ダブル・アップ・チャンス

アニメ版
速攻魔法
モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を選択して発動する。
このバトルフェイズ中、選択したモンスターはもう1度だけ続けて攻撃する事ができる。
その場合、選択したモンスターはダメージステップの間攻撃力が倍になる。


遊馬が度々使用するカード
攻撃を無効にされても再度攻撃が可能になり、その攻撃力もアップするというカードで、ホープとの相性の良さ*1から作中では多用されていた。
当初遊馬はこのカードの使い方を理解しておらず、意味も分からずデッキに投入していたが、初デュエルで唐突に手に入れた「ホープ」の攻撃を自ら無効にする使い方を見出し、その攻撃力を5000まで上げてフィニッシャーにするという活躍を見せている。*2

これ単体だけなら何の問題もないが、後から考えてみると、「攻撃力を無駄に上げる」「ホープがフィニッシャー」等、ゼアルのデュエルの問題点は最初期*3の時点で表面化していたとも言える。
また、遊馬はルール上使用できないタイミングでこのカードを発動していたりもするのだが、まぁこれらの問題は後述する問題に比べれば瑣末なことと言えよう。



このカードの問題は、その異常なまでのフィニッシャー*4率の高さと、そのイメージが強引に作られていたことである。

ゼアル視聴者からすれば、このカードには「遊馬を象徴するカード」というイメージがあるかもしれないが、それには大きな誤解が含まれている。
というのもこのカード、元々使用率は高くなくVSゴーシュドロワ戦とWDCのVSゴーシュ戦、ドクターフェイカーの3戦のみで特にフェイカー戦ではHeart-eartHの効果によるダメージとライフ回復で事実上失敗の形になっている。
そもそもホープレイ登場以降は能力の嚙み合わせの悪くホープレイ単体でトドめをさせる様になった上、他の決め手やZWサポートなどが増えいかにホープばかりといってもこのカードに依存する必要がなくなり無理に使う必要が無くなったためである*5

しかし、【遊馬&Ⅲvs蝉丸】戦で44話ぶりに登場して以降、その扱いが一変。
このデュエルを含め最終回まで遊馬のデュエルは合計7回あったのだが、なんとこのカードはその内の6回で登場しており、その内の4回でフィニッシャーになっているのである。(7回中1回は相手の自滅)

ゼアルにおける「ワンパターン」と言えば「ホープ」だが、このカードもその陰に隠れたワンパターンの権化と言えよう。



何故このような扱いになったかと言えば、やはり過去作の影響が挙げられる。
というのも、原作では最初と最後で《死者蘇生》が、5D'sでは最初と最後で《ジャンク・ウォリアー》がデュエルを終わらせる印象的なシーンを作っていたため、遊戯王コンプレックスで動くパロディまみれのゼアルがこれを真似しないわけがないということである。

最初と最後に拘らなければ、GXでも《E・HEROフレイム・ウィングマン》が《古代の機械巨人》との戦闘で印象深いシーンを作っている他、後続作も含めるならば、ARC-Vでも《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》が最初と最後でフィニッシャーになっていたりする。

そういう意味では、このカードはゼアルにおける数多の劣化パロディの1つとも言えよう。

最終回では遊馬自らの力でドローしたとされるシーンがあり、シャイニングドローに頼らずに引いたんだ!と言う者もいるが、それまでの積み重ねのせいで説得力が全くない。カイトの銀河眼への認識と同じである。


余談


第1話には、このカードの使い道に頭を悩ませていた遊馬がこのカードの裏面を確認するシーンがある。

流石に無意識の行動だと思われるが、様々なイカサマを平然と行う遊馬の性格を鑑みると、まるでイカサマ用の細工を探していたようにも見えるシーンになっている。

この件に限らず、滅茶苦茶になってからのゼアルを知った状態でゼアルを再視聴すると、結構意外な発見があったりする。
精神衛生上おすすめはできないが、ヒマなら確認してみよう。

なお、カードの裏面に細工するイカサマに関しては、原作の161話でパンドラが解説している。
もちろん、良い子は遊馬先生やパンドラのような卑劣な真似は決してしないように。





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最終更新:2022年03月02日 18:37
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*1 というかほぼホープ専用

*2 どうでもいいが、同じ話である筈のアニメ版と漫画版で若干展開が異なる

*3 正確に言うと2話から

*4 正確に言うとフィニッシャーはこのカードではなくこのカードの効果を受けたモンスターだが

*5 このためファンデッキと言えども無理にホープデッキでも依存する必要が無く、10期のホープ・ダブルで効果発動条件のサーチ対象という変わった形でつながりが作られた