第二夜明け



乙女ロード

対戦者:羅刹女
   :人医師
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計 感想
羅刹の診断書 1 0 4 9 5 0 74 感想
やすらひたまへ、と汝は言いけり 0 6 2 5 6 0 68 感想

+ 羅刹の診断書 
キールキルキルナイスキル!淡々とKILLINGする素晴らしい話だったぜ!対面の能力応用も面白ぇな!見た時はそんなんありか!?とは思ったが、よく考えられていい戦いだと思ったぜ!
気になった点はあまりにも強すぎる所ぐらいだぜ。本人の能力応用なんかももうちょっと見たかったな!けど、最強の殺人鬼の描写として恐怖を演出するなら、これはこれで有りだぜ!
……ハッ!?俺が見ていた魅力的な無愛想女はどこに行った!?おのれ人医師、個性を治療するんじゃねぇ許せねぇ~~~~!!

面白くていい話だったぜ!
若干ワンサイドゲーム気味のような印象。もう少し人医師の見せ場が欲しかった。それはそれとして面白かったです!

◼️◼️◼️に入るの、順接(だから)も逆接(だけど)でもおかしいし、異なる接続詞が入るのも違うなって考えてたので解答に大満足! ラストで可苗衣ちゃん殺すのは、正史にしたくねーポイントと面白れーポイントでプラマイやや+かな? 満点です!

患者に自分事であるという自覚がないとお医者様の治療って無力。絶望が良かったです。

容赦ないのと過去描写が確固たるもので説得力が高かったです

即死能力を持ったキャラクターの戦いを描くというのはけっこう難しいことですが、能力バトルではなく両キャラクターの精神性・生きざまをぶつける形にしてクライマックスまで持っていったのは上手いやり方だと思います。
人医師の最後が自身の治療をなぞった因果応報であるのも良いですね。
ただ、脳移植の場面はスッとは飲み込めませんでした。
嘘でもいいので「脳細胞を移植したら自律的に動いた、という研究結果がある」みたいなワンクッションを入れてもらえると、もっと良かったなという感じです。
+ やすらひたまへ、と汝は言いけり 
キールキルキル!
TIPSやら運営視点やらいろんな要素が詰まってるなぁ!テーマーパークに来たみたいだぜぇ~!紹介口上まで書いてくれるなんて嬉しいな。各人の読むのも面白かったぜ。こういうのは好きだぜぇ!
ただし、その点はこの話においては必ずしもメリットとして作用しているだけじゃなくて、全体的に話があちこちに飛んでいるような印象は受けたぜ。
あと内容として愛をテーマにした対面への治療というのは、羅刹女というキャラへの攻略としてスマートで良い解法だと思ったぜ。だからこそ人間ドラマを選択して書きにいったのは戦略の妙だな。さすがだぜ!ただ人間ドラマを書く上で個人的には、話の筋や登場人物がもう少し絞られていた方が好みだったぜ。

運営サイド大好き侍、義によって助太刀致す。黒フードのキャラがアンバードSS寄りで不憫そう可愛かった +100000点

めちゃくちゃだった学校のスラップスティックをトレースできるの驚異的なんですけど!? 可苗衣ちゃんの活躍も可愛らしくてグッドです。

全体を通してとても面白く、キラキラダンゲロスを楽しむことができる物語でした。

ところどころに用語解説っぽいの入れてるの好きですわ…

地の文の飾り立てとホッピーの説明台詞がくどく、読みづらくなっている印象です。水族館の時は読みやすかったのに…

個々の描写には良いところが見られるものの、SS全体としては地に足が付いていない印象を受けます。
NOVAの裏側パートから始まってTipsで武器の解説という流れから伏線を張って回収していくスタイルなのかなと思ったら、学校のテンションを一部引き継いだ胡乱さのある描写が来て、そこからインカメラで敵の姿を確認する真っ当な戦闘描写。
なんというか、どういうリアリティーラインのどういうタイプの話として読むべきかが分からないまま進行していくので、いまいち話にノりきれませんでした。
羅刹女のスポンサーを飼い主という名称に変更した上で、スポンサーという名前のキャラを出すなどの点などちょっと読みにくさを感じる点もありました。
また最後のNOVA首領の描写に関しても「誰の何の話?」という印象が強いです。
作者の方は最初から考えていたのかもしれませんが、第一夜の後だとアンバードの後追いに見えてしまいますし、人医師の物語を面白くさせる要素になるかと考えると現状では疑問符が付きます。

立体駐車場

対戦者:鬼ころし
   :柘榴女
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計 感想
「鬼ころし、皆の期待を裏切って醜く死んだってさ。」 1 1 1 4 11 0 77 感想
立体駐車場その2 0 0 5 9 4 0 71 感想
+ 「鬼ころし、皆の期待を裏切って醜く死んだってさ。」  
キルキルキルキル!
冒頭から他プレイヤーの設定を拾っていくのはキャンペーンを楽しんでる感じがして面白ぇなぁ~!親しみポイントプラスだぜ!
ただでさえ割と同条件な対戦カードだと思うが、背景情報やこれまでのお互いの手札を透けさせて条件を合わせてくるのは「これからどうなるんだ!?どっちが勝つんだ!?」感の盛り上げ方が上手ぇんだよなぁ!
戦闘の内容も、お互いが常に最善の手札を切り合い続ける内容で満足だぜ!ギャハハハ!何も言う事がねぇ!すげー面白い戦いだったぜ!能力応用として決め手も好みだぜ!

背後に蠢くVIP共の思惑が交差し、繰り広げられる最高峰の能力バトル。火炎放射に焼き爛れながらも気高く美しい鬼ころしの散り様。素晴らしい作品でした!

対戦相手の魅力を十全に引き出していた。タイトルとオチの引っ掛け含め、創意工夫が素晴らしい。

タイトルのミスリーディング、そしてミーニングが見事!
バトルの展開も、鬼ころしの最大の弱点を綺麗に説得力豊かに叩きつけつつ
そこで終わらない展開を見せたのが白眉ですわ。
興ざめによるデバフからの逆転、そして相打ち覚悟の火炎、からの……
どうやればこんな二転三転が綺麗にタイトルに着地するんだ、教えて偉い人。

ただ、それだけに! 嘉藤の登場だけが、本当に惜しい!
ショッピングモール勝者の私の想定ではアンバードとなって消えてるつもりだったんだ……!
自分もSSでもっと尺取っとけ、って話かもしれませんが!

最期まで信じる自分の姿があるってとてもお綺麗です。

タイトルが逸脱だししっかり回収するしウワーッッ
+ 立体駐車場その2 
キールキルキル!正面から対面を突破していく能力応用の展開、見事だぜ~!
SSも読みやすく、最後のラッシュに繋がる展開は圧巻だな!必殺技って感じがして見ていて気持ちいいバトルだったぜ~!
一点、もう一歩先が見たかったのは対面の能力応用だな。全体的に、1日目で見せてきた対面の仮想ゴーストと戦っているような印象だったぜ。
にしても間に挟まる回想といいラストの鬼子母神の話といい、まるで映画のような良い読後感の話だったぜ~!

五感消失能力の原点がマー君を想ったものであること。鬼子母神の逸話を絡めて柘榴女の死を送る最後の締め。緊迫のバトル描写。文句無しです。満点!

凝りに凝ってるのが読んでてわかる。

ぬわーっ!こっちも激闘!
柘榴女を怪物から引きずり降ろす張り巡らされた丁寧な描写と名前からの逸話引用。
能力原理がマー君のためというのも納得。
そして柘榴女最大の矛盾を突いて、きっちりと殺しにかかる姿勢が見事。

武器の扱い方一つで魅せてくれる、戦闘を乗りこなしていく姿が好みでした。

技の応酬がかっこよきでだいすこです
バチバチしてる2人が見れて大変満足しますた

劇場

対戦者:オムニボア
   :Dr.Carnage
SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計 感想
Dr/Carnage 0 0 1 7 9 0 76 感想
Bad guys, and Bad works 1 2 3 5 6 0 64 感想
+ Dr/Carnage 
キールキルキル!こいつは……何か言うのも野暮になっちまうな。とはいえ何か言わないのも失礼だから、褒められるだけ褒めとくぜ!
まず全体を覆う物語を尊ぶ雰囲気がすげークールだな~!芸術的な作品だぜ。この殺人鬼から出る雰囲気の表現が上手すぎるぜ。それでいて読みやすく、ポエムにもなってないんだからこいつはヤベェ手練れだなぁ!
前日のバトルの情報を存分に取り入れている所や、対面の人格の掘り下げ、そしてすげー理知的な能力分析なんかもめちゃくちゃ綺麗だぜ。ビーフシチューも効果的だぜ。
あえて無理矢理短所を上げるとすりゃ、戦闘の盛り上がりや呆気なさかもな。けどそれも後半の尺や展開、この話を一本の作品として表現すべきメインテーマ・作劇としてのジャンルを考えると、ああなるのが一番綺麗というか、余計なもん付け足したら蛇足になっちまう気もするな。
さすがこの能力を握るだけのことはあるなぁ!恐れ入ったぜ。純粋にスゲェ、と言わせてもらうぜ。

オムニボア! 名勝負メーカーすぎる! 一日目の出来事によるアドバンテージとディスアドバンテージを焦点にした展開と、使用可能血液量をカウントダウンにした演出がお見事! 実在の劇場を舞台として効果的に使ってるのも好みです。満点!

個人的に2日目ベストバウト。対戦相手の読み込みと解釈が上手く文章も読みやすい
Drの最終技がダイナミックすぎる
そして能力で戦うキャラじゃないからこそバトル構築がうまいん・・・

自らの所業が尾を引いて、別の舞台で死を招く。そんな展開の描写が良かったです。

徹底的に第一夜の内容を参照して、Dr.Carnageを倒す方法を提示したという感じのSS。
輸血による血液増加という戦法に対しても、しっかりと理由を付けて対応している点が素晴らしいと思います。
あえて気になる点を挙げるとすれば、ショッピングモールでの乱戦を勝ち上がり、かつ外部に協力者を配置しているDr.Carnageの、オムニボア以外の第三者への警戒心が薄いということでしょうか。
狙撃から気を逸らすために、できればもう一手欲しかったところです。
+ and Bad works 
キールキルキル!
物語好きにファスト映画という精神攻撃を仕掛けるのは理にかなった面白いアイディアだぜ!そこから心を摘む戦いになるというのも納得だ。ただオムニボアのキャラとしての魅力や強さってそういう部分だったか?とは一日目のビル街を読むと引っかかってしまう部分があるぜ。
話としては特にDr.Carnageのキャラが深堀りされていて、オムニボアに学んだりと魅力的な人間に書けてるのが良い点だと思うぜ!勧められた通り映画見るとか、可愛いなこの先生。

「待ちなさーい!」「あの男、ファスト映画でオムニボアを倒すつもりよ!」「そんなの許さないわ!」

二日連続で完璧なオムニボア殺しが出てきた!? 劇場を戦場にしてファスト映画を見せつける巧妙な手口に感服しました。毎回クソ映画見せられるオムニボアさんがかわいそう。満点です!

構図がバリバリに決まりすぎている。強い。

「オムニボアを殺すSS」として色々技巧を凝らしていて面白かった

隠し玉あってビビりましたん
オムニボアさん思いっきりネタバレされたり混濁されたりでかわいそう((

能力が殺害手段ではないならば、殺害後の目的である。殺人鬼バトルで目標の趣味を凌辱する物語、好きです。

オムニボアのソーマの幻灯に対して死を偽装するという対策は誰でも考えつくものだと思いますが、そこにファスト映画という形でキャラクター性に対する攻撃を仕掛け、さらに相手の殺害手段を誘導するという流れは見事です。
ただ「私の血液が少しでも混入したなら、それはすなわち私の血液も同然でしょう?」はちょっと踏み込みすぎで、個人的にはマイナス要素に感じます。
この認識が通るなら、血液を付着した噴霧装置付きドローンで血が少量混じった霧を噴射する、みたいなしょっぱい戦法が最適解になってしまうので……。
NOVAでの配信の見栄えという理由付けはできるとは思いますが、あの展開なら普通に血液を付着させるだけでも良かったんじゃないかなと感じました。

博物館

SS名 1点 2点 3点 4点 5点 応援 合計 感想
Search for floccinaucinihilipilification(みえざるもの、ふれえざるもの) 1 1 2 11 3 0 68 感想
君は完璧で究極のアイドル 0 0 1 6 11 0 82 感想
Farewell for □□□(あるキョジンにサヨナラを) 10 6 2 0 0 0 28 感想
+ Search for floccinaucinihilipilification(みえざるもの、ふれえざるもの)  
序盤で繰り広げられるスパイダーマンと切腹丸の戦闘シーン、シャルルを絡めたギガントの正体、感動的な空の救済劇とそれを台無しにするスパイダーマンの最悪さ、非常に満足な作品でした。

ラストシーンがグロし!

伏線回収の気持ちよさに感銘

容赦ないスパイダーマッ
当然のように触手していきました

いい話で終わるわけないって分かってはいても、期待を高めてもらえたうえで、やっぱりちゃんと落としてくれるのが良かったです。

スパイダーマンと切腹丸の戦闘をはじめ、アクション性のあるシーンの描写が非常に優れていると感じます。
ただ、アリスの能力を打ち破る美少女性の否定は、ちょっと強引な感あり。
スパイダーマンの能力が精神系ならまだ少しは納得できるんですけど……。
フィニッシュの木材粉砕機も、その展開をやりたいために無理やり持ってきた感があってちょっとマイナス。
せっかく博物館というロケーションなので、展示品の拷問器具とかで良かったのでは……?
また特に気になった点は、鏡助パート。
他の戦場のSSの設定を利用して、キャンペーン全体を接続しようという意識が先行し過ぎている気がします。
ミッシングギガントを解説するために神の視点を持つキャラクターが必要だというのはわかるのですが、そこに他戦場で死亡扱いのNPCを出してまでドラマを展開する必要があるか?というのが素直なところです。
スパイダーマンに関わりの深い展開を期待させるならともかく、まったく関係のない感じで話を進められても全然魅力を感じないというか……。
+ 君は完璧で究極のアイドル 
切腹丸さん? なんで電車忍者の真似してるんですか!? 巨大な正体を顕したギガントと、ロープを駆使した空中戦! これが見たかった! アリスの能力を活用した決着手も良いおぞましさでした。

美少女のまま三日目を!?

展開の流れの自然さと勢いが最高

くノ一切腹丸さんにすべてを持っていかれましたがバトルも描写も善きでした

単純に、キャラが好きになり続ける物語でした。長さを感じる前に愛着で読み切れました。

3つ巴で2対1の共闘をやるには理由付けが重要だと思うのですが、ミッシングギガント自体が強力な能力を持つキャラクターであることに加えて、序盤でサムライセイバーとの共闘についての描写があるなど工夫がされており、スムーズに読み進められました。
ところどころに出てくる胡乱さも、キリキリ切腹丸のキャラクター性によって没頭感を損ねることはなかったという印象です。
気になる点があるとすれば、もう少しコンパクトにまとめられたのでは?と思う部分があることでしょうか。
+ Farewell for □□□(あるキョジンにサヨナラを) 
未完に終わってしまったのは残念です。累絵空不思議で名状しがたき物語を見届けたかった!

ナイスファイト。いつか完成版を公開してくれたら嬉しい。

ポテンシャルは感じる

クウちゃの作者様が考える正体をかいまみたきがします

書き始めただけで偉い人、人に見せたら超偉い人です。忙しいなか、お疲れ様でした。

第一夜のSSも含めて考えると、作者の方は自キャラに強固なストーリーラインがあり、それに相手を当てはめる形でSSを書いている印象を受けます。
ただそういう形だとマッチングによっては対応しきれない場面が増えるかと思うので、自キャラにもう少し広く受けを取れる柔軟性を持たせた方が良いのではないでしょうか。
文章力という点では優れた資質をお持ちだと思うので、対戦相手を活かすという面を意識すればダンゲロスSSという場においてもっと強くなれるのではないかと愚考します。
最終更新:2024年06月23日 19:11