら言うことを聞いていてもまた別の日に1日中言うことを聞かなくてはならない
・明らかに上条以外に敵意がある電撃をした場合(例:黒子に対して)近くに上条当麻がいても約束を破ったことにならない
・漏電はアリらしい
・上条から『電気を出せ』などの挑発や命令をした場合はこの約束の範囲外であるとする
・これ以外のことはその場で話し合うこととする

ということになった。


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