既に忘れている

■キャラクター名:既に忘れている(スデニワスレテイル)
■異名:柘榴女
■ヨミ:ザクロオンナ
■性別:女性
■武器:警棒を用いることが多い

特殊能力『目むしり仔撃ち』

物体から「五感」のいずれかを封じる能力。
例えば剣にこの能力を使用した場合
「視覚」を封じた場合 「見えない」剣となる。
「聴覚」を封じた場合 「音の出ない」剣となる。
「嗅覚」を封じた場合 「匂いのしない」剣となる。
「味覚」を封じた場合 「味のしない」剣となる。
「触覚」を封じた場合 「触れた感触のない」剣となる。

  • 発動条件
柘榴女が対象に直接触れること。
直接触れる、の定義は本人の主観による。
例えばであるが手袋をしたまま缶コーヒーに触って、中身のコーヒーの味を抜くくらいはできるようだ。

「…ちゃあんとコーヒーにさぁ…触っているでしょう?」

あくまで対象は物体であるので、生物に能力を使うことはできない。

  • 対象範囲
能力は発動後大体1時間くらいは維持できる。
本人から距離を置いても効果は持続するが、大体100mくらい離れると解除されるらしい。
対象に能力の重ね掛けはできない。(よって見えないうえに音のしない剣を生み出す、などはできない)

同時に複数の物体に能力を使用できる。
大体であるが合計で本人の体積と同じくらいの量の物体までには能力を使用できる。
逆に言えば本人の体積を大きく超えた物量には能力を使用できない。

  • 発動時間
対象に能力を行使してから作用するまで、大体1分くらい時間がかかる。
能力の解除は任意で可能。

よって、見えない剣→音のしない剣と即座に切り替えるといった器用なことはできない。


なお、柘榴女は精神が不安定であるため
落ち着いているときは能力の詳細なコントロールが可能だが出力が低く
狂っているときは出力は高いが大雑把なコントロールとなるようだ。


設定

「良い子にしていると、柘榴女が来ちゃうぞ!!」

最近都市伝説的に語られている殺人鬼。
右顔面の額から下顎にかけて、かち割られたかのような無残な傷がある。
右まぶたは無くなっているので眼球がギョロギョロと動き、歯茎もむき出し。
その柘榴を割ったような傷跡から柘榴女と呼ばれている。

身長約180㎝の大柄な体格。
分厚いトレンチコート、黒の皮手袋、編み上げブーツと威圧的な佇まい。
黒髪ショートのウルフカット。
美人と言っていい顔立ちではあるが、いかんせん傷跡が目立ちすぎている。



柘榴女は、元は優秀な魔人警察官であった。
しかし犯罪組織の恨みを買い家族団らんの最中に襲撃をされる。
頭をかち割られ凄惨な傷を負い意識が朦朧とする中、彼女の目に飛び込んできたのは無残に嬲り殺される最愛の夫と幼い息子の姿であった。


────女は狂った。


狂って狂って狂い続け、気が付いたら仇である犯罪組織を壊滅させていた。
仇どもの死体を前にしても喜びも何もなく心は虚無。

無言で息子と夫の後を追おうとした刹那、とある男に止められた。
それは、彼女の強さと狂気に目をつけていたカルト宗教の教祖であった。

男は言葉巧みに彼女を言いくるめた。

「息子さんの後を追うなんてもってのほかです!息子さんは今もそばで貴方を見守っているのです!」

愚かな女はこれをすんなり信じた。

「“美しい魂”、もしくは“強い魂”を!100、息子さんに捧げるのです!そうすれば息子さんは現世に蘇りましょうぞ!」

女は、教祖が指示した“美しい魂”の持ち主を手始めに5人ほど殺した。

(ママ…)

僅か。ほんの僅かであるが女の耳には息子の声が届いた。
果たしてそれが幻聴であったのか、事実魂が存在したのか、教祖が何かしらの仕込みをしたのか。
それは誰にも分らない。

ただ、女にとっては紛れもない事実であり救いであった。
以後、女は魂を息子に捧げるべく動くこととなる。

こうして柘榴女は誕生した。
今日も彼女は街をさまよい、美しい魂、強い魂を100捧げるための努力をしている。

────なお、現段階で85集まっているらしい。

最終更新:2024年05月18日 00:30